技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品の製品回収判断・タイミングと事例考察

医薬品の製品回収判断・タイミングと事例考察

~PIC/Sの緊急回収通報手順書の改訂をふまえて~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年8月31日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 通知の理解
  • 品質情報/品質不良対応と仕組み
  • 医薬品製造販売におけるリスクとリスク低減の方法

プログラム

 医薬品の回収の通知が2018年2月に改訂されました。その通知を知る機会に製品回収について考え、製品回収を防ぐか、その判断をどうするか、製品回収と判断した時どのように対応するかについて紹介します。品質情報や品質不良は品質を改善する貴重な情報です。この情報を活用することにより、品質の改善をはかりかつお客様との信頼を構築するチャンスでもあります。そのための対応方法や仕組みなどを紹介します。
 時には製品回収に至る場合もあります。本当の大きな問題は、起きた事象よりもその後の対応のまずさから企業のリスクにもなるような大きな問題にしてしまっています。起きた時の対応とリスクを小さくする方法を実際の製品回収事例と回収を行うか迷った事例を紹介します。大きな品質問題と製品回収の多くの実際事例を紹介することにより、何処に問題があるか、その問題をいかに事前に防ぐかについても説明します。

  1. 医薬品製造における具体的な品質リスク
    1. 健康被害を起こす
    2. 製品回収を起こす (製品苦情が増える)
    3. 欠品を起こす
    4. GMP適合性調査で期日までに適合せず承認が下りないまたは承認が遅れる
    5. 製造コストを高める
    6. 会社の信頼を損ねる
  2. 製品回収に関係する通知など (東京都福祉保健局)
    1. 製品回収に関する通知 (2018年2月8日付け)
    2. 回収処理について
    3. 回収処理の流れ
      • 通知
      • Q&A
    4. 回収処理の流れ
      1. 情報の入手
      2. 情報の分析
      3. 回収の必要性の判断
      4. 回収の決定
      5. 納入施設への情報提供・回収措置
      6. 東京都 (本社所在地) への報告
      7. 「回収の概要」掲載 回収着手報告書提出 報道発表
      8. 回収終了
      9. 回収終了報告書提出
    5. 医薬品医療機器情報提供ホームページ
  3. 生物由来製品の回収について
    1. 生物由来異物の製品回収についての通知
    2. 通知から“生物由来異物”の言葉の削除
  4. 実際の製品回収の社内対応事例紹介 (20150805)
    1. 問題の発覚と調査
    2. 社内会議
    3. 当局対応
      • 当局への報告
      • 回収着手報告書
      • PMDAの製品回収Webページへの掲載
      • 回収品の当局確認
      • 回収終了報告
    4. 社外への連絡
    5. 欠品対応
    6. 是正改善
    7. 次回製造販売業の業更新時の査察に備えて
  5. 製品回収のリスク
    1. 異物による回収
    2. 表示ミスによる回収
    3. 資材メーカーのコンタミによる回収
    4. GMP不備による回収
    5. 製造販売承認書との齟齬 (製造場所記載なし)
    6. 安定性モニタリングでの不適による回収
    7. 海外当局の査察時の不適合による回収
    8. PMDAのGMP適合性調査による回収
  6. PMDAのWebサイトより実際の製品回収事例から見えてくる問題点
    1. 該当ロットだけに留まらない
    2. 製造販売承認書との不一致
    3. GMP適合性調査時のGMP不備が他の製品に影響
  7. 製造販売承認書との齟齬による回収
    1. PMDAのGMP適合性調査で判明
    2. 内部告発で判明
    3. 自ら気づいた場合
  8. 治験薬の回収事例紹介
    1. 治験の中断
  9. 製品回収を行わなかったケースとその判断
    1. 捺印ミス
    2. 虫の混入
    3. 毛髪の混入
    4. 原薬の異物混入
  10. 将来の製品回収リスク対応
    1. 溶出試験
    2. 原薬の製造方法変更対応
    3. 製造の問題 (混合性、不均一作業など)
    4. 日局標準品の純度係数追加
    5. 表示ミス防止
    6. 虫対策
    7. 毛髪対策
    8. 安定性試験対策
  11. 人が創る品質/Quality Culture
    • 欠品、回収を防ぐための一人ひとりの取り組みとその人材育成
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (抗体医薬品) の特性解析・構造決定と得られたデータの品質管理への活用 オンライン
2025/5/29 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2025/5/29 責任役員 (上級経営陣) にむけたGMP、GQP教育訓練と法令順守体制の整備 オンライン
2025/5/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2025/5/29 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2025/5/29 再生医療等製品/細胞加工製品の製造・QC担当者のためのGCTP入門 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2022/3/10 改正GMP省令対応 QA (品質保証) 実務ノウハウ集
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集