技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GCP刷新とE17(MRCT)のインパクト

GCP刷新とE17(MRCT)のインパクト

~ICH "GCP Renovation" とE8 改訂を見据えたQMS実装とICH E17をふまえた国際共同治験計画/デザイン~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年11月29日(金) 10時30分16時30分

プログラム

基調講演: 医薬品開発等においてわが国に期待される役割と課題

- グローバルな視点から –

(10:30~11:45)

 近年、医薬品開発等をめぐる環境は国際的にも急激に変化してきている。その中で、欧米の製薬企業や薬事規制当局は生き残りをかけて変革を試みている。従来から日米欧の3極の1つとして、わが国には世界の新薬開発の一翼を担うことが期待されている。しかし、製薬企業等のグローバル化や新薬開発のパラダイムシフトに伴い、わが国の存在感は年々薄れてきている。そのような中にあって、わが国の進むべき路は何かを考える。

  • わが国は、開発・審査において、いかにして国際的な役割を果たすべきか
  • わが国を取り巻く医薬品に係る問題点
  • わが国の医療を取り巻く環境
  • 医療技術の費用対効果評価の必要性
  • 医薬品適正使用推進の動き
  • 高齢者への薬剤の多剤投薬問題
  • ブロックバスター型開発から医療ニーズ対応型への転換はなぜ必要なのか
  • 医薬品開発を巡る国際的な動き
  • 集団を対象とした開発から、個人、個別疾患を対象とした開発
  • Precision Medicineとは
  • GCP Renovationは今後の臨床開発にどのような影響を与えるか
  • ICH E17ガイドラインは新薬開発・国際共同治験の考え方を根本から変える
  • 条件付き早期承認はなぜ重要なのか
  • 科学的安全対策はなぜ必要なのか
  • 日米欧の承認審査の共通化・統一はなぜ必要なのか
  • 新薬開発・審査におけるわが国の選択肢
  • メディカルアフェアーズ (MA) とは何か、なぜこれから重要になるのか
  • AIやICT,IOTなどの導入により、医療や医薬品開発、臨床試験、市販後安全対策などはどのように変化していくのか
  • 質疑応答

セッション1 『ICH “GCP Renovation” とE8 改訂を見据えたQMS実装とクオリティ・バイ・デザイン』

(12:30~14:30)

 ICHではGCP Renovationの議論が進められている。その大きな柱はGCPの適用範囲の拡大と、質の管理技術の転換の2つである。後者についてはE6 (R2) で追記されたQMSを更に発展させることになる。GCP Renovationの方向性を見据えた上で準備を始めなければならない。

  1. GCP Renovationとは?
  2. ICHのリフォーム
  3. E8 (R1) とE6 (R3) の関係
  4. ICHにおけるGCP (E6) の位置づけ
  5. GCP刷新がもたらす2つの大きな変化
    1. GCPの適用範囲の拡大 – Clinical TrialsからClinical Studiesへ
      • さまざまなデザインのStudyの利用機会
      • 新時代のエビデンス創出に対する期待
    2. 質の管理技術の転換 – 後ろ向きの質確認から前向きな質の作り込みへ
      • 品質管理/品質マネジメントの歴史
      • Quality by Design
      • プロセス管理のサイクル
      • 医療機関におけるプロセスへの質の作り込み
      • Risk – Based Monitoring、その前に
      • 定着しなかったSampling SDVの反省
      • プロセス管理が根付いていれば怖いものなし
      • GCP Renovation後の最悪のシナリオ
      • 今が分かれ道
    • 質疑応答

セッション2 『ICH E17をふまえた国際共同治験の計画及びデザインの留意点』

(14:45~16:30)

  従来の国際共同治験 (MRCT) とICH E17をふまえたMRCTとでは何が違うのか?E17ガイドラインで強調している点は,地域の定義と各地域への症例数の配分の事前明記である。その際に,地域や属性別集団の併合戦略がキーとなる。本講座では,どのように併合戦略を考えるべきなのかを中心に説明し,試験デザイン及び解析計画の留意点を述べる予定である。

  • Module 1:Overview of training material/Basic principles
  • Module 2:Preconsideration of regional variability/subject selection
  • Module 3:Selection of doses
  • Module 4:Sample size allocation
  • Module 5:Pooling strategies
  • Module 6:Evaluation of Consistency
  • Module 7:Selection of Comparators
  • 質疑応答

講師

  • 土井 脩
    一般財団法人 医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団
    理事長
  • 小宮山 靖
    ファイザー株式会社 デベロップメント・インテリジェンス部
    担当部長
  • 山本 英晴
    中外製薬 株式会社 臨床開発情報部 生物統計統括
    マネジャー

会場

AP浜松町

地下1階 Fルーム

東京都 港区 芝公園2-4-1 芝パークビルB館地下1F
AP浜松町の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/18 改訂版ICH Q5A (R2) に求められる試験概要と次世代シーケンシング (NGS) を利用した細胞培養管理 オンライン
2025/12/19 原料等供給者管理の留意点 オンライン
2025/12/19 QA部門のためのGMP文書・記録類の照査のポイント オンライン
2025/12/19 環境モニタリングにおけるポイント設定根拠・手順とアラート・アクションレベル設定の妥当性および汚染管理戦略に従ったSOP記載事項/作成上の留意点 オンライン
2025/12/19 医薬品・医療機器・体外診断薬品・再生医療等製品の保険制度の最前線 オンライン
2025/12/19 GCP領域のクラウドシステムを含むCSV実施/必要範囲とデータインテグリティ確保 オンライン
2025/12/19 新規モダリティにおける事業性評価手法 オンライン
2025/12/19 実験室における高薬理活性物質の取り扱い/封じ込め対応と区分による要求レベル オンライン
2025/12/19 造粒・コーティング装置の解説およびメカニズム〜トラブルシューティングとスケールアップ オンライン
2025/12/19 PV業務においてグローバルSOPとローカルSOP、マニュアルをどう棲み分け、整合性を図るか オンライン
2025/12/19 医薬品製造の品質強化に向けたヒューマンエラーの予防対策 オンライン
2025/12/22 ICH (Q1) をふまえた開発段階の安定性試験実施と試験結果からの有効期間の設定 オンライン
2025/12/22 三極 (米国FDA、EU EMA、日本PMDA) の指針に基づくプロセスバリデーションの実施と適格性評価の考え方 オンライン
2025/12/22 再生医療等製品開発におけるプロジェクトマネジメントの進め方と評価手法 オンライン
2025/12/22 ASEAN各国の医薬品申請のための薬事制度と申請資料作成方法 オンライン
2025/12/22 GMP英語 入門講座 オンライン
2025/12/22 医薬品製造の品質強化に向けたヒューマンエラーの予防対策 オンライン
2025/12/23 製薬用水入門講座 オンライン
2025/12/23 統計学が専門でない人向けのサンプルサイズ設定演習 オンライン
2025/12/23 GMPにおけるキャリブレーション (校正) の重要ポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/11 タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価
2025/4/30 体外診断用医薬品開発の進め方と薬事規制・事業性評価手法
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2025/1/27 世界の中分子医薬・抗体医薬、およびCDMO最新業界レポート
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/9/30 タンパク質、細胞の吸着制御技術
2024/9/30 最新GMPおよび関連ICHガイドライン対応実務
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)