技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

環状ペプチドの効率的探索・創製と立体配座解析

環状ペプチドの効率的探索・創製と立体配座解析

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ペプチドライブラリの開発とその活用法と、標的タンパクに対する環状ペプチドの獲得例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2019年8月29日(木) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. 環状型ペプチドライブラリによる効率的ペプチド探索

(2019年8月29日 10:00〜12:00)

 当社では、1~10兆種類という膨大な多様性を持ったペプチドライブラリを作製し、その中から標的分子に結合するペプチドを効率的に探索・発見する技術“cDNAディスプレイ法“を開発してきました。また、同技術は環状ペプチドをはじめ種々のペプチドライブラリを安定・効率的に作製することが可能であります。本講演では当社における最新の環状型ペプチド開発、獲得例を含めて、環状型ペプチドライブラリによる効率的なペプチド探索に関する成果をご紹介いたします。

  1. cDNAディスプレイ技術について
    1. 進化分子工学
    2. ディスプレイ技術開発の経緯
    3. cDNAディスプレイ技術
  2. 環状型ペプチドライブラリ開発
    1. ジスルフィド結合による環状型ペプチドライブラリ
    2. 架橋剤による環状型ペプチドライブラリ
    3. 複環状型ペプチドライブラリ開発
  3. 環状型ペプチド獲得例
    1. 各種標的タンパク (プロテアーゼ、GPCR等) に対する環状型ペプチド獲得例
    • 質疑応答

第2部. ペプチドミメティックを活用した環状ペプチド誘導体の創製

(2019年8月29日 12:45〜14:45)

 ペプチドを基にした中分子創薬によって、安全性が高く、微量で薬効を有する医薬品の開発研究が進んでいる。特に環状ペプチドはコンフォメーションが固定化されているために、標的分子との強い結合や膜透過性、安定性の向上が期待できる。本講演ではペプチドミメティックを活用した環状ペプチド誘導体の創製について議論したい。

  1. ペプチド性医薬品の現状
    • ペプチドリード
    • ペプチド性医薬品のドラッグデリバリーシステム
  2. 中分子創薬
    • ペプチドを基盤とした中分子
    • 環状ペプチド
  3. ペプチドミメティック
    • ペプチド結合等価体 (イソスター) 、ミメティックの概念
    • ペプチドイソスターの合成法
  4. ペプチドミメティックを活用した環状ペプチド誘導体
    • ペプチドイソスターを導入した環状ペプチドミメティック
    • 種々のペプチドミメティック
    • GPCR dimerの分子プローブと二価型GPCR拮抗剤
    • 抗がん剤、抗HIV剤への応用
    • 質疑応答

第3部. in silico による環状ペプチドの配座解析と分子間相互作用解析

(2019年8月29日 15:00〜17:00)

 環状ペプチドは、低分子・抗体に続く医薬品として期待されています。環状ペプチドをインシリコでデザインしその立体配座を予測することは、ペプチドの物理化学的特性の評価や標的タンパク質との相互作用解析、バーチャルスクリーニングなどの創薬プロセスの初期段階における探索や最適化研究を強力に支援します。本講座では統合計算化学システムMOEを用いた環状ペプチドにおける分子モデリング事例を中心に紹介します。

  1. 環状ペプチドのモデリング
    1. 天然および特殊アミノ酸を用いた環状ペプチドモデリング
    2. ペプチドライブラリーの構築
  2. 環状ペプチドの配座解析
    1. 効率的な配座解析手法の解説
    2. 環状ペプチドの配座解析
    3. モデル構造と実験構造との比較
  3. 環状ペプチドの物性推算と分子間相互作用解析
    1. 環状ペプチドの物性推算
    2. 相互作用界面における特徴づけ
    3. 標的タンパク質とのドッキングシミュレーション
    • 質疑応答

講師

  • 北村 幸一郎
    メスキュージェナシス株式会社 ペプチド医薬事業部
    代表取締役
  • 玉村 啓和
    東京医科歯科大学 生体材料工学研究所
    教授
  • 池上 貴史
    株式会社モルシス ライフサイエンス部

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2025/2/27 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2025/2/27 少人数体制にも対応したGMP-QA業務・監査のポイントセミナー (全5コース) オンライン
2025/2/27 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2025/2/27 初心者のための原薬GMP入門 オンライン
2025/2/27 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/2/27 バイオ医薬品における申請をふまえたCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン
2025/2/27 バイオ医薬品/抗体医薬品の精製技術と品質分析 オンライン
2025/2/27 医薬品CMC・製造におけるAI・機械学習・データ活用の課題と導入のポイント オンライン
2025/2/27 バイオ医薬品の凝集体分析と安定化戦略 オンライン
2025/2/27 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2025/2/27 申請をふまえCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン
2025/2/27 CMCレギュレーション・CTD/DMF作成入門コース オンライン
2025/2/28 医薬品マーケティング・市場予測 オンライン
2025/2/28 国外規制をふまえたE&L (Extractables&Leachables) 評価基準の考え方と分析・評価方法 オンライン
2025/2/28 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と開発段階に応じた規格設定 オンライン
2025/2/28 Excelスプレッドシートの作成、バリデーション、運用管理のポイント オンライン
2025/2/28 DMFの登録・作成・変更・照会対応 入門講座 オンライン
2025/2/28 アクティブターゲティング型DDSの現状と展望 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -