技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化と耐熱衝撃性評価

エポキシ樹脂のノウハウ教育養成講座

エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化と耐熱衝撃性評価

~さまざまな硬化剤、硬化メカニズム、副資材 (主にフィラー) の選定・機能化~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、エポキシ樹脂 (主鎖) の化学構造から解説し、さまざまな硬化剤との反応機構を捕らえることで、 硬化物の良い物性を得るための基礎的な考え方、フィラーの使い方、熱衝撃試験による耐クラック性解析により、硬化物の物性評価に関する方法論を紹介いたします。

開催日

  • 2019年11月19日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 熱硬化性樹脂・エポキシ樹脂に関連する技術者、品質担当者、ユーザ
    • 塗料
    • 接着剤
    • 土木・建築
    • 複合材料
    • 電子材料
    • 合板
    • 成形材料
    • 鋳物 など
  • 熱硬化性樹脂の合成・応用に関わる技術者、研究者、開発者
  • エポキシ硬化剤に課題のある技術者、研究者

修得知識

  • エポキシ樹脂の基礎
  • エポキシ樹脂 (主鎖あるいは主剤) と硬化剤の選択
  • 硬化反応・硬化物物性の基本的な考え方
  • 副資材の種類と目的
  • 無機フィラーを加えた場合の機械的物性や化学的耐性
  • 熱衝撃試験による耐クラック性評価

プログラム

 エポキシ樹脂は、成形性、接着性、電気絶縁性、機械的強度、…と様々な特徴を持ち、多くの分野で便利に用いられている。エポキシ樹脂はその主鎖だけでなく、硬化剤をいろいろと選ぶことができるのと同時に、硬化剤の種類によって物性が大きく変わることが特徴である。
 さらに、アプリケーションにより副資材を利用して、さまざまな機能を付与している.本講では、エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂に使われるさまざまな硬化剤の化学構造と、その硬化剤との硬化反応の基礎を解説するとともに、副資材 (主にフィラー) の選定や機能化と特に耐熱衝撃性の評価方法について合わせて説明する。
 エポキシ樹脂 (主鎖あるいは主剤) と硬化剤の選択による硬化反応、および硬化物の物性についての基本的な考え方を学びます。
 また、副資材の種類と目的、および特に無機フィラーを加えた場合の機械的物性や化学的耐性を理解し、さらに熱衝撃試験による耐クラック性評価の考え方を習得していただきます。

  1. 第1部 エポキシ樹脂の化学構造と特徴
    1. エポキシ樹脂の高分子構造
      1. 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂
      2. エポキシ樹脂硬化物の分子構造
      3. エポキシ環の反応性とその特徴
    2. ビスフェノール型エポキシ樹脂の構造と特徴
      1. ビスフェノールA型樹脂の特徴と用途
      2. ビスフェノールA型樹脂の原料と合成
      3. ビスフェノール型のバリエーション
        • ビスフェノールF型樹脂
        • ハロゲン化樹脂
    3. ノボラック型エポキシ樹脂の構造と特徴
      1. フェノールノボラック型/クレゾールノボラック型
      2. ノボラック型エポキシ樹脂のバリエーション
    4. その他のエポキシ樹脂
      1. 環状脂環式、グリシジルエステル、グリシジルアミン、複素環式
      2. ビフェニル型、多環芳香族、水添脂環式
  2. 第2部 主な硬化剤と硬化メカニズムの基礎
    1. 硬化剤と活性水素
      1. 硬化剤の種類
      2. 活性水素
    2. アミン系硬化剤との反応
      1. アミン系硬化剤との反応
      2. アミン系硬化剤の種類と特徴
      3. 変性アミンとその効果
    3. ポリチオール硬化剤との反応
    4. 酸無水物系硬化剤との反応
      1. 酸無水物硬化剤との反応
      2. 酸無水物硬化剤の種類と特徴
    5. フェノール系硬化剤との反応
    6. その他の硬化剤
      1. 触媒系硬化剤 (イミダゾール)
      2. 潜在硬化剤 (DICY)
  3. 第3部 副資材による機能化と評価
    1. 副資材の種類と特徴
      1. 充填材の種類と特徴
      2. フィラーの用途
    2. フィラーを充填したエポキシ樹脂の機械的特性
      1. 弾性率、強度
      2. 破壊靱性
      3. ハイブリッド充填
    3. 無機フィラーを充填したエポキシ樹脂の耐水性・耐食性
      1. エポキシ樹脂の耐酸性・耐アルカリ性
      2. フィラーを充填した樹脂への浸入と浸入抑制
  4. 第4部 エポキシ樹脂の耐熱衝撃性試験とその評価
    1. エポキシ樹脂における熱衝撃問題
      1. 熱衝撃と内部応力
      2. パッケージクラックとその改善
    2. 耐熱衝撃性評価試験
      1. 耐熱衝撃性試験方法
      2. 耐クラック性の定量的評価
      3. 熱衝撃特性に及ぼす水分の影響
    3. フィラーを充填したエポキシ樹脂の耐熱衝撃性評価
      1. 硬質フィラーを充填したエポキシ樹脂の耐熱衝撃性
      2. 軟質フィラーの効果とハイブリッド充填による耐熱衝撃性の傾向
      3. 高アスペクト比を有するフィラーの耐熱衝撃性
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 久保内 昌敏
    東京科学大学 物質理工学院 応用化学系
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6F 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 47,020円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 47,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/26 光学用透明樹脂の基礎、屈折率制御および光吸収・散乱メカニズムと高透明化 オンライン
2024/11/26 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/11/27 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2024/11/27 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2024/11/27 プラスチックのマテリアルリサイクル技術入門 オンライン
2024/11/27 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/28 プラスチック成形品の残留応力発生メカニズム&長期信頼性の予測法 オンライン
2024/11/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/11/28 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2024/11/29 UV硬化接着剤の材料設計と深部硬化 オンライン
2024/11/29 エポキシ樹脂の最新技術動向と設計技術および今後の課題 オンライン
2024/11/29 トライボロジー 入門講座 オンライン
2024/11/29 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の現状と動向 オンライン
2024/12/3 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/12/4 エポキシ樹脂の基礎および各硬化剤の使い方・選び方 オンライン
2024/12/4 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2024/12/4 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン
2024/12/4 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価