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医薬凍結乾燥における基礎原理の理解と必須知識

医薬凍結乾燥における基礎原理の理解と必須知識

~医薬・原薬製造に活かす凍結と乾燥の徹底解説~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、注射剤や無菌原薬などの凍結乾燥医薬製造プロセスの理解に必須な基礎知識を“凍結“と“乾燥“の両観点から深く掘り下げて解説いたします。

開催日

  • 2019年5月22日(水) 10時30分16時30分

受講対象者

  • フリーズドライに関連する医薬関連製品の技術者、品質担当者、担当者、管理者
    • 抗がん剤
    • 抗生物質
    • ワクチン
    • 注射剤 など
  • フリーズドライに関連する技術者、開発者、研究者

修得知識

  • 医薬のための固体化学の基礎知識
  • 凍結と乾燥の基礎原理、基礎知識
  • 凍結乾燥装置とプロセスの理解
  • 製品品質の変化要因と現象理解
  • 凍結乾燥製品製造の様々な最適化の考え方

プログラム

 本講座では、注射剤や無菌原薬などの凍結乾燥医薬製造プロセスの理解に必須な基礎知識を解説します。溶解度・結晶・非晶質などについて、固体化学と関わる理解を確実にし、凍結乾燥プロセスの理解に必須な凍結と乾燥に関わる複雑な物理化学の理解を深めてもらいます。
 凍結乾燥プロセス全般について、基礎と応用の両観点から深く掘り下げて解説します。これらの知識は、乾燥速度の決定メカニズムの理解のみならず、品質変化の進行メカニズムを知り、最適化の指針を得るために極めて重要です。
 具体的な品質の劣化対策、製造工程トラブルに対処するために必要な考え方、QbD対応の基礎となるデザインスペースの考え方についても解説します。

  1. 医薬と関わる固体化学
    1. 固体の溶解度
    2. 結晶と非晶質
    3. ガラス転移、結晶多形
    4. 乾燥製品の物性
      • 濡れ性
      • 溶解性
  2. 凍結乾燥プロセスの概説
    1. プロセスの流れ
    2. 装置構成
    3. 装置内の水分移動
    4. 凍結乾燥の基礎原理
  3. 凍結の基礎
    1. 凝固点降下と凍結濃縮
    2. 過冷却
    3. 共晶固化とガラス転移
    4. 緩和現象と氷結晶のミクロ構造形成
  4. 乾燥の基礎
    1. 乾燥操作の基礎理論
    2. 凍結乾燥における乾燥メカニズム
    3. 乾燥速度に影響を及ぼす因子
    4. 乾燥過程で進行する物性変化
  5. 凍結乾燥過程における製品品質の変化
    1. 製品品質の変化と関わる現象
    2. 乾燥過程における製品品質の劣化要因
    3. 凍結乾燥プロセスの最適化指針
    4. 保護物質の役割と選定
    5. 品質を保証する操作領域 (デザインスペース)

講師

  • 中川 究也
    九州大学 大学院 工学研究院 化学工学部門
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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