技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

簡易な粘弾性シミュレーションによる積層樹脂基板の反り変形挙動の解明とその低減化技術

簡易な粘弾性シミュレーションによる積層樹脂基板の反り変形挙動の解明とその低減化技術

~基礎と事例から学ぶ~
大阪府 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年3月8日(金) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 小型薄型のCSP、BGAなど各種半導体パッケージや多層積層構造の反り変形の抑制・低減化の課題と対策
  • 温度と時間に影響される樹脂の性質 (粘弾性)
  • 粘弾性シミュレーションの必要性と有効性

プログラム

 プリント基板など樹脂を含む積層構造基板においては、はんだリフローなどの製造過程において各種の熱負荷が生じる。これにより、積層樹脂基板には大きな反り変形や界面剥離などの不具合が生じる恐れがある。これらの不具合の主原因には温度と時間によって性質が変わる樹脂の粘弾性挙動が大きく影響する。
 本セミナーでは、温度や時間に大きく影響される樹脂の粘弾性特性や積層樹脂基板をモデル化した樹脂積層体を対象として、これに加熱や冷却の熱負荷を与えた際の反り変形挙動を理論と実験の両面から解説します。また独自に開発した粘弾性解析シミュレーション技術 (VESAP) を紹介し、このVESAPを用いて積層体に熱負荷を与えた際の反り変形挙動や熱応力挙動を実際にデモンストレーションします。

  1. 積層樹脂基板の残留応力・反り変形の低減化基礎技術
  2. 粘弾性理論と基礎
    1. 弾性と粘弾性
    2. 粘弾性の性質
    3. 粘弾性の力学モデル
    4. Maxwell ModelとVoigt Model
    5. クリープと応力緩和現象
    6. 時間 – 温度換算則
  3. 熱粘惰性応力・変形解析の基礎と課題
  4. 粘弾性応力・変形解析 (VESAP) の概要
    1. 粘弾性の基礎式の誘導
    2. 二層積層体による基礎式の妥当性の検証
  5. VESAPによる各種積層体の反り変形解析
    1. 二層、三層積層体の解析値と実験値
    2. 加熱~冷却過程における積層体の反り変形挙動
    3. 硬化収縮と熱劣化挙動
  6. VESAPによる解析の応用
    1. 異材からなる積層樹脂基板の反りと界面剥離の予測・評価
    2. 多層積層構造体の反り変形抑制因子
    3. 反り変形や残留応力低減化のための材料・構造・プロセス設計
    4. エポキシ樹脂への応用事例
    5. エラストマへの応用事例
    6. シミュレーションに必用な物性データ項目と取得方法
    • 質疑応答

講師

会場

大阪産業創造館

5F 研修室D

大阪府 大阪市 中央区本町1丁目4-5
大阪産業創造館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 43,200円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

S&T出版からの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり 21,600円(税込)でご受講いただけます。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 37,962円(税別) / 41,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 86,400円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 129,600円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/22 ナノインプリントの基礎と製品応用・最新動向 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/29 5G、6Gに向けたFPCへのLCPの適用技術と破砕型LCP微細繊維フィルムの開発 オンライン
2024/5/31 ナノインプリントの基礎と製品応用・最新動向 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/13 微粒子分散系のレオロジー オンライン
2024/6/14 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/19 粘弾性測定を用いた材料物性評価 オンライン
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/26 はんだ不良を防ぐためのプリント基板の設計要件と実装工程におけるはんだ不良・その対策 東京都 会場・オンライン
2024/6/26 レオロジーの基本 東京都 会場・オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/6/27 高周波用基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化 オンライン
2024/6/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/7/2 高周波対応プリント配線板 (PWB) 作成に求められる回路形成・材料技術 オンライン
2024/7/9 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/7/12 エポキシ樹脂と硬化剤の種類と特徴、硬化物の構造と特性、変性・配合改質およびエレクトロニクス用途の技術動向 オンライン
2024/7/29 エポキシ樹脂と硬化剤の種類と特徴、硬化物の構造と特性、変性・配合改質およびエレクトロニクス用途の技術動向 オンライン