技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リビングカチオン重合の基礎と高分子の精密合成および応用展開

リビングカチオン重合の基礎と高分子の精密合成および応用展開

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、カチオン重合・リビングカチオン重合の基礎から、高分子の合成例、応用展開と課題・展望、新しいタイプのリビングカチオン重合まで解説いたします。

開催日

  • 2018年11月30日(金) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 高分子材料の開発、合成に携わる方

修得知識

  • カチオン重合の基礎知識
  • 反応性の大きな成長種の反応を制御する考え方・手法 (ラジカル重合と通じる)
  • 最新のカチオン重合の研究動向

プログラム

 カチオン重合は、この重合法でのみ重合できるモノマーが多く、汎用ルイス酸による高活性な重合が可能であるなどの長所がある。一方、反応性が大きく不安定な成長炭素カチオンが副反応を起こしやすく、重合の制御が極めて困難であった。さまざまな検討がなされた結果、1980年代前半にリビング重合が達成された。近年も新規開始剤系が開発されるなど進展を続けており、さまざまなリビングカチオン重合系により多岐にわたる構造の明確な機能性高分子が合成されるようになった。
 本講演では、まずリビングカチオン重合の基礎について説明し、次いで最近の展開として新しいタイプのリビングカチオン重合または制御カチオン重合、および種々の機能性ポリマーの合成例を概説する。また、リビングカチオン重合の応用展開例についても述べる。

  1. カチオン重合の基礎
    1. 求電子付加反応とカチオン重合
    2. カチオン重合の特徴、モノマーと開始剤
    3. 他の付加重合系との比較
  2. リビングカチオン重合
    1. リビングカチオン重合の反応機構
    2. リビングカチオン重合の方法論
    3. リビングカチオン重合の開発と発展
      1. 開始剤系の典型例 (モノマー別)
      2. 新規開始剤系、重合系の開発
  3. リビングカチオン重合による精密高分子合成
    1. ブロックコポリマー
    2. シーケンス制御ポリマー
    3. 刺激応答性ポリマー
    4. 星型ポリマー、多分岐ポリマー
  4. 環境低負荷型・資源循環型を指向したカチオン重合系
    1. 新規バイオベースポリマーの精密合成
    2. 制御カチオン重合による分解型ポリマーの合成
    3. 不均一触媒によるリビング重合
  5. リビングカチオン重合の応用展開
  6. リビングカチオン重合の課題と展望
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 金岡 鐘局
    滋賀県立大学 工学部 材料科学科
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/31 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン
2025/7/31 天然植物繊維を強化材とする複合材料の繊維原料特性と活用・複合化のポイント 東京都 会場
2025/7/31 プラスチック射出成形の可塑化工程に起因する成形不良と対策 オンライン
2025/8/4 高屈折率ポリマーの分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2025/8/5 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン
2025/8/6 光硬化に用いられる光重合開始剤とその助剤の種類、選び方、使い方、暗所・深部・厚膜硬化、速硬化への対応 オンライン
2025/8/6 マイクロ・ナノプラスチックの体内侵入に脅かされる人類とその活路 オンライン
2025/8/6 プラスチックスのリサイクルやバイオマス利用などの環境対策の現状と技術動向、今後の展望 オンライン
2025/8/6 ポリウレタンの基礎知識と応用技術および高機能化 オンライン
2025/8/7 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/8/7 高分子材料の粘弾性に伴う残留応力発生 & 解放機構と低減化法 オンライン
2025/8/7 プラスチックの加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/8/7 プラスチック・ゴム成形におけるブリードアウトの発生メカニズムと防止対策 オンライン
2025/8/7 ポリウレタンの基礎知識と応用技術および高機能化 オンライン
2025/8/8 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/8/8 プラスチック・ゴム成形におけるブリードアウトの発生メカニズムと防止対策 オンライン
2025/8/8 グローバル包装業界におけるトップ企業の事業展開と包装技術・規制対応・環境政策の詳細 オンライン
2025/8/18 高屈折率ポリマーの分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2025/8/19 樹脂・プラスチックにおける「低塩素化」、「ハロゲンフリー」に関する材料設計、各種分析・解析、その応用 オンライン
2025/8/19 ポリマーアロイにおける分散構造、界面構造の形成とモルフォロジーの観察・解析手法 オンライン