技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品容器/包装の工程バリデーションと表示ミス防止

医薬品容器/包装の工程バリデーションと表示ミス防止

~包装で品質問題を起こさないための品質確保・トラブル対策~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、医薬品包装工程および包装資材要因のトラブル事例から、トラブルの未然防止、対策について解説いたします。

開催日

  • 2019年1月30日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 表示ミス/表示資材コンタミを未然に防止するための仕組み
  • 包装ミス/表示ミスによる製品回収リスク低減
  • 包装工程バリデーションの理解
  • 包装資材メーカーや包装委託先の査察/指導

プログラム

 医薬品製造において、製剤化技術が高度のようなイメージがあるが、もっと難しいのが包装である。安定性モニタリングが要求されたことにより、溶出試験での回収が増えているが、前々から製品回収で多かったのが包装ミスである。また、健康被害に直結する品質トラブルは包装工程である。
 表示ミス、異種品混入、レギュレーション違反による製品回収が増えている。また製造時の包装トラブルによる製品回収は多い。各社がミス防止を続けているがなかなかなくならない。包装のミスは製造所でのミスと表示資材メーカーでのミスの二つがある。包装でのミスを減らすにはどうするか。表示資材メーカーのミスを減らすことと万が一ミスがあってもそれを製造所で防ぐことができる仕組みを盛り込むことである。過去のさまざまの包装トラブル事例から学び、包装トラブルによる製品回収リスクを減らす方法を実例から学ぶ。それらを防ぐための包装工程バリデーションについて紹介する。
 包装資材の使用期限、代替試験を行う場合や資材、包装検査に係る課題についても紹介する。

  1. 表示ミスによる製品回収事例 (PMDAのWebサイトより)
    1. 2016年度の製品回収より、表示ミス&レギュレーション違反による製品回収
    2. 表示物のミスによる製品回収
      • 単純な誤記
      • 化合物名の誤り
      • 添加剤の間違い
      • 有効成分の表記ミス など
    3. 製造起因の表示ミスによる製品回収
      • 捺印場所の間違い
      • 封緘シールのコンタミ
      • テストサンプルの間違い
      • 容器の間違い など
    4. レギュレーション対応漏れによる製品回収
      • 日局対応不備
      • 劇薬/毒薬対応不備 など
  2. 包装工程のミスによるトラブル/製品回収
    • 添付文書の最新版との不一致 (包種追加反映されず)
    • 使用期限と製造番号逆転
    • ドリンク剤 (食品) の表示ミスによる回収事例
    • 異種ラベル接続による回収事例
    • 異種アンプル混入による品質トラブル
    • 錠剤の刻印ミスによる製品回収
    • PTP包装ラインでの欠錠センサーの排出同期化トラブル
    • PTP包装ラインのシートカッターのずれトラブル
    • プラスチックアンプルのカッターずれトラブル など
  3. 資材ミスによるトラブル/製品回収
    • 箱の有効成分の単位ミス
    • 異種添付文書混入
    • 異種フリップキャップコンタミによる回収事例
    • 異種ロールラベルに混入
    • ロールラベルの張替
  4. 包装とレギュレーション
    1. 容器の定義
    2. 容器の種類
      • 一次包装
      • 二次包装
    3. 容器の機能の定義
    4. 製剤の容器
      • 固形剤
      • 注射剤
    5. 包装資材のJP試験
      • 必須の資材の受け入れ試験 (ゴム栓、ガラス容器、プラスチック容器など)
  5. 包装工程のバリデーション
    1. 包装バリデーションの考え方
      • 包装のバリデージョン項目
      • PVの必要性とタイミング
      • PVのロットサイズの問題
      • 中間製品の包PV包装と製品準備
    2. 包装バリデーション不備による品質トラブル
    3. 気密性の検証
      • ボトルの気密性
      • 金型の組み合わせ確認
      • ボトルのパッキンの歪み (固形剤)
      • バイアル瓶 (注射剤)
      • SP包装/PTP包装のバリデーション
    4. 包装のPVについて
      • PTP包装でのPVを行う量
      • PV3ロット必要かどうか
    5. 捺印ミス防止
    6. 輸送試験/振動試験/JIS落下試験
      • よく起きる苦情
    7. 最終製品を中間製品で代用する場合
      • 出荷試験は最終製品での試験
      • EUの試験結果を活用する場合 (PMDAの指摘事項より)
  6. 製造起因の表示ミス防止
    1. 印刷会社の防止策
      • 在庫を持たない
      • 追加生産を行わない
      • ラベルの張替えを行わない
      • バーコード管理
    2. 包装製造所の防止策
      • 表示資材の計数管理
      • ラインでのバーコード管理
      • テストサンプルの管理
      • ロールラベルのバックNo印字
      • 表示物のビデオ確認
      • 製造番号/使用期限の確認
      • ポジティブセンサーとネガティブセンサーの選択
      • 手包装ラインを自動化ラインにする場合
  7. 表示資材メーカーの査察/指導
    • コンタミ防止の観点から
  8. 包装委託先の査察/指導
    • 計数管理
    • バーコード管理
    • 異種品混入防止
  9. 包装資材の有効期間
    • 有効期間の考え方
    • GMP対応
  10. 包装検査
    • 巡回検査と定位置検査
    • 中間製品で試験する場合 (包装工程前の製剤バルク) のバリデーション
  11. 資材規格の考え方
    • 性能確認と外観確認
    • IPCで確認することとQCの受入試験で確認すること
  12. 包装規格の考え方
    • 正しい資材が使用されていること
    • 版Noの確認
    • 包装が正しく行われたことの確認
  13. 校閲/校了でのミス防止
    • 新聞社の校閲
    • 表示物の校閲/校了
    • 社内校閲/校了の仕組み
    • 印刷会社の版作成の確認
    • 校閲/校了者の研修
    • 表示内容の根拠データの確認
  14. 人が創る品質/Quality Culture
    • Quality Culture
    • 人が創る品質

会場

江東区文化センター

3F 第4研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/7 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 PV・MA・マーケティング部門における医療情報データ (RWD) 活用の実践 オンライン
2025/2/7 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2025/2/7 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/2/7 医薬品工場建設におけるURS作成時の留意点およびトラブル防止・バリデーションのポイント オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 国内外における食品包装の法規制と実務対応のポイント オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/10 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験とモニタリング 基礎知識 (Part 1) の習得 〜 応用力 (Part 2) を身につける オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験のモニタリング業務で理解すべき基本的な関連法規 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/12 高薬理活性物質を扱うマルチパーパス設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/2/12 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/2/12 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/2/13 ニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) に対する分析技術、試験法開発 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/6/30 日本と海外グローバルブランド40社のSDGs環境戦略
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/4/26 包装・工業用PETフィルム&飲料・食品用PETボトルの市場分析
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/2/10 食品包装産業を取り巻くマイクロプラスチック問題
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 日・欧・米における食品容器包装規制と制度の比較2019