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ポリウレタンの構造、物性と劣化、変色対策

ポリウレタンの構造、物性と劣化、変色対策

~酸化防止剤、光安定剤を用いた対策の注意点とは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年10月26日(金) 10時30分 16時00分

修得知識

  • ポリウレタンの構成成分であるグリコール、イソシアナート化合物、鎖延長剤の基本的な性質
  • イソシアナート基の化学
  • マルチブロック共重合体であるポリウレタンが形成する相分離構造が諸物性にどのように劣化等の物性に影響するか
  • 高分子の劣化と安定化の基礎理論
  • ポリウレタンが何故ポリオレフィンに比べて劣化しやすいか? (理論)
  • ポリウレタンの劣化防止の対応策、注意点
  • 高分子材料の変色原因、対策、再現試験法

プログラム

第1部 ポリウレタンの構造からみた諸物性

(2018年10月26日 10:30〜12:00)

 今回のテーマである劣化や黄変による物性変化は、用いるグリコール及びイソシ アナート化合物に起因し、高次構造に影響しておこる。従って上記の構成成分の 基本的なことがらが重要と考える。

  1. ポリウレタンの化学
    1. イソシアナート基の化学
    2. ソフト成分:マクログリコール類
    3. ハード成分:イソシアナート化合物、鎖延長剤等
    4. 調製法
  2. 構造と物性解析
    1. ポリウレタンの構造
    2. 解析方法
    3. ソフト成分の影響
    4. ブレンドの影響
    5. ハード成分の影響
      • 鎖延長剤成分の影響
      • PBTでの鎖延長
      • イミド・イミドでの鎖延長
      • 少量の芳香族イミドの導入の影響
    • 質疑応答

第2部 添加剤を用いたウレタン材料の劣化対策

(2018年10月26日 12:45〜16:00)

 ポリウレタンは光劣化しやすく、また変色しやすいのはよく知られている。ポリウレタンの劣化と劣化防止を出来るだけメカニズムも含め何故そうなるかという観点から、又変色問題についても詳しく解説する。

  1. 高分子の劣化
    1. 劣化因子と劣化現象
    2. 劣化機構
  2. 高分子の安定化
    1. 安定剤の機能分類
    2. 安定化機構
    3. 相乗作用と拮抗作用
  3. ポリウレタン用添加剤
    1. スパンデックス (ポリウレタン弾性繊維) の特許例
    2. スパンデックス用添加剤の特徴
  4. 高分子材料の変色問題
    1. 変色原因
    2. 変色メカニズム
    3. 変色促進試験法 (再現試験法)
    4. 何故片ヒンダードフェノール系AOが変色しにくいか?
    5. 何故NアルキレンHALSか?
  5. ポリウレタンに用いられる添加剤の例
  6. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 山田 英介
    愛知工業大学 工学部 応用化学科
    副学長 / 教授
  • 八児 真一
    第一化成 株式会社 機能材事業部
    顧問

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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