技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

薬物動態の基礎

練習問題を通して理解する

薬物動態の基礎

~各パラメータの意味とデータの読み方、併用薬による毒性発現機作とは?~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年6月29日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 薬の吸収、分布、代謝、排泄、相互作用の基礎
  • 薬物動態速度論の各パラメータの理解と実際の応用
  • 薬物を併用した場合の相互作用の発現機構
  • 新薬開発における薬物と血漿タンパクとの結合率の考え方
  • 種々の因子により薬物による毒性が発現した事例、発現機作および考察

プログラム

 「薬物動態学」では、薬物の吸収、分布、代謝、排泄、相互作用の基本を説明し、生体の薬物濃度の時間推移の重要性を解説する。「薬物動態速度論」では、演者が大学で実際に行っている方法でグラフを描き、計算し、練習問題を解くことにより、薬物動態速度論の各パラメータの意味を理解するとともに薬物動態データの読み方を解説する。
 次に、新薬開発において薬物と血漿タンパク結合率をどの様に評価するかについての最新の知見を紹介し、臨床での事例を文献に基づいて解説する。
 最後に、薬物に薬物の相互作用などのメカニズムにより毒性、副作用が発現した事例について紹介し考察する。薬剤師国家試験にも役立つ内容になっています。

  1. 薬物動態の基礎 (生物薬剤学)
    1. 薬物の生体膜通過
      1. 単純拡散
      2. 能動輸送
      3. 促進拡散
      4. 膜動輸送
    2. 吸収
      1. 小腸
      2. リンパ管系
      3. 口腔、直腸、皮膚、肺、その他
      4. 消化管吸収に影響を与える因子
    3. 分布
      1. 薬物分布に影響を与える因子
      2. 脳への薬物の移行
    4. 代謝
      1. 代表的な薬物代謝酵素
      2. 薬物代謝酵素の変動要因
      3. 遺伝的素因
    5. 排泄
      1. 腎排泄
      2. 胆汁中排泄
      3. 腸管循環
    6. 薬物相互作用
      1. 代謝過程
      2. 排泄過程
      3. 薬力学的 (薬理学的) 作用
  2. 薬物動態速度論
    • 1-コンパーメントモデル
      1. 静脈内投与モデル
        • 体内の薬物の消失速度、消失速度定数
        • 血中薬物濃度式と半減期、分布容積、全身クリアランス、AUC
        • 簡単な数学と演習問題
      2. 経口投与モデル
        • 血中薬物濃度式
        • 吸収速度定数と消失速度定数
        • CmaxとTmax
      3. クリアランス
        • 組織クリアランスと固有クリアランス
        • 肝クリアランス、腎クリアランス、初回通過効果
      4. バイオアベイラビリティ
        • 絶対バイオアベイラビリティと相対バイオアベイラビリティ
        • 量的バイオアベイラビリティと速度的バイオアベイラビリティ
        • 生物学的同等性
  3. 新薬開発におけるタンパク結合の評価
    • 血漿中の主な結合タンパク質
    • タンパク結合の変動要因
    • 承認薬のタンパク結合率の推移
    • ドラッグデザインにおけるタンパク結合
    • 臨床におけるタンパク結合の影響
      • オピオイド鎮痛薬:モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルを例に
  4. 毒性解析の事例
    1. アセトアミノフェン
      • 肝毒性発現のメカニズム
      • アセトアミノフェン中毒の解毒
    2. ソリブジン
      • 代謝酵素の特性
      • 薬物の相互作用に起因した毒性発現
    3. ワルファリン
      • 代謝酵素の遺伝的多型
      • 薬物の相互作用に起因した毒性発現
    4. リファマイシン
      • 黄疸発現のメカニズム
      • 併用毒性
    • 質疑応答

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/3 GMPバリデーションのポイントと失敗事例 オンライン
2024/12/3 バリデーション入門講座 オンライン
2024/12/4 医薬品不純物 (有機不純物、無機不純物、残留溶媒) の化学的及び安全性評価と管理ポイント オンライン
2024/12/4 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/12/4 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン
2024/12/4 承認申請プロセスに関わるPMDA提出資料 (CTD/照会事項回答) 作成のポイント オンライン
2024/12/4 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/12/4 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/12/4 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/12/4 mRNA医薬品の基礎および設計・合成と製造のポイント オンライン
2024/12/5 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 東京都 会場・オンライン
2024/12/5 医薬品承認申請書のコンプライアンスとグレー部分への対応 オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/12/5 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/6 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/6 GMPが空調設備に求める交叉汚染防止要件とその管理 オンライン
2024/12/6 効率的・効果的な監査証跡レビュー対応の考え方 オンライン
2024/12/6 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/9 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発