技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオマスプラスチックの最新開発動向

バイオマスプラスチックの最新開発動向

~改質・成形技術/国内外の動向/次に狙うべき市場~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年3月20日(火) 10時00分 17時20分

修得知識

  • セルロースをはじめとする様々な高分子多糖類の構造と性質
  • 高分子多糖類誘導体の構造と性質
  • バイオマスプラスチックの基礎

プログラム

第1部 高分子多糖類からの高性能バイオプラスチックの創製

(2018年3月20日 10:00〜11:20)

 多様な構成糖と結合様式を有する天然型多糖類と酵素触媒重合により新たに合成する非天然型多糖類を原料として、各々の特徴的な分子構造を保持したまま、新たに開発する革新的な化学合成法により合成した高性能な高分子多糖類バイオプラスチックの性能について紹介します。

  1. 環境にやさしいプラスチックの現状
  2. 生分解性プラスチックとバイオラスチック
  3. 高分子多糖類とは
  4. カードランエステル誘導体の合成と高性能部材化
  5. パラミロンエステル誘導体の合成、構造、物性
  6. プルランエステル誘導体からの「ゼロ複屈折」フィルム
  7. 虫歯菌の酵素を用いた非天然型多糖類の生合成
  8. 虫歯菌の酵素を用いた櫛形グラフトコポリマーの生合成
  9. 酵素を用いたエステル誘導体化
    • 質疑応答

第2部 トチュウエラストマーにおける製品概要と用途例

(2018年3月20日 11:30〜12:50)

  1. 背景
  2. 生合成機構
  3. トチュウエラストマーの組織局在
  4. トチュウエラストマーの製造方法
    1. トチュウエラストマーの組成
    2. トチュウエラストマーゾル部分の組成
    3. トチュウエラストマーの分子量分布
    4. 熱特性
    5. 機械的特性
    6. 加工性
    7. 加硫特性と形状記憶性
    8. 化学変性
  5. 用途
    • 質疑応答

第3部 バイオ由来原料を用いた 新規スチレン系熱可塑性エラストマー

(2018年3月20日 13:30〜14:30)

  1. 熱可塑性エラストマーについて
  2. スチレン系熱可塑性エラストマーの高機能化
    1. 重合・製造方法
    2. ポリマー分子設計と機能特性
    3. 応用事例
  3. 高機能性熱可塑性エラストマーの開発
  4. 「セプトン ® 」 BIOシリーズ:
    • バイオ由来原料を用いた新規スチレン系熱可塑性エラストマー
    • 質疑応答

第4部 バイオマスプラスチックを使用した 電子レンジ用包装材の開発事例

(2018年3月20日 14:40〜15:55)

  1. バイオマスプラスチックについて
  2. DNPバイオマスプラスチック包材「バイオマテックR」
  3. 「バイオマテックRPETフィルム」シリーズの開発
    1. 「バイオマテックRPETフィルム」の開発
      1. 製造方法とバイオマスプラスチック度
      2. LCAによる環境負荷の評価
    2. 「バイオマテックRIB – PETフィルム」の開発
      1. 開発の背景
      2. 物性等
      3. 採用状況
      4. 応用展開
    3. 「バイオマテックRVM – PETフィルム」の開発
  4. 証明と表示
    1. バイオマスプラスチック度とその測定
    2. バイオマスマーク
    • 質疑応答

第5部 カネカ生分解性ポリマーの開発と応用展開

(2018年3月20日 16:05〜17:20)

 カネカ生分解性ポリマーPHBHは植物油を原料として微生物が産生するポリヒドロキシアルカノエートの一種である。PHBHは優れた生分解性が特徴であり、土中、海水中でも良好な分解性を示すユニークな材料である。講演では、PHBHの特徴について紹介させていただく。

  1. 植物由来微生物産生ポリエステルの開発動向
  2. アオニレックスの特徴
  3. アオニレックスの成形加工性
  4. 用途展開
    • 質疑応答

講師

  • 岩田 忠久
    東京大学 大学院 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻
    教授
  • 中澤 慶久
    大阪大学 大学院 工学研究科
    特任教授
  • 栗原 豊明
    株式会社 クラレ エラストマー事業部 開発マーケティング部 第一グループ
    グループリーダー
  • 渡辺 薫
    大日本印刷 株式会社 包装事業部 製品開発部 第2課
    グループリーダー
  • 福田 竜司
    株式会社 カネカ Global Open Innovation企画部

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/24 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/1/24 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン
2025/1/24 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/27 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/1/27 増加する廃棄CFRP/CFRTPにおけるリサイクルの課題と炭素繊維回収の最先端およびRCF活用法と産業確立への指針 オンライン
2025/1/28 生分解性プラスチックの土壌・海洋生分解と具体的な実験手順・ポイント オンライン
2025/1/29 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/1/29 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/1/29 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/30 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2025/1/30 フレキシブルプリント基板の樹脂フィルム/ガラスと銅箔の接合技術 オンライン
2025/1/30 ポリウレタンの材料設計と構造・物性の制御と劣化対策 オンライン
2025/1/30 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2025/1/30 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2025/1/30 熱可塑性エラストマーの総合知識 オンライン
2025/1/30 天然由来の強化材を用いたコンポジットの基礎と成形方法・応用展開 オンライン
2025/1/30 国内外における食品用容器包装および器具・接触材料の法規制の動向把握と必要な対応 オンライン
2025/1/30 高分子フィルム・繊維の延伸プロセスにおける分子配向形成、結晶化とその制御 オンライン
2025/1/30 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2025/1/30 プラスチックのケミカルリサイクル技術最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価