技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

先発/競合医薬品の特許分析とAIを用いた特許調査の進め方

先発/競合医薬品の特許分析とAIを用いた特許調査の進め方

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年12月13日(金) 10時00分 16時45分

プログラム

第1部. 明細書の読み方と開発・特許戦略への応用

(2019年12月13日 10:00〜12:00)

 特許明細書は、特許権者にとっては、特許発明の技術的範囲を定める権利書としての性質を有する一方、第三者にとっては、他社の開発状況を記した文献としての性質を有する。本講演では、明細書の読み方を学ぶとともに、侵害についての考え方と進歩性判断についての考え方の違いを理解し、自社の特許戦略に役立てる。

  1. 明細書の構成
  2. クレームの解釈
    • 文言侵害
    • 均等論
    • 間接侵害
  3. 侵害についての考え方と進歩性判断についての考え方の違い
  4. 他社特許文献を利用した開発事例
    • 質疑応答

第2部. 先発・競合企業の特許分析と特許戦略

(2019年12月13日 13:00〜14:30)

 特許とは何か、あるいは特許取得の目的は何かといった基礎的なことから解説し、特許を取得することによりその無形的効果を獲得できること、それを上手く獲得できれば、当該効果に基づくリターンがオンすることにより特許取得のための投資は十分に回収しうること、即ち特許の無形的効果は特許取得のコストを上回りうることを解説したい。そして、事業収益を高めるための知財活動ないし方法論 (知財戦略) としてはどのようなものが考えられるかについて、一般論的視点で解説したい。
 続いて、医薬品業界の動向をざっと俯瞰した後、医療用医薬品 (低分子医薬品) に関しては、当該一般論を踏まえながら、また医薬品の特殊事情を考慮しつつ、先発・競合企業はそれぞれどのように特許分析を行い、特許戦略を構築したらよいかなどについて解説したい。

  1. 特許分析・特許戦略の一般論
    1. なぜ特許を出願するのか
      1. 特許とは、特許取得の目的は何か
      2. 特許 (取得) は単なるコストのみでない
        • 無形的効果の獲得
    2. 自社が先発又は後発の場合のケーススタディ
    3. 特許の無形的効果を奏したと思われる実例
    4. 収益を高めるための知財活動 (方法論) 例
    5. 小括
  2. 薬業界の動向
    • 後発品の台頭、新薬創出の閉塞感
  3. 医薬品に対する特許分析・特許戦略
    1. 医薬品を取り巻く知的財産権と医薬品開発
    2. 先発企業に対して
    3. 競合企業に対して
    • 質疑応答

第3部. AIを用いたライフサイエンス分野の特許調査

(2019年12月13日 14:45〜16:45)

 最近ではAIの中心技術である各種機械学習のオープンソースライブラリが容易に入手可能である。特許調査担当者の実務的な観点から機械学習を用いた効率的な特許調査の可能性について述べる。先行技術調査ではdoc2vecによる公報文書単位のスコアで査読の優先順位を付け、文単位で発明の要素毎の類似文抽出検討を行い、13種類の教師あり分類アルゴリズムで適合判定を検討した。文単位の類似文抽出で記載の根拠箇所特定の可能性が示せた。動向調査では教師なしの次元圧縮による文書の俯瞰・可視化検討と教師あり機械学習の文書分類との組み合わせ検討を行った。文書分類はSDI調査、動向調査の効率化を目指している。調査目的に応じたアルゴリズムと特徴量の選択が重要である。教師あり機械学習には良質な教師データの準備が重要である。AIの出力結果の性能評価、自分でできるPython環境の構築についても簡単に紹介する。

  1. 人工知能 (AI) の概要と特許調査への応用事例紹介
    1. 調査目的×アルゴリズム×ドメインデータ
    2. 機械学習概要
      • クラス分類
      • クラスタリング
      • 回帰
      • 次元圧縮
    3. 特許調査への機械学習適応時の留意点
    4. Deep Learningの基礎検討
    5. 先行技術調査の流れ (進め方)
    6. doc2vecによる公報 (文書) 単位の類似度計算
    7. doc2vecによる発明の要素 (文) 単位の類似度計算
  2. 文書のベクトル化と文書分類
    1. 文書のベクトル化検討 (7種類)
    2. 文書分類検討 (8種類)
    3. AIの出力結果の性能評価
      • 混同行列
      • 交差検証
  3. 自分でできるキーワード抽出・活用ツール紹介
    1. word2vecによる類似語抽出
    2. termextractによる専門用語 (キーワード) 自動抽出
    3. Cytoscapeによる文脈語のネットワーク分析
  4. Pythonで始める機械学習
    1. Python環境の構築
      • Anaconda
      • Google Colaboratory
    2. 機械学習ライブラリ
      • scikit-learn等
    3. 自作特許データデータセットによる解析
      • 2値分類
      • 多値分類
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/19 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン
2024/12/19 失敗成功事例から学ぶ原薬の各ステージでのスケールアップ製造のポイント オンライン
2024/12/19 ベンチマーキングの基本と実践法、研究開発テーマへの展開 東京都 会場・オンライン
2024/12/19 特許明細書、出願書類作成への生成AI/ChatGPTの活用 オンライン
2024/12/19 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 オンライン
2024/12/19 研究者・技術者のやる気を変える発明の具体的手法 オンライン
2024/12/19 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2024/12/20 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2024/12/20 機械学習のためのデータ前処理技術とノウハウ オンライン
2024/12/20 共同研究・開発契約の実務とトラブル対応 オンライン
2024/12/20 特許出願・ノウハウ保護の選択基準と留意点 オンライン
2024/12/20 ソーシャルリスニングからの患者さんの声の事例紹介と活用のためのワークショップ体験 東京都 会場
2024/12/20 QA業務 (GMP監査・自己点検) 入門講座 オンライン
2024/12/20 医薬品開発段階での処方・製法変更におけるBE試験の考え方と生物学的同等性確保のための開発戦略 オンライン
2024/12/20 ペプチド医薬品の疾患別事例からみる市場性およびペプチドの合成・分析のポイント オンライン
2024/12/23 AI機械学習原理を理解するための数式読み方入門 オンライン
2024/12/23 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2024/12/23 日米欧当局のプロセスバリデーションにおける要求事項と承認申請にむけた準備について オンライン
2024/12/23 ディープラーニングに基づく外観検査AI技術 オンライン
2024/12/23 承認申請パッケージにおける海外データ利用と開発戦略 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/6/15 トヨタ、ホンダ、日産3社 技術開発実態分析調査報告書
2011/6/10 ガス3社 技術開発実態分析調査報告書
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 事務用品・什器備品12社 技術開発実態分析調査報告書
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/5/20 セメント業界5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/5/15 日立グループ11社 技術開発実態分析調査報告書
2011/4/25 2011年版 フレキシブル電子デバイス 技術開発実態分析調査報告書
2011/4/20 印刷機 技術開発実態分析調査報告書
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/4/15 大手合成繊維7社 技術開発実態分析調査報告書
2011/4/10 日本電気 (NEC) 技術開発実態分析調査報告書
2011/3/25 バイオ燃料 技術開発実態分析調査報告書
2011/3/20 有機EL (2011年版) 技術開発実態分析調査報告書
2011/3/20 自動車部品17社 技術開発実態分析調査報告書
2011/3/10 花王 (2011年版) 技術開発実態分析調査報告書
2011/3/1 バッテリー関連技術 技術開発実態分析調査報告書
2011/2/10 トヨタグループ9社 技術開発実態分析調査報告書