技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動車における異材接合の現状・課題と将来展望

自動車における異材接合の現状・課題と将来展望

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年8月7日(水) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 構造用素材と各種接合技術の関係性
  • 構造用素材、接合技術の長所と短所

プログラム

 自動車の軽量化に有効な素材として、超高張力鋼板やアルミニウム合金、さらにはCFRPの採用が期待されている。これらはいずれも難接合性素材であり、さらにそれらを組み合わせるとなると、異材接合は非常な重要な要素となる。既に欧米においては異材接合技術の普及期に入って日が経つが、日本はこれからである。主に鋼とアルミニウムの接合を対象とした、既存異材接合技術の特徴と課題、電食対策としての使いこなし術、さらには今後実用化が期待される新技術について紹介する。

  1. 自動車の車体に用いられる素材の動向と、溶接性に及ぼす変化
    1. 鉄鋼材料
    2. アルミニウム材料
    3. 樹脂材料
  2. 接合法の分類
  3. 異材接合の一般的問題
  4. 異材接合法のメカニズム的分類
    1. 異種金属接合可否
    2. 異種金属接合のメカニズムと強度の関係
    3. 主な異種金属接合法一覧
  5. 異材接合法の種類~ (1) 機械的接合法
    1. 機械接合 両側アクセスと片側アクセス
    2. メカニカルクリンチ
    3. SPR
    4. タックリベット
    5. ブラインドリベット
    6. FDR
    7. FDS
    8. ImpAcT
    9. 機械的接合法と超ハイテン鋼板の関係性
  6. 異材接合法の種類~ (2) 機械的接合+溶接法
    1. REW
    2. New REW
    3. FEW
    4. EASW
    5. ELW
    6. RSW with punching rivet
    7. 継手形状との関係性
  7. 異材接合法の種類~ (3) 直接接合法
    1. FSW
    2. FSSW (FSJ)
    3. 制御式抵抗スポット溶接法
    4. ブレージング (ろう付け) 法
    5. 爆着
    6. 電磁圧接
    7. 摩擦圧接
  8. 異材接合法の種類~ (4) 接着
    1. 接着剤の効果と将来予想
    2. 構造用接着材の種類
    3. 接着剤の強度、剛性向上効果の一例
    4. 接着剤の施工能率
    5. 接着剤による接合点削減と設備共通化期待
    6. 接着性能に及ぼす素材の影響
    7. 接着剤活用の課題
  9. 欧州で実用化されている異材接合法の実績
  10. 電食対策
    1. 異材接合部の電食対策の基本
    2. 隔てる; 接着材併用策
    3. 覆う; シール剤
    4. 皮膜処理
    5. 各種電食対策法の実験例
  11. 従来接合法の課題
  12. 開発中の新異材接合法の紹介
  13. 今後の展望
  14. 総括
    • 質疑応答

講師

  • 鈴木 励一
    株式会社 神戸製鋼所 技術開発本部 自動車ソリューションセンター マルチマテリアル接合研究室
    室長

会場

連合会館

401会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 43,200円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

S&T出版からの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり 21,600円(税込)でご受講いただけます。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 37,962円(税別) / 41,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 86,400円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 129,600円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/23 自動運転車の商業化への道筋 東京都 会場・オンライン
2024/4/24 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 オンライン
2024/4/24 固相接合 & 液相接合の基礎と低温・低加圧・低電力接合技術の最新動向 オンライン
2024/4/24 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/4/25 金属と樹脂との直接接合技術の原理と応用 オンライン
2024/4/26 セルロースナノファイバーの技術動向と複合化・成形、使用への考え方・活かし方 オンライン
2024/4/26 先端半導体パッケージにおけるボンディング技術 オンライン
2024/4/26 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/8 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/13 欧州のサーキュラーエコノミー政策動向とELV (廃自動車) 規則案 東京都 会場・オンライン
2024/5/14 人間-機械 (自動車) インターフェイス製品の人間工学の考え方とその評価 オンライン
2024/5/14 SRモータの基礎とEV実用化への最新動向 オンライン
2024/5/16 xEVにおける車載電子製品のサーマルマネジメント 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/5/23 はんだ付け用フラックスと実装不良の原因と対策 オンライン
2024/5/27 異種材料の接着・接合技術の基礎と強度特性評価 オンライン
2024/5/28 自動車シートの座りを人間工学の眼で観る オンライン
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/5/30 EV用モータの技術トレンド 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2022/9/20 金属の接合と異種金属接合への応用
2022/6/30 自動運転車に向けた電子機器・部品の開発と制御技術
2022/6/28 GFRP & CFRPのリサイクル技術の動向・課題と回収材の用途開発
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/9/30 自動車室内の静粛性向上と、防音・防振技術、材料の開発
2021/4/13 GAFA+Mの自動運転車開発最前線
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発
2020/12/25 次世代自動車の熱マネジメント
2019/12/13 2020年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望