技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GMP超入門

GMP超入門

東京都 開催 会場 開催 演習付き

概要

本セミナーでは、GMPについて基礎から解説し、GMPやバリデーションを実践するポイントと、その本質を解説いたします。

開催日

  • 2019年6月28日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 過去60年間の医薬品製造現場の品質保証の変遷と今求められている取り組み
  • 米国及び日本における歴史を通したGMPの目的・課題の理解
  • 1987年のバリデーションガイドラインの問題点と2011年のガイダンスの違い
  • バリデーションの本質
  • 品質リスクマネジメントのプロセスとバリデーション実施上のポイント
  • 医薬品品質システムとQuality Culture
  • GMP三原則とそれに対する具体的な活動
  • 医薬品のライフサイクルマネジメント

プログラム

 今、GMP/品質保証に対する取り組み方が大きく変わろうとしている。その変化とは、これまでの当局の指導通した品質保証から製薬企業自身のQuality Cultureに基づく、つまり自らの取り組みに基づく品質保証へと変わるものである。その結果、もし企業が品質確保に対して真摯に取り組めば、その取り組みに対して当局の柔軟な対応が得られる。しかし、そのためには、GMPやバリデーションの本質と自分たちの製造環境をよく理解しすることが必要である。
 米国で最初にGMPが規制化されてから今年で55年になるが、本セミナーでは、まずGMPそしてバリデーションの歴史を振り返りながら、なぜそうした規制が必要になったのか、どのような変遷を経て今日の姿に至ったのか、GMPやバリデーションを実践する上でのポイントなどの説明を通してその本質を紹介する。
 特に、そこにはヒトの特徴 (ヒューマンエラー) や科学技術の技術進歩、そして行政側の政策が深くかかわっているが、こうしたことを理解した上で、今医薬品の開発・品質保証に対して、どのような取り組みが求められているのか、考える機会を提供する。
 そして、自社に適したGMPを構築するため、また自分の言葉で自社のシステムを説明するための基礎的な知識を提供する。

  1. 品質保証は、どう変わってきたのか。 ~歴史から振り返るGMPとその本質~
    1. 品質保証は、過去60年間で大きく変化している
    2. 医薬品品質システムが求めていること
      ~経営者は品質にどこまで関与すべきか、Quality Cultureとは?~
    3. 歴史にみるGMPの本質と三原則が示している具体的な取り組み
      ~GMP下では職人を必要としていない?組織からみるGMPとは?~
  2. バリデーションを理解する。 – なぜバリデーションは大変なのか –
    1. 歴史から振りかえるバリデーション ~1987年と2011年で何が変わったのか~
    2. プロセスバリデーションを成功させるために!
      ~バリデーションと実際の生産のちがいとライフサイクルを通したバリデーションとは?~
    3. 品質リスクマネジメントは、企業の味方!
      ~リスクマネジメントのプロセスを理解する。Worst Case Approachを活用する!~
    4. 施設・設備のバリデーションを理解する ~URSからPQへ~
  3. Data Integrityは、GMPの生命線!
    1. なぜ基準書・手順書文書が求められるのか
    2. Plan、SOP、Protocolは、どこが違う ~GMPで作成が求められている文書~
    3. SOPでかえってミスが増える?~SOP作成上のポイント~
    4. Data Integrityとは何、なぜ問題となっているのか
      ~GMPは記録の上に成り立っている~
  4. 品質リスクマネジメントは企業の味方 ~存在するリスクの理解がKey~
    1. これまでの取り組みと何が違うのか ?~これまでだってうまくいっていた?~
    2. リスクマネジメントの具体的なプロセスを理解する
      • リスク特定
      • 分析
      • 評価
      • コントロール
      • コミュニケーション
      • レビュー
    3. Risk Managementの質と知識管理 ~問題は暗黙知!~
  5. GMP三原則にどう対応するか
    1. 総合的な取り組みが求められる交叉汚染対策
      • ラインクリアランスと洗浄で技術が試される?~毒性に基づく残留限度値 ~
      • 施設・設備・構造からみた交叉汚染対策 ~ ゾーニングの基本 ~
      • ヒト、物の動きから見た交叉汚染対策 ~ ヒトが異物発生の元凶 ~
      • 原材料管理と交叉汚染対策 ~ Quality Agreementとは? ~
      • 虫の混入をどうやって防ぐか~虫はどこにでもいる~
    2. 逸脱を100%防ぐことは困難 ~ ヒューマンエラーを理解する ~
      1. ヒューマンエラーとヒューマンファクター
        • ヒューマンエラーとは何か
        • ミスを見過ごさない組織にするにはどうすべきか ~ 常識との闘い ~
        • ヒューマンエラーの事例に学ぶ
      2. 効果的な教育訓練と作業者の適格性が求められている
        • GMP下で実施される教育訓練の例~効果をどうやって証明するか~
      3. 逸脱が発生したらどうするか~逸脱に備え、重大化を防ぐ~
      4. 逸脱・CAPA・変更管理が、GMPの信頼性を高める
        • 根本原因調査と横展開を理解しよう
        • ICH Q12ガイドラインがもとめるものとは?
    3. 逸脱の発生を予測できないか
      • 事前に異変がわかれば、対応は簡単!~トレンド分析を活用する~
      • 製品品質照査~これが継続的な品質改善につながる~
    4. 作業者の安全管理~高活性物質の取扱いが増えている~
      • EHSについて理解する~これまでの取り組みとどこが違うのか~
  6. 査察・監査は、当局による無料のコンサルティングか?
    1. 査察・監査の法的な根拠
    2. 患者は我々を信用している? ~無通告査察は、なぜ必要となったのか~
    3. 査察にどう対応すべきか~FDA査察を例に~
    4. 査察の指摘事例 ~問題は後の対応にある~
  7. 製造・品質保証における新たな技術
    1. Emerging Technologyとは何か
    2. 連続生産にどう対応する?~課題と今後の動向~
  8. まとめ
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第2会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/21 新規モダリティ分野における各事業性評価手法と不確実性要素の注意点 オンライン
2024/5/21 医薬品開発におけるグローバルマーケットを見据えた知財戦略と出願・権利化選定/評価 オンライン
2024/5/21 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/5/22 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/5/22 実務で使える製造販売後調査等 (GPSP) 実施における留意点 オンライン
2024/5/22 診断薬業界に求められるビジネスモデルと事業・製品戦略 オンライン
2024/5/23 希少疾患の臨床開発・承認申請戦略 戦略構築への活用 オンライン
2024/5/23 化粧品における薬機法・景品表示法・公正競争規約の留意点 オンライン
2024/5/23 希少疾病用医薬品 (オーファンドラッグ) の薬価算定の実際と薬価戦略 オンライン
2024/5/23 医薬品 洗浄バリデーションセミナー オンライン
2024/5/24 動物用医薬品開発の為の医薬品試験データの活用法と評価 オンライン
2024/5/24 将来の環境や戦略を踏まえた医薬品売上予測 オンライン
2024/5/24 GCP調査に向けたSOPの作成と管理並びにTMFの整備 オンライン
2024/5/27 メディカルライティング実習入門講座 オンライン
2024/5/27 神経障害性疼痛の最新治療とメディカルニーズ オンライン
2024/5/27 非臨床試験における信頼性基準適用のための着眼点 オンライン
2024/5/27 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品コース オンライン
2024/5/27 事例・Excel演習で学ぶ管理図の作成方法と合理的なOOTの判断方法 オンライン
2024/5/27 mRNA/核酸用DDS技術におけるLNP設計・調製とLNP製剤の品質評価法 オンライン
2024/5/28 GMP超入門 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書