技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

エポキシ樹脂の硬化剤選定と速硬化対応

エポキシ樹脂の硬化剤選定と速硬化対応

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、エポキシ樹脂の各硬化剤の特性と取扱い、硬化物物性と速硬化プロセスのポイントについて詳解いたします。

開催日

  • 2018年10月2日(火) 10時30分 17時30分

プログラム

第1部 エポキシ樹脂の構造、硬化メカニズムの概要

(2018年10月2日 10:30~12:10)

  1. エポキシ樹脂の概要
    1. エポキシ樹脂の化学構造と特徴
    2. エポキシ樹脂の種類と合成、硬化反応について
  2. 主な硬化剤と硬化メカニズム
    1. 主な硬化剤の種類
      • アミン系
      • 酸無水物系
      • ポリチオール系
      • フェノール系
    2. エポキシ樹脂の光硬化とその材料
      • 光酸発生剤とエポキシ樹脂の光硬化
      • 光塩基発生剤とエポキシ樹脂の光硬化
      • 光潜在性チオール
      • 酸増殖剤
      • 塩基増殖剤 他
    3. その他
  3. エポキシ樹脂硬化物の物性
    • 質疑応答

第2部 酸無水物系エポキシ硬化剤の特徴と高機能化

(2018年10月2日 13:00〜14:40)

 企業の研究・開発・製造に携わる技術者・研究者の方々に対し、酸無水物系エポキシ樹脂硬化剤の正しい取り扱い方法を学んで頂くと共に、弊社の取り組みと製品群をご紹介させて頂きたいと思っております。

  1. 酸無水物系エポキシ硬化剤の概要
    1. 酸無水物の使用方法
      1. 酸無水物基とエポキシ基の反応
      2. 硬化条件の設定
    2. 酸無水物の種類と特徴
      1. 酸無水物系硬化剤の一般的特徴
    3. 酸無水物を使いこなすポイント
      1. 酸無水物/エポキシ樹脂配合比率の最適化
      2. 当量比と硬化物性との相関
      3. エポキシ樹脂配合のポイント
      4. 吸湿による硬化物性の低下
      5. 酸無水物の安全衛生上の留意点
  2. 酸無水物の高機能化
    1. 高耐熱・耐湿性液状酸無水物
    2. 不揮発性酸無水物
    • 質疑応答

第3部 イミダゾール化合物の特性と硬化剤、硬化促進剤、架橋剤としての応用

(2018年10月2日 14:50〜15:50)

 エポキシ樹脂の硬化剤として有用な、イミダゾールの硬化機構、および反応性と保存安定性を制御する手法について説明する。また、四国化成が開発しているエポキシ樹脂の改質剤について、特徴と使用方法について紹介する。

  1. エポキシ樹脂硬化剤:イミダゾール
    1. イミダゾールの特徴
    2. 硬化メカニズム
    3. 構造/反応性制御① (電子状態による制御)
    4. 構造/反応性制御② (相溶性による制御)
    5. 潜在性硬化剤
  2. 四国化成のエポキシ樹脂改質剤
    1. 密着性付与剤:VDシリーズ
    2. チオール系硬化剤:TS-G
    3. 速硬化性カチオン硬化エポキシモノマー:HiREM-1
    • 質疑応答

第4部 エポキシ樹脂の速硬化技術と今後の課題

(2018年10月2日 16:00〜17:30)

 エポキシ樹脂速硬化技術は、近年重要な課題であり、複雑化するフォ-ミュレーションの中で、他の要求性能を満たしつつ達成しなければのが現状である。常温硬化領域において、速硬化技術の基礎 (特長・メリット・デメリット) を学び、今後の開発に活かして頂く。

  1. エポキシ樹脂現状と速硬化の重要性
  2. エポキシドの反応性エポキシ樹脂速硬化技術の分類
  3. エポキシ樹脂速硬化技術の分類
    1. 反応促進
    2. 架橋度向上
    3. その他
  4. 反応促進~高反応性素材の利用~
  5. 反応促進~反応促進剤の併用~
  6. 架橋度向上~多官能性素材の利用~
    1. エポキシ樹脂
    2. アミン類
  7. 第3成分の併用
    1. アクリレ-ト類
    2. 芳香族エステル類
  8. アミン系以外の素材~メルカプタン系硬化剤~
  9. まとめ (一覧対比表)
  10. エポキシ樹脂速硬化の今後の課題
    • 質疑応答

講師

  • 有光 晃二
    東京理科大学 理工学部 先端化学科
    教授
  • 永島田 貴之
    新日本理化株式会社 研究開発本部 研究開発部
    副主任研究員
  • 熊野 岳
    四国化成工業 株式会社 化学品研究開発本部 機能材料部
    部長
  • 高岸 純一
    大都産業 株式会社 生産本部 製品事業所 生産技術室
    所長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/23 熱可塑性エポキシ樹脂の基礎と応用 オンライン
2024/12/23 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2024/12/24 粘度、粘弾性の測定法とデータの読み方、活用例 オンライン
2024/12/24 ポリマーナノコンポジットの基礎と電気絶縁特性・熱伝導性の向上 オンライン
2024/12/24 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン
2024/12/25 プラスチック廃棄、海洋汚染防止、再生プラスチック、PFAS問題に関する国内外規格規制の動向と対応 オンライン
2024/12/25 加工の基礎と機械加工技術 オンライン
2024/12/25 フィルムの延伸・分子配向の基礎、過程現象の解明と構造形成、物性発現、評価方法 オンライン
2024/12/26 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/10 ゴム材料のトライボロジー入門 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用