技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
このセミナーは2024年10月に開催したセミナーのオンラインセミナー:オンデマンド配信です。
オンラインセミナーは、お申し込み日より10営業日間、動画をご視聴いただけます。
お申込は、2025年4月28日まで受け付けいたします。
(収録日:2024年10月30日 ※映像時間:約4時間44分)
本セミナーでは「知財戦略や戦略的特許出願、さらには特許情報の読み解き方」を踏まえ「実用化をめざしたメタマテリアル/メタサーフェス」に関する取り組みの俯瞰を試みます。
メタマテリアルは電磁波の分野で、V. G. Veselagoが1967年に負の屈折率をもつ物質を予言したことに始まります。D. R. SmithとL. B. Pendryが、2002年にGHzの周波数域で負の屈折率をもつ3次元の実物を製作したことで、メタマテリアルの研究がスタートしました。メタサーフェスは、光の波長よりも十分小さな構造体を 2次元的に配列したもので、 2011年にHarvard大 Capassoらが初めて実証に成功した、比較的新しい技術です。そのため、3次元のものをメタマテリアル、2次元のものをメタサーフェスと称するだけでなく、メタマテリアルがメタサーフェスを包括する上位概念として扱われることもあります。
メタサーフェスで、光の伝搬方向を制御できることが示されことで、レンズ (メタレンズ) などの光学素子が実現されただけでなく、MEMS (Micro Electro Mechanical Systems) やCMOS (Complementary Metal Oxide Semiconductor) イメージセンサーを製造しているファンドリーであれば、製造可能とされています。そして、メタレンズのユニバーサルな構造設計に対しては、光学解析ツールの提供をビジネス化する動きもあります。電磁波 (光波と電波) は波動現象であり、波動の伝搬速度、周波数や波長が関係します。波長以下のサイズをもつ微細構造を多数並べることで、波長よりも大きな物体を製作すると、観測される波動現象には、微細構造から決まる空間平均的な物性が自然界にない特性をもつようにできます (例えば、負の屈折率) 。電磁波は縦波と横波をもつベクトル波であり、音波は縦波のみをもつスカラー波ですが、いずれも波動現象であるため,電磁波で考案されたメタマテリアル/メタサーフェスに関する取り組みのいくつかは音波でも可能になります。
電磁波では、5G/6G周波数帯域 (ミリ波・テラヘルツ波) において、メタサーフェスを用いた反射板/駆動型反射板や屈折板が実現されています。光学メタサーフェスを用いることで、垂直に入射された光を偏波成分毎に分離して検出できることが実証され、将来のデータセンターやBeyond 5Gにおいて求められる、光インターコネクション (高密度テラビット級光配線や光送受信器) の安価な実現への道筋が示されています。さらには、医療機器向けIoT (Internet of Things) に用いられる、電力伝送までが実現されています。
光波では、メタサーフェスによる太陽電池の効率向上を契機に、超薄型高精細有機ELディスプレイ (OLED) が実現されており、今後のAR/VR用ディスプレイとして期待されています。光学メタサーフェス搭載で、薄型化・小型化を実現したLiDARに関するCES2024 での発表には、関わった企業すべてが参集しています。光学メタサーフェスでは、当初は金属を利用する表面プラズモニクスとの関係から、金属ナノロッドが用いられたが、金属による損失が問題となっていました。しかしながら、金属を用いるメタサーフェスよる損失の問題は、波長に応じた高屈折率誘電体 (n>2) を用いることで解消を図っています。
音波においては、メタマテリアルを用いた、自動車やエアコンの消音/遮音がすでに実現されています。障害物の超音波透過を実現する「超音波メタマテリアル」も考案されており、音波におけるメタサーフェスへの取り組みも始まっています。
均一温度環境下でも、メタマテリアルが熱輻射を吸収して、局所的に発生する熱を利用した熱電変換 (環境発電) が可能であり、この熱電変換を利用すれば密閉空間内に置かれた物体を冷却できる (非放射冷却) との学術的報告もあります。
メタマテリアル/メタサーフェスにおける、無反射をめざす学術的研究分野では、下記の取り組みがなされており、今後の発展が期待できます。
本セミナーでは「知財戦略や戦略的特許出願、さらには特許情報の読み解き方」を踏まえ「実用化をめざしたメタマテリアル/メタサーフェス」に関する取り組みの俯瞰を試みます。
教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。
開始日時 | 会場 | 開催方法 | |
---|---|---|---|
2025/1/27 | 光電コパッケージ技術の概要とシリコンフォトニクス内蔵パッケージ基板の開発・今後の課題 | オンライン | |
2025/1/27 | 熱に関するメタマテリアルの原理、設計の効率化、応用、評価 | オンライン | |
2025/1/28 | 少人数知財部 (10名以下) における知財業務の効率化と連携、運営のポイント | オンライン | |
2025/1/28 | 企業間または産学官連携における共同研究開発の契約実務と留意点 | オンライン | |
2025/1/29 | ミリ波制御に向けた材料、反射板の開発 | オンライン | |
2025/1/29 | 研究開発テーマ、プロジェクトの費用対効果の算出と見える化 | オンライン | |
2025/1/29 | 特許分析における生成AI/ChatGPT活用と競合他社の弱みの見つけ方 | オンライン | |
2025/1/29 | 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 | オンライン | |
2025/1/29 | 特許請求の範囲 (クレーム) をしっかり読めますか? | オンライン | |
2025/1/30 | 特許情報からみた5G・6G材料開発戦争 2022 | オンライン | |
2025/1/30 | 特許情報からみたBeyond 5G 材料開発戦争 2023 | オンライン | |
2025/1/30 | 生成AIの知財業務への適用と特許出願実務・データ分析の実践 | オンライン | |
2025/2/4 | 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 | オンライン | |
2025/2/5 | 吸音・遮音材料の基礎と性能の予測方法、自動車への適用 | オンライン | |
2025/2/5 | 企業間または産学官連携における共同研究開発の契約実務と留意点 | オンライン | |
2025/2/6 | 新製品開発プロジェクトの考え方と進め方 | オンライン | |
2025/2/7 | 研究開発テーマ、プロジェクトの費用対効果の算出と見える化 | オンライン | |
2025/2/7 | アンメット医療ニーズ応答・事業価値最大化のポイント | オンライン | |
2025/2/10 | 費用対効果 (日本版HTA) 評価の基礎講座 | オンライン | |
2025/2/13 | 革新的な研究開発テーマを継続的に多数創出する方法とその体系的・組織的な仕組みの構築 | オンライン |
発行年月 | |
---|---|
2024/10/28 | メディカルバイオニクス (人工臓器) 〔2024年版〕 |
2024/10/28 | メディカルバイオニクス (人工臓器) 〔2024年版〕(CD-ROM版) |
2024/4/30 | 人工光合成技術 (CD-ROM版) |
2024/4/30 | 人工光合成技術 |
2024/4/22 | トプコングループ (CD-ROM版) |
2024/4/22 | トプコングループ |
2024/4/15 | テンセント (騰訊Tencent) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版) (CD-ROM版) |
2024/4/15 | テンセント (騰訊Tencent) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版) |
2024/3/29 | 後発で勝つための研究・知財戦略と経営層への説明・説得の仕方 |
2024/3/11 | アリババ (阿里巴巴 Alibaba) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版) (CD-ROM版) |
2024/3/11 | アリババ (阿里巴巴 Alibaba) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版) |
2023/10/31 | 出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方 |
2023/6/30 | 生産プロセスにおけるIoT、ローカル5Gの活用 |
2023/5/24 | 6G/7Gのキーデバイス |
2022/11/30 | 次世代高速通信に対応する光回路実装、デバイスの開発 |
2022/7/29 | 費用対効果に基づく外国特許出願国の選び方・進め方 |
2022/4/4 | 軸受6社 技術開発実態分析調査報告書 |
2022/4/4 | 軸受6社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版) |
2022/3/31 | メタマテリアルの設計、作製と新材料、デバイス開発への応用 |
2022/2/28 | With・Afterコロナで生まれた新しい潜在・将来ニーズの発掘と新製品開発への応用 |