技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略

触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略

~出版記念セミナー~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年1月24日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 二酸化炭素、メタン、水素に興味のある研究者・技術者、技術企画、経営企画部門の方
  • 地球温暖化対策に関心のある研究者・技術者、技術企画、経営企画部門

修得知識

  • 二酸化炭素排出削減、利用の取り組みの世界を含む最新動向
  • 天然ガス/メタン利用の最新動向
  • 水素製造、人工光合成の最新動向

プログラム

 エネルギーおよび環境の問題からも、今後きわめて重要になるのがメタン (天然ガスの主成分) と二酸化炭素です。
 弊社では、2017年9月に工業用触媒分野で幅広い知見を有す室井髙城氏による「 触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略 」と題する書籍を発行いたしました。その出版を記念し、当セミナーを開催いたします。招待講演と致して、2017年に石油学会賞を受賞された東京工業大学の馬場俊秀先生に、メタンの直接酸化に望まれる触媒性能に関してお話いただきます。室井氏には工業業的な視点からのメタン利用、二酸化炭素削減・利用のお話をいただき、今後の日本の化学産業に必要な開発テーマを摸索します。

招待講演. メタン直接変換反応に望まれる触媒性能:炭素 – 炭素結合及び炭素-酸素結合の生成

(2018年1月24日 10:30~12:00)

 講演では、Olah のメタン転化反応に関する研究成果に基づき、その結果を固体触媒反応に展開した、メタン転化反応に関する内容に力点を置きます。また,メタンからメタノールの生成反応についても発表します。

  1. メタン活性化 (C – H 結合の開裂) 様式
  2. メタンと重水素間のH – D交換反応とメタン転化反応との違い
  3. 酸素非共存下でのメタン転化反応
    1. 超強酸触媒によるメタンからのCH3+ 生成と炭素 – 炭素結合生成反応
    2. ゼオライト触媒によるメタンからのCH3+ 生成と炭素 – 炭素結合生成反応
    3. メタンと水との反応によるメタノール生成の可能性
  4. 酸素共存下でのメタン転化反応:メタノール生成

触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略

(2018年1月24日 13:00〜16:30)

 太陽光を用いた水素製造などの再生可能エネルギーを用いた化学品製造と二酸化炭素を原料とした化学品製造が究極の目標であるが実現は2050年〜2070年と考えられる。後、30 – 50年先である。一方、二酸化炭素を排出する石炭は使用が制限され、局在化している石油は世界的な産業の発展とモータリゼーションにより需要は増加し、かつての低価格での供給は困難となる。二酸化炭素の排出量も低減することはできない。そのような環境の中で世界的に化学品原料として天然ガスが注目されている。米国の化学産業は安価なシェールガス含有エタン分解による巨大なエチレンプラントが2017 年から稼働を始める。天然ガスに含有するメタンを改質した合成ガスを原料としたメタノールからのプロピレンの製造も計画されている。中国ではシェールガス由来のメタノールを輸入しエチレン、プロピレン、芳香族の製造が具体化しはじめた。地球温暖化対策には二酸化炭素の削減と利用を進めなければならない。

  1. 世界の資源原料の変化
    • 世界のエネルギー動向
    • 米国シェールガス革命
    • 中国の石炭化学
    • 天然ガス市場
  2. 天然ガス・メタンの利用
    • メタンからの合成ガスの製造
    • メタンからエチレン、プロピレン直接合成
    • メタンから芳香族の製造
    • 合成ガスから化学品の合成
    • 合成ガスから液体燃料
    • メタン分解による水素製造
  3. メタノールケミストリー
    • MTO, MTP, MTAプロセス
    • メタノールから化学品の合成
  4. 二酸化炭素利用
    • CO2回収技術
    • CSSの現状
    • ドライリフォーミング
    • 二酸化炭素からメタノール合成
    • 二酸化炭素からポリマーの製造
    • 二酸化炭素から化学品の合成
  5. 水素製造
    • 水素製造
    • 水素輸送・貯蔵
    • 燃料電池自動車の現状
    • 人工光合成

講師

会場

ちよだプラットフォームスクウェア
東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,296円 (税別) / 50,000円 (税込)
複数名
: 20,833円 (税別) / 22,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

書籍購入同時申込割引について

触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略 」の書籍を同時に購入いただくと、
本セミナーに特別価格でご参加いただけます。

  • セミナー 1名で 9,259円(税別) / 10,000円(税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、2名様目以降は半額 (税込 22,500円)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 41,667円(税別) / 45,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 62,500円(税別) / 67,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 83,333円(税別) / 90,000円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,296円(税別) / 50,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,593円(税別) / 100,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,889円(税別) / 150,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 32,407円(税別) / 35,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/24 NOx (窒素酸化物) 対策と水素・燃料アンモニアの導入方策 オンライン
2024/4/25 燃料電池・水電解の基本を電気化学の基礎から学ぶ1日速習セミナー オンライン
2024/4/25 工業触媒の基礎とスケールアップ技術および触媒劣化対策 オンライン
2024/4/25 二酸化炭素 (CO2) 吸収・分離・回収の基礎知識及び応用分野と、これら技術の今後のゆくえ オンライン
2024/4/26 二酸化炭素資源化におけるマテリアル・バイオ技術融合の重要性と微生物による新規バイオ技術の最先端および展望 オンライン
2024/5/7 工業触媒の基礎とスケールアップ技術および触媒劣化対策 オンライン
2024/5/9 ゼロから学ぶ再エネビジネス基礎講座 (全2回) オンライン
2024/5/9 再エネ電力・環境価値取引で抑えたい知識と実務 オンライン
2024/5/10 容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点 (全2回) 会場・オンライン
2024/5/10 ゼロから学ぶ電気事業と容量市場 東京都 会場・オンライン
2024/5/15 「トランジションファイナンス」の魅力とその享受の為のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/5/16 化学・材料分野における「LCA」、GHG排出量計算、「Scope3」への対応、(自動車などユーザー企業への) 情報開示、その活用 オンライン
2024/5/16 CO2-メタネーションに関する開発動向と課題・今後の展望まで オンライン
2024/5/21 フローマイクロリアクターの流体制御と流路破断・閉塞対策 オンライン
2024/5/21 再生可能エネルギー源としての木質系バイオマス利用の道標 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 出光興産株式会社における苫小牧CCUS構想と今後の課題 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の役割とその技術動向 オンライン
2024/5/22 核融合炉 (フュージョン・エネルギー) の最新動向と構成材料の課題 オンライン
2024/5/22 CO2-メタネーションに関する開発動向と課題・今後の展望まで オンライン
2024/5/22 核融合発電の最新開発動向、課題と実現への見通し 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/4/19 2019年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2019/1/25 2019年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2018/11/16 2019年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2018/3/30 熱利用技術の基礎と最新動向
2018/2/26 再生可能エネルギーと大型蓄電システムの技術と市場
2018/2/23 2018年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2017/11/17 2018年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2017/9/29 触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略
2017/9/22 2017年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2017/8/25 2017年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2017/7/21 2017年版 スマートコミュニティ市場の実態と将来展望
2017/5/26 2017年版 HEMS市場・関連機器の実態と将来展望
2017/3/24 2017年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2017/2/24 2017年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2017/1/27 2017年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/9/23 2016年版 スマートハウス市場の実態と将来展望
2016/8/26 2016年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2016/7/22 2016年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望