技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

レオロジーの必須基礎知識と測定実演付きセミナー

レオロジーの必須基礎知識と測定実演付きセミナー

~レオメータによる粘弾性測定の実演あり~
兵庫県 開催 会場 開催 デモ付き

概要

本セミナーでは、実際の業務に活かせるレオロジーの基礎事項と測定方法、測定結果の注意点を、レオメータによる粘弾性測定の実演を交えて詳解いたします。

開催日

  • 2018年7月6日(金) 10時30分16時30分

受講対象者

  • レオロジー・レオメーターで課題を抱えている方
  • レオロジー、材料の変形や流動が重要な分野の技術者・研究者
    • 高分子
    • スラリー
    • 粘着剤
    • CFRP、繊維強化プラスチック
    • 塗料
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品 など

修得知識

  • 粘弾性スペクトルの見方
  • 緩和弾性率・複素弾性率・粘度成長関数・複素粘度等の意味
  • 大変形下および高速流動下での非線形粘弾性に関する一般的挙動
  • 回転型レオメーターでの測定モードの全容の把握
  • 測定上の注意すべき点の理解
  • 測定データの良し悪しの判断

プログラム

 レオロジー測定は、人間の触覚を定量的に評価するような手法である。物質の硬さ、柔らかさ、粘り、サラサラ感等は、物質を変形させた時、あるいは物質に力を加えたときの手応えとして感じるものであり、それらは弾性率や粘度といった物質量として表わされる。
 ただし、固体とも液体ともいえない物質 (溶融状態の高分子・スライム・ケチャップ・マヨネーズ・生クリーム・片栗粉等) については、弾性率や粘度は定数ではなく、時間に依存し、更には、刺激の周波数やその大きさ (振幅) にも依存する。このように刺激に対する応答が複雑な振る舞いをする物質は、弾性論、塑性論、流体力学の範疇で扱うことが困難であり、レオロジーはこうした物質一般を対象にする。
 本セミナーでは、第1部でレオロジー測定の原理、測定される物理量の意味、特に高分子物質を中心とした粘弾性体の構造とレオロジーの関係、レオメーター使用上の注意点等を具体例を挙げながら解説する。 第2部では、回転型レオメーターを用いたデモを交えて、レオロジー測定の基礎から測定上の注意点やデータの良し悪しの判断基準までを説明する。

第1部.「レオロジーの基礎・レオメーターでわかること」

(10:30~12:00、12:45~14:15)

  1. レオロジーとは
  2. レオメーターの基本
    1. 液体用・固体用レオメーター
    2. 応力と歪
    3. 弾性率・ヤング率・ポアソン比・粘度・コンプライアンス
  3. 粘性体・弾性体・粘弾性体
    1. 理想弾性体
    2. 理想粘性体
    3. 粘弾性体
    4. ビンガム塑性体
    5. 非ニュートン流体
  4. 粘弾性体について定義される物質パラメータ
    1. 緩和弾性率
    2. 複素弾性率
    3. 粘度成長関数
    4. 複素粘度
    5. Boltzmannの重畳原理による各粘弾性パラメータの関係付け
  5. 高分子の粘弾性
    1. 高分子の粘弾性スペクトル
    2. 粘弾性パラメータの分子量依存性
    3. 時間温度換算則
    4. からみ合いとは
    5. 非線形粘弾性挙動
  6. おわりに
    • 質疑応答・名刺交換

第2部. 「回転型レオメーター、キネクサスによる粘度・粘弾性測定のデモ」

(14:30~16:30)

  1. 装置概要
    1. 装置構成と各構成部品の主な役割
    2. 測定の流れ
    3. ジオメトリー (アタッチメント) の種類と特長
    4. 測定モード
      1. ビスコメトリー (回転) の各測定モード
      2. オシレーション (振動) の各測定モード
    5. 未知のサンプルの測定アプローチ
  2. ビスコメトリー (回転) 測定のデモ
    1. 粘度測定
    2. 降伏応力測定
    3. 粘度の時間/温度依存性測定
    4. スリーステップシェア測定 (チクソ性)
  3. オシレーション (振動) 測定のデモ
    1. 振幅掃引測定
    2. 周波数掃引測定
    3. 時間/温度掃引測定 (ゲル化、硬化、軟化)
  4. 測定および測定結果における注意点
    • 質疑応答・名刺交換

スケジュール

  • 10:00~10:30 受付
  • 10:30〜12:10 講義
  • 12:10〜13:00 昼食休憩
  • 13:00〜14:40 講義
  • 14:40〜15:00 質疑応答・休憩
  • 15:00〜16:30 講義・デモ
  • 16:30~ 質疑応答・名刺交換

会場

神戸国際ビジネスセンター

北館 4階 C会議室

兵庫県 神戸市 中央区港島南町5丁目5番2号
神戸国際ビジネスセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/27 射出成形におけるボイド・ヒケの発生メカニズムと予測技術 東京都 会場
2025/8/28 EV電動化モビリティの高電圧絶縁評価技術の基礎と実例 オンライン
2025/8/28 プラスチック強度設計の進め方 オンライン
2025/8/28 何方でも理解できる発泡プラスチックの基礎 オンライン
2025/8/28 ポリマーアロイ・ブレンドの基礎とモルフォロジー・物性の制御 オンライン
2025/8/28 プラスチック発泡体の気泡構造制御と成形条件最適化、トラブル対策 オンライン
2025/8/28 高分子製品・フィルムの劣化と寿命解析 オンライン
2025/8/28 高分子複合材料の力学特性評価と耐衝撃性改善 オンライン
2025/8/28 熱伝導材料・放熱材料の設計ノウハウと特性評価 オンライン
2025/8/29 何方でも理解できる発泡プラスチックの基礎 オンライン
2025/8/29 高分子材料の誘電・絶縁特性の基礎、絶縁劣化・破壊メカニズムとその対策 オンライン
2025/8/29 高分子合成・重合反応のメカニズムと設計指針 オンライン
2025/8/29 シリコーン製品の基礎と用途・取り扱いのポイント オンライン
2025/8/29 セルロースナノファイバーの複合化技術と計算科学を用いた構造解析 オンライン
2025/8/29 ポリマーブレンド・アロイの基礎と評価方法 オンライン
2025/9/2 製品設計に役立つゴム材料の勘所と最適設計手法 東京都 会場・オンライン
2025/9/3 可塑剤・フタル酸エステルを取り巻く国内外の規制・市場動向と今後の課題 オンライン
2025/9/4 プラスチック、フィルム分野における「伸長流動」の考え方、その測定法と応用 オンライン
2025/9/4 コーティングプロセスにおける縦スジ・横段・点欠陥と対策 オンライン
2025/9/5 高分子材料へのフィラーのコンパウンド技術およびナノコンポジット化技術、その特性・分散性制御と機能性付与 オンライン