技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

フィルム延伸時の分子配向と結晶化のメカニズムと制御方法

フィルム延伸時の分子配向と結晶化のメカニズムと制御方法

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高分子フィルムの延伸過程における分子配向形成・結晶化メカニズム、解析手法、制御技術について分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2018年8月27日(月) 12時30分16時30分

受講対象者

  • フィルムの製造技術者
  • フィルムの加工技術者
  • フィルム用ポリマー開発技術者等

修得知識

  • 高分子フィルムにおける分子配向の解析手法
  • 高分子フィルムにおける結晶状態の解析手法
  • 高分子フィルムの延伸過程における分子配向形成機構
  • 高分子フィルムの延伸過程における結晶化機構
  • 延伸条件によるフィルムの構造制御と物性制御

プログラム

 高分子のフィルムや繊維を延伸することによって、分子が配向すると共に、配向結晶化と呼ばれる特徴的な結晶化が起こり、力学特性、光学的性質、熱物性など物性値も大きく変化する。また、結晶化に伴う物性変化はフィルムの延伸性にも大きな影響を与える。
 この講習では、まずは非晶性高分子フィルムの延伸過程における分子配向形成機構について、いくつかの樹脂における実測結果を元に、モデル化の手法も含め解説を行う。その上で、結晶性高分子のフィルム延伸過程において発生する配向結晶化について、PET等における実測結果の解説と、PLAで示された延伸性への影響について解説を行う。同時に、フィルムの複屈折や結晶状態など、構造解析の手法についても解説を行う。

  1. 高分子フィルムの延伸工程
    1. 延伸装置と延伸条件
    2. 延伸工程で加わる力と変形
    3. 延伸工程で加わる熱
    4. 延伸工程における構造変化
      1. 分子配向
      2. 結晶化
  2. 高分子フィルムの構造とその測定方法
    1. 高分子フィルムにおける分子配向
      1. フィルムにおける配向形態と配向度
      2. フィルムにおける分子配向の測定方法
        1. アッベ屈折率計
        2. 偏光顕微鏡
        3. 光変調法
        4. エリプソメトリー
        5. その他の手法
    2. 高分子フィルムにおける結晶配向
      1. フィルムの結晶配向の特徴
      2. WAXD測定による結晶配向度の測定
        1. 平板状センサーを用いた配向度測定法
        2. 極点図測定による配向度測定法
  3. 延伸過程における分子配向形成
    1. 延伸過程における分子配向の形成と配向緩和
    2. 分子配向形成への延伸温度の影響
    3. 分子配向形成への延伸速度の影響
    4. 分子配向のモデル化
      1. 応力光学則と修正応力光学則
      2. Multi – Mode Maxwell Model
    5. 多段延伸過程における分子配向形成
  4. 延伸過程における結晶化
    1. PETフィルムの延伸過程における結晶化
      1. 一軸延伸過程
      2. 二軸延伸過程
      3. PETフィルムにおける分子配向と結晶化速度の関係
    2. PENフィルムの延伸過程における結晶化
      1. 一軸延伸過程
      2. 二軸延伸過程
    3. PLAフィルムの延伸過程における結晶化と延伸性
      1. PLAフィルムの延伸過程における結晶化
      2. PLAフィルムの多段延伸過程における結晶化と延伸性への影響

会場

江東区産業会館

第5展示室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/20 高分子難燃化・不燃化の基礎と難燃性評価およびその規制動向 オンライン
2025/8/21 流動場での、高分子の結晶化挙動の基礎と成形プロセス中の結晶化解析事例 オンライン
2025/8/21 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 東京都 会場・オンライン
2025/8/21 押出機内の樹脂挙動および混練の基礎と最適化 オンライン
2025/8/21 部分放電から学ぶ絶縁材料の劣化機構とオンライン診断技術 オンライン
2025/8/22 部分放電から学ぶ絶縁材料の劣化機構とオンライン診断技術 オンライン
2025/8/22 高分子難燃化・不燃化の基礎と難燃性評価およびその規制動向 オンライン
2025/8/25 Roll To Roll製造と各工程における要素技術の実践 オンライン
2025/8/25 自動車用防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/8/26 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/8/26 ポリマーブレンド・アロイの基礎と評価方法 オンライン
2025/8/26 ウェブの搬送・巻取りにおけるトラブルの原因と対策 オンライン
2025/8/26 二軸押出機のスクリューデザイン 超入門 オンライン
2025/8/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2025/8/27 自動車用防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/8/27 熱伝導材料・放熱材料の設計ノウハウと特性評価 オンライン
2025/8/27 射出成形におけるボイド・ヒケの発生メカニズムと予測技術 東京都 会場
2025/8/28 EV電動化モビリティの高電圧絶縁評価技術の基礎と実例 オンライン
2025/8/28 高分子製品・フィルムの劣化と寿命解析 オンライン
2025/8/28 高分子複合材料の力学特性評価と耐衝撃性改善 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法
2012/5/7 機能性ポリエステルフィルム市場の徹底分析
2012/1/30 水処理膜の製膜技術と材料評価
2012/1/15 光学フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/25 アクリル酸エステル 技術開発実態分析調査報告書