技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

差別化・付加価値をつけたジェネリック製剤開発

差別化・付加価値をつけたジェネリック製剤開発

~先発品との同等性は?どのように付加価値をつけ、差別化をはかるか?~
大阪府 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年9月3日(月) 11時00分 16時30分

修得知識

  • 統計ソフトRを用いた対数正規分布図の作成方法
  • 透過ラマン分光スペクトルの多変量解析
  • Wagner-Nelson Deconvolution Method
  • Levy Plot
  • IVIVC
  • シミュレーション
  • ジェネリック医薬品の製剤開発全体の流れ
  • 製剤設計並びに製剤開発の注意点
  • 製剤開発の技術移転
  • 承認申請戦略

プログラム

第1部「先発製剤と同等な製剤を設計するための調査方法」

(11:00~12:45)

先発製剤と同等な製剤を設計するため、先発製剤を徹底的に調査する方法について紹介する。

  • 原薬の粒度分布を先発製剤に合わせるため、先発製剤に含まれる原薬の粒度分布を推測する方法
  • 先発製剤に含まれる原薬の結晶形および結晶化度を調べるための、透過ラマン分光による製剤中の結晶多形の定量法
  • 生物学的同等性試験の成功率を上げるため、先発製剤の薬物動態情報と溶出性試験結果よりIVIVC Model ® を求め、試験製剤の溶出性試験結果にIVIVC Model ® を適用し、試験製剤の薬物動態を予測する方法
  1. はじめに
  2. 原薬の粒度分布を先発製剤に一致させる方法
    1. 粒度分布の診断
    2. 原薬粒子からの溶出プロファイルの作成
      1. 原薬粒子の溶解プロファイル
      2. 製剤からの原薬粒子の放出
      3. 溶解度の影響
    3. 原薬の溶解速度の推測
      1. 原薬の粒度分布
      2. シミュレーションによる溶解速度定数の推測
    4. 先発製剤中に含まれる原薬の粒度分布の推測
    5. 粒子形状の影響
  3. 原薬の結晶形と結晶化度を先発製剤に一致させる方法
    1. ラマン分光装置およびスペクトル解析ソフト
    2. 試料の調製
    3. 測定方法
    4. 検量線の作成
    5. 定量値の予測
  4. 生物学的同等性試験の成功率を上げる方法
    1. IVIVC (in vitro – in vivo correlation) Model
    2. 即放性製剤のIVIVC Modelの構築
    3. IVIVCに基づくジェネリック医薬品開発の流れ
    4. IVIVC Modelの改良
      1. FTC (Flow Through Cell) 法
      2. GIS (Gastro Intestinal Simulation) 法
    5. IVIVC Model (標準製剤) とIVIVC Model (試験製剤) の比較による薬物動態の推測
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部「ジェネリック医薬品の差別化のための製剤開発」

(13:30~16:30)

 ジェネリック医薬品メーカーによる製剤技術は、先発メーカーのそれと大きく変わることはないが、該当する医薬品の開発を考えると、着手する時期や期間が明らかに異なる。ジェネリック医薬品の開発は、少なくとも先発医薬品の特許期間内は上市することが出来ないのでそれを見越して計画するが検討に要する期間はさほど変わらない。一方、製剤開発の着手時期のズレは、製剤技術の進歩の恩恵を受けることが大きい。つまり、ジェネリック医薬品の開発を試みる段階では、最新の医薬品添加剤、製造機器、製造方法、計測技術を適用することが可能になり、特にOD錠技術のように近年大きく発展を遂げている技術は、むしろジェネリック医薬品への適用の方が活発である。又、最近の生産拠点は自社、国内受託企業に加え、世界展開を視野に入れた展開も行われるようになってきた。
 講演では、ジェネリック製剤の開発から生産までの検討すべき事項、差別化のための注意点、並びに新しい製剤技術とその利用等について演者の経験を踏まえながら概説したい。

  1. はじめに
  2. ジェネリック医薬品の差別化のための製剤開発戦略
    1. 原薬調達
    2. 製剤開発のTPPとスケジュール
    3. 処方設計及び製剤設計
    4. 生産拠点の決定と承認申請
    5. ライフサイクルマネジメント
  3. 製剤化初期検討
    1. 物性検討
    2. 初期製剤化検討
    3. 特許戦略
    4. 生物学的同等性
  4. 工業化検討
    1. スケールアップ検討
    2. 技術移転
    3. プロセスバリデーション
    4. CTDドキュメント
  5. 最近の製剤技術の具体例
    1. 苦味マスキング
    2. OD錠
    3. 錠剤印刷
  6. おわりに
    • 質疑応答

会場

大阪産業創造館

5F 研修室C

大阪府 大阪市 中央区本町1丁目4-5
大阪産業創造館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/31 GMP事例集 (2022年版) 徹底解説セミナー オンライン
2024/6/3 ICH E6 (R3) に見る臨床開発におけるCSVの最新情報 オンライン
2024/6/4 希少疾患におけるアンメットニーズ: ペイシェントジャーニーによる掘り起こしと分析、マーケティングや事業性評価への活用 オンライン
2024/6/4 AIによって開発された医薬・診断技術の特許申請・知財保護戦略 オンライン
2024/6/4 実務で使える製造販売後調査等 (GPSP) 実施における留意点 オンライン
2024/6/4 希少疾病用医薬品 (オーファンドラッグ) の薬価算定の実際と薬価戦略 オンライン
2024/6/4 GCP調査に向けたSOPの作成と管理並びにTMFの整備 オンライン
2024/6/5 GMP超入門 オンライン
2024/6/5 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品コース オンライン
2024/6/5 将来の環境や戦略を踏まえた医薬品売上予測 オンライン
2024/6/5 mRNA/核酸用DDS技術におけるLNP設計・調製とLNP製剤の品質評価法 オンライン
2024/6/6 EOG滅菌のリスク (安全性・品質) と代替滅菌法事例 オンライン
2024/6/6 メディカルライティング講座 (中級) オンライン
2024/6/6 メディカルライティング講座 (初級・中級) オンライン
2024/6/6 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2024/6/6 GVP対応講座 オンライン
2024/6/7 海外当局によるGMP査察への準備と対応 東京都 会場・オンライン
2024/6/7 治験薬GMPの基本要件と実践のポイント オンライン
2024/6/7 試験部門 (QC) におけるデータの電子化とインテグリティ対策 オンライン
2024/6/7 医薬品と医療機器の早期承認取得のためのPMDA戦略策定のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/12/30 実践Rケモ・マテリアル・データサイエンス
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点