技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

再生医療の最新技術・市場動向

再生医療の最新技術・市場動向

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、再生医療、細胞治療における細胞培養技術の特許戦略について取り上げ、特許庁審査官・審判官の経験に基づいた、広くて強い特許取得について詳解いたします。

開催日

  • 2019年3月26日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. 再生・細胞医療で起こりつつある変化とビジネスの注目点

(10:00〜12:00)

 米国におけるCAR-T細胞療法の販売開始や、脳梗塞、脊髄損傷を対象とした複数シーズの開発進展で、再生・細胞医療分野は新たなステージに突入している。これらの最新動向を整理すると同時に、ビジネス上の重要点を過去・現在の事例を参考に整理したい。

  1. そもそも再生・細胞医療とは何か
    • 歴史
    • 定義
    • 分類 等
  2. 大手製薬・機器・化学企業の参入動向
    • 参入企業の整理
    • 参入のモチベーション 等
  3. 正しく考えるコストの議論
    • 製造コストの考え方の整理
    • コストに影響を与える要因 等
  4. 足元の市場動向と期待値
    • 足元の市場動向
    • 注目パイプライン 等
  5. 失敗を含むケーススタディ
    • Organogenesis
    • Vericel
    • Kite
    • Dendoreon 等
  6. 再生医療で評価すべき3つのポイント
    • 医薬品評価と同じ点と違う点
  7. 日本の強み・弱み
    • 質疑応答

第2部. 特許分析からみる再生医療の技術動向価

(13:00〜17:00)

 再生医療は、既存の医薬品では治療が困難な疾病や、治療法が確立されていない疾患に対する新たな治療法として、社会的に関心の高い技術であり、近年、積極的に研究開発が進められています。とくに、最近では、iPS細胞に関連した新規な細胞のほか、細胞分化制御技術、細胞改変技術、細胞治療技術などの開発により、再生医療技術が高度化し、再生医療の実現の可能性が拡大しています。このような再生医療技術について研究開発を推進するためには、研究開発戦略や特許戦略の構築が重要です。そのためには、再生医療の技術動向を把握することが必要不可欠であり、とくに、特許分析からみた再生医療の技術動向は、研究戦略と特許戦略の両面から重要な役割を担っています。
 本講演では、このような視点から、講演者の特許庁の経験に基づいて、新規な細胞、細胞培養・増殖技術、細胞分化制御技術、細胞改変技術を中心として、特許分析からみる再生医療の技術動向について説明し、今後の課題と対応策について解説します。

  1. 再生医療に関する特許出願の動向
    1. 特許出願の最近の傾向 (再生医療を中心に)
    2. 再生医療の基本技術に関する特許出願の動向
      • 多能性幹細胞
      • 造血幹細胞
      • 細胞培養・増殖技術
      • 細胞分化制御
      • 細胞改変
      • 細胞保存技術
      • 足場関連技術など
    3. 再生医療の応用技術に関する特許出願の動向
      • in vivo 治療関連技術
      • 再生医療・細胞治療
      • 造血幹細胞移植
      • 細胞プロセシング
      • 細胞解析
      • in vivo/ex vivo 機能構造体の形成など
    4. 再生医療の支援技術に関する特許出願の動向
      • 創薬支援・有用物質生産
      • 運搬・パッケージ
      • 安全性・品質管理
      • イメージング・モニタリング
      • 疾患モデルなど
  2. 再生医療に関する特許出願の分析
    1. 出願人国籍別分析/出願先国別分析
      • 今後、どのような目的で、どの国に特許出願すべきか 等
    2. 出願上位ランキング/出願人属性別分析 (大企業・ベンチャー・大学)
      • 共同研究やライセンスの候補先はどのように検討すべきか 等
    3. 技術区分別分析/パテントマップ
      • 再生医療の要素技術のうち、特許出願が伸びている技術は何か 等
    4. 出願系統図/技術俯瞰図
      • 特許出願の経緯から、今後の技術の方向性をどのように予測するか 等
  3. 再生医療に関する特許出願の考え方
    1. 特許出願のタイミングと注意点
      • 新規な細胞
      • 細胞分化制御
      • 細胞改変
      • 細胞治療
      • 造血幹細胞移植など
      • 研究開発段階における特許出願の判断手法
    2. 研究開発に必要な特許調査の注意点
      • 新規な細胞
      • 細胞分化制御
      • 細胞改変
      • 細胞治療
      • 造血幹細胞移植などに関する有効な特許調査の手法とコツ
    3. 研究開発戦略と特許戦略の一体化
      • 論文と特許の関係
      • 共同研究と特許の関係
      • 研究部門と知財部門の協力体制
    4. 今後の研究開発戦略の方向性
      • 多能性幹細胞
      • 造血幹細胞など
      • 細胞自体に特徴のある発明との連携の必要性
  4. どのような特許を取得すべきか
    1. 有効な特許とは、どのような特許か (再生医療に特有の課題)
    2. 広くて強い特許のポイント
      • 新規な細胞
      • 細胞分化制御
      • 細胞改変
      • 細胞治療
      • 造血幹細胞移植などのクレームの傾向と対策
    3. 特許の取得に有効な特許調査の注意点
      • 新規な細胞
      • 細胞分化制御
      • 細胞改変
      • 細胞治療
      • 造血幹細胞移植などに関する有効な特許調査の手法とコツ
    4. 特許審査への対応
      • 拒絶理由への対応方法
      • 面接審査の活用方法
      • 審査官への電話連絡
      • 拒絶査定を回避するコツなど
  5. 再生医療に関する登録特許の最新事例
    1. 最近の登録特許の事例と特許審査におけるポイント
    2. 特許請求の範囲の記載方法
      • 新規な細胞
      • 細胞分化制御
      • 細胞改変
      • 細胞治療
      • 造血幹細胞移植などの書き方
    3. 明細書の開示の程度
      • 実施例や実験データの開示の必要性
    4. 特許要件の判断基準
      • 新規性、進歩性、新規性喪失の例外
    5. 事例を踏まえた最適な明細書・クレームの提案
    • 質疑応答

講師

  • 野村 広之進
    そーせいグループ株式会社
    執行役副社長CFO
  • 加藤 浩
    青山特許事務所
    顧問弁理士

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 iPS細胞の大量培養にむけた培養方法の選択と工程設計 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (抗体医薬品) の特性解析・構造決定と得られたデータの品質管理への活用 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2025/5/29 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2025/5/29 再生医療等製品/細胞加工製品の製造・QC担当者のためのGCTP入門 オンライン
2025/5/29 責任役員 (上級経営陣) にむけたGMP、GQP教育訓練と法令順守体制の整備 オンライン
2025/5/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2025/5/29 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2012/5/20 エレクトロニクス分野へのダイヤモンド応用技術 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/20 エレクトロニクス分野へのダイヤモンド応用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/1 リチウムイオン電池 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/1 リチウムイオン電池 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/1 界面活性剤 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/1 界面活性剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/4/20 デジカメ主要8社の静止画信号処理技術 技術開発実態分析調査報告書
2012/4/20 デジカメ主要8社の静止画信号処理技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/4/15 Intel 【米国特許版】 技術開発実態分析調査報告書
2012/4/10 電動アシスト自転車 技術開発実態分析調査報告書
2012/4/5 非鉄金属10社 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/30 火力発電 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/25 スマートグリッド 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/15 車載用電池 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/10 中堅電子部品12社 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/29 造船・重機6社 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/25 断熱材 技術開発実態分析調査報告書