技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品承認申請の迅速化と当局対応

医薬品承認申請の迅速化と当局対応

~先駆け審査指定制度や条件付早期承認制度を活用するための取り組み方とは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年2月22日(木) 11時00分 17時00分

プログラム

第1部. 先駆け審査指定制度等の医薬品早期承認制度の活用及び資料作成のポイント

(2018年2月22日 11:00〜12:00)

 医薬品開発のグローバル化の進展に伴い、海外で承認された医薬品が日本では使えないという、いわゆるドラッグラグの問題が顕在化してきた。その解消のため、厚生労働省は、優先審査制度 (1993年) や希少疾病用医薬品 (オーファン医薬品) 指定制度 (1993年) を初めとして、様々な施策を講じてきた。その結果、現在ではドラッグラグはほぼ解消されたと言える。さらに、最近、日本において画期的な新薬の開発を促進するための制度として、先駆け審査指定制度 (2015年) や条件付早期承認制度 (2017年) 等が発令された。医薬品の開発には多大な時間とコストがかかる現状において、これらの制度をどのように医薬品開発の効率化につなげていくかが重要といえよう。
 本講演では、医薬品早期承認制度の概要及び海外制度との比較に加え、書類作成のポイント等について演者の経験も踏まえて解説する。

  1. 日本における医薬品早期承認制度の概要
    • 各制度の概要及び比較
  2. 先駆け審査指定品目制度
    • 先駆け審査指定制度と希少疾病用医薬品 (オーファン医薬品) 指定制度
    • 先駆け審査指定の申請要件及び指定を受けるメリット
    • 申請手続きの流れ及び書類作成のポイント
  3. 条件付早期承認制度
    • 条件付早期承認制度設立の背景
    • 条件付早期承認制度の申請要件および申請の流れ
  4. 海外類似制度との比較
    • 質疑応答

第2部. 国内既存データ、海外データの活用と機構相談の進め方

(2018年2月22日 13:00〜14:45)

 相談資料作成の留意点、審査官は企業の作成したデータをどのようにとらえているか、また、申請資料をチェックする際、審査官がどのようなことに気をつけているかについて、元審査官の観点から紹介する。

  1. 新薬承認審査の実際
    1. 審査体制の経緯
    2. チーム審査と審査チームの構成について
  2. 資料作成での一般的留意事項
    1. 薬事法における承認
    2. 承認申請添付資料 (CTD) とは
    3. 承認申請に必要とされるデータ
  3. 対面助言の流れと上手に活用するコツ
    1. 対面助言の種類
    2. 対面助言の準備
    3. 対面助言全般の留意点
    4. 相談資料作成の留意点
    5. 相談者見解作成の留意点
  4. 審査官が申請資料に感じる無駄な部分・書き方・科学的根拠の必要性
    1. 審査官は企業の作成したデータをどのようにとらえているか
    2. 過不足のない文書を書くために
    3. 承認申請資料作成のポイント
    4. よく見られるミスと対処法
  5. 審査当局とのよりよいコミュニケーションについて
    • 質疑応答

第3部. 審査報告書の照会事項を読み解く~申請データ及びCTDの記載は十分だったのか?~

(2018年2月22日 15:00〜17:00)

 医薬品医療機器総合機構 (PMDA) の「医療用医薬品の承認審査情報」に公開されている審査報告書をレビューし、照会事項が出された背景について検討することは申請資料作成に非常に有意義であると考える。代表的な照会事項を示した後、照会事項が出された背景について考察してみたい。

  1. 審査報告書と照会事項
    1. 代表的な照会事項
    1. 照会事項の種類
  2. 項目別の照会事項
    • 非臨床試験に関する照会事項
    • 臨床試験に関する照会事項
    • 臨床的位置付けに関する照会事項
  3. 照会事項が出された背景
    1. データ不足が原因か? (非臨床試験、臨床試験)
    2. CTDの記載は十分だったか?
  4. 照会事項を減らすためには?
    1. 同種・同効薬の審査報告書から学ぶ
    2. チェックリストの作成とチェック体制
    3. 審査期間の延長につながる照会事項とは?
  5. まとめ:照会事項に回答する際の注意と対策
    • 質疑応答

講師

  • 玄番 岳践
    コーヴァンス・ジャパン 株式会社 臨床開発事業本部 クリニカル&レギュラトリーストラテジー
    エグゼクティブディレクター
  • 齋藤 充生
    帝京平成大学 薬学部 薬学科
    准教授
  • 田島 清孝
    元 内資系製薬会社 メディカルライティング室
    課長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/28 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 無菌医薬品 GMP入門 東京都 会場・オンライン
2024/11/29 ミトコンドリア医薬における開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2024/11/29 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/11/29 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) ・GAMP5の基礎知識および実施のポイント オンライン
2024/12/2 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/12/2 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/2/26 核酸医薬・mRNA医薬の製造分析の基礎と基盤技術開発
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/9/29 核酸医薬品のCMC管理戦略
2022/9/29 核酸医薬品のCMC管理戦略 (製本版 + ebook版)