技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

射出成形過程の可視化によるプラスチック成形品の残留応力発生メカニズムとソリ変形予測技術

射出成形過程の可視化によるプラスチック成形品の残留応力発生メカニズムとソリ変形予測技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、射出成形不良現象の発生メカニズムについて可視化映像を通して解説し、成形不良の原因と対策・予測について詳解いたします。

開催日

  • 2017年12月18日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など
  • プラスチックの品質で課題を抱えている方

修得知識

  • 射出成形過程の可視化手法
  • 様々な成形不良現象の発生メカニズムと対策

プログラム

 プラスチック射出成形品は、今後の軽量化を推進する上で金属の重要な代替品として期待されている。しかしながら、プラスチック材料は金属材料と比較して、寸法精度が得られにくいという欠点もある。さらに結晶性樹脂を用いた場合や、強化材として繊維を含有させた場合は、より顕著となる。
 ここでは射出成形過程の可視化を通して、この流動→固化の現象を定量化し、残留応力発生のメカニズムを考察する。さらにその考察をもとに、板厚方向を多層とした数値解析技術により、その変形量の予測に関しての新たな概念を提案する。なお、時間が許す限り、射出成形過程の色々な可視化映像も披露し、ソリ変形だけではなく、様々な成形不良現象の発生メカニズムを紹介する。

  1. はじめに
  2. 射出成形CAE解析とは
    1. 射出成形CAEの現状
      1. 流動解析
      2. 流動解析と伝熱解析
      3. ソリ変形解析
  3. 射出成形品のソリ発生要因
    1. ソリ発生要因
      1. 熱要因
      2. 流動要因
      3. ソリ解析精度低下要因
    2. 解析精度向上のために
      1. 成形品の物性測定 (熱ひずみ測定)
      2. 線膨張係数の算出
      3. 線膨張係数の予測方法
      4. 成形品の物性測定 (分子配向度)
      5. 線膨張係数と分子配向度
      6. 線膨張係数の異方性と分子配向度
    3. 残留応力計算演習
  4. 金型内可視化実験
    1. 実験装置概要
      1. 可視化原理
      2. 可視化金型構造
      3. PIV法
    2. 可視化実験
      1. 板厚方向可視化観察結果
      2. 可視化観察からの知見
    3. 可視化実験と流速分布
      1. 流速分布とせん断力
      2. せん断ひずみエネルギーの算出方法
  5. ソリ解析精度向上への取り組み
    1. 分子配向度と線膨張係数比
      1. 線膨張係数の定義
      2. 解析モデルと解析結果の評価
    2. 固化層の成長と流動解析
      1. 固化層の成長測定結果
      2. 固化層成長を考慮した流動解析
  6. ガラス繊維含有品のソリ変形挙動
    1. リブ付平板でのソリ変形挙動
      1. 繊維有無によるソリ変形の差異実験と結果
    2. ガラス繊維の配向測定
      1. X線CTと画像処理技術を駆使した配向測定
  7. いろいろな可視化画像の紹介
    1. ゲート部の樹脂流れ
    2. ウェルド部の樹脂流れ
    3. シボ部の樹脂流れ
    4. 金型界面の樹脂挙動
    5. インサート品の樹脂流れ
    6. 流動中のガラス繊維配向観察
    7. 発泡成形における気泡成長
  8. まとめ

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/6 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 東京都 会場
2024/12/6 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の現状と動向 オンライン
2024/12/9 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2024/12/9 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/12/9 高分子材料の末端基・構造解析テクニック オンライン
2024/12/10 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2024/12/10 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/10 高分子材料の劣化・変色技術の基礎と防止処方技術 オンライン
2024/12/11 低誘電特性樹脂の技術開発動向と設計手法 オンライン
2024/12/11 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2024/12/11 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/12/13 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/13 高分子絶縁材料の劣化・絶縁破壊メカニズムと計測・データ解釈法 オンライン
2024/12/13 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2024/12/16 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/16 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/16 熱可塑性エポキシ樹脂の基礎と応用 オンライン
2024/12/17 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2024/12/17 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/12/17 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/20 発泡成形・中空成形・圧空成形の量産実施に向けての準備と、環境負荷低減の具体的な手段の解説
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発