技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

変形性関節症治療薬開発の為の試験デザイン構築と診断実態・望まれる新薬像

変形性関節症治療薬開発の為の試験デザイン構築と診断実態・望まれる新薬像

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、変形性関節症の診療現場の最前線で活躍する各専門家が、分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2018年8月22日(水) 12時15分 16時30分

修得知識

  • 変形性膝関節症の病態や発症に関わるターゲット分子
  • 変形性膝関節症の有効性抽出のための動物試験の選定からヒトへの有効性の外挿
  • 変形性膝関節症の有効性予測のために必要なバイオマーカーの現状
  • 変形性膝関節症治療薬の現状・展望
  • 変形性膝関節症治療薬開発のための臨床試験プロトコール構築の考え方

プログラム

第1部. 「変形性関節症治療薬開発の為の適切な臨床試験デザイン構築のポイント」

(12:15~14:15)

 2007年日本は総人口に対して、65歳以上の高齢者人口が占める割合の高齢化率が21%を超え、超高齢社会に入った。その後も高齢化率は増え、昨年27.7%に達した。その中、変形性腰痛症、膝関節症や股関節症、さらには骨粗鬆症などの運動器疾患患者は4700万人を数えると報告され、その予防・治療は急務である。
 本講演では変形性膝関節症を主に取り上げ、その病態、それにかかわるターゲット分子、動物モデル、創薬状況、薬物療法の有効性評価、さらに臨床試験プロトコール構築に向けた内容をお話ししたい。

  1. はじめに
    • 変形性関節症の分類
    • 患者数
    • リスクファクター
    • 診断
    • 治療効果の現状
  2. 変形性膝関節症
    1. 病態
    2. 痛みの発症機構
    3. 疼痛関連ターゲット分子
    4. 混合痛としての変形性膝関節症
    5. 変形性膝関節症に伴う疼痛の発症や制御機構を再考
  3. 変形性膝関節症の治療薬や開発の流れ
    1. 変形性膝関節症治療薬の臨床効果と作用機序を再考
      1. アセトアミノフェン、NSAIDs、COX2阻害剤
      2. ステロイド
      3. オピオイド
      4. ヒアルロン酸
      5. デュロキセチン
    2. 変形性膝関節症治療薬の開発の流れ
      1. 現在市場にある変形性膝関節症治療薬
      2. ドロップした化合物の解析
      3. 新規化合物の位置づけ
  4. 変形性膝関節症治療薬開発のための薬効薬理試験やその選定
    1. 各種動物モデルについて
    2. 薬効の評価法やエンドポイント
    3. 動物試験における薬効から臨床試験への橋渡し
  5. 変形性膝関節症治療薬の臨床試験
    1. NGF抗体薬の臨床試験プロトコールとプライマリーエンドポイント
    2. 病態進行遅延薬における臨床試験プロトコールとプライマリーエンドポイント
    3. 有効性の指標のための関節バイオマーカーの取り組みの現状
      • ターゲット
      • メカニズム
      • アウトカムバイオマーカーの面より
  6. 創薬の現状及び展望
    1. 現在の創薬状況
    2. 今後の創薬の方向性

第2部. 「変形性関節症の診断と求められる新薬像」

(14:30~16:30)

 「変形性膝関節症」は、加齢によって生じる病気で、男性よりも閉経後の女性に多く見られます。膝の内側関節が変形して擦り減り、数年かかって少しずつO脚となり、膝の内側に痛みが生じます。進行すると軟骨を支えている骨も削れて歩きにくくなります。健康寿命を延ばすためには今後は膝の再生術が重要となってきます。
 iPS細胞の応用が軟骨再生の分野でも始まっています。また培養軟骨移植や滑膜幹細胞移植などの臨床研究も進んできました。このような膝再生技術を確かなものにするための土台を作るのが膝骨切り術です。将来は膝関節の軟骨再生、半月板再生や靭帯再建などと組み合わせることによりさらに機能的な真の意味での膝関節の再生が可能となると考えられます。

  1. 変形性膝関節症の原因
    • 1次性、2次性
    • 膝骨壊死
    • 鑑別すべき疾患
    • 診断法
  2. 変形性膝関節症の病態
    • 装具による治療
    • NSAIDS
    • オピオイド製剤
    • ヒアルロン酸
    • サプリメント
  3. 人工膝関節置換術
  4. 膝関節を温存する膝周囲骨切り術
  5. 膝関節の軟骨再生の現状
  6. 真の膝関節再生治療に向けての展望

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 会議室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/5 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/2/5 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/2/5 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/2/6 治験薬GMPにおける品質システム運用と記録の残し方 オンライン
2025/2/7 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/2/7 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Dコース:CMC申請・薬事デザイン編) オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Bコース:非臨床安全性評価・臨床開発編) オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/17 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/21 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/2/25 PMDAから高評価が得られるメディカルライティング中級講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策