技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

オーファンドラッグの承認申請とコマーシャル戦略

オーファンドラッグの承認申請とコマーシャル戦略

~適応拡大を見据えた事業性評価のポイントとは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年12月15日(金) 10時00分 17時30分

プログラム

第1部. 希少がん領域でのコマーシャル戦略 (販売予測のアプローチを含めて)

(2017年12月15日 10:00〜11:15)

 サイエンスの向上により希少がんを含めた様々な希少疾患での新たな治療法が確立されてきています。製薬会社の社会的使命として、Unmet needsの高い疾患への新たな治療薬提供は責務であり、またその一方で事業性評価を求められるのが現実です。それぞれの希少疾患特有の市場環境を理解したうえで、戦略を構築し、最適なリソース配分を考えていく必要性があります。
 「制約条件のある中で最適解をどのように求めていくのか?」について経験を含めて共有できればと思います。

  1. 希少がんの現状
    1. 希少がんの現実
    2. 希少がんにおける行政と医療関係者などの取り組み
  2. 希少がん特有の市場環境をとらえる
    1. 希少がんを診断・治療・患者フォローアップの現状は?
    2. 希少がんの患者のPatient Journeyは?
  3. 特有な市場環境で効果的なコマーシャル戦略を構築する
    1. 診断、治療、フォローアップに基づいたLeverage point
    2. Patient Journeyに基づいて取り組むべき戦略
  4. 希少がんにて直面するジレンマ
    1. コマーシャル戦略を作成する際の課題
    2. 市場・販売予測 (事業性評価) を作成する際の課題
    3. Segmentation/Targetingの課題
    4. 難渋するリソース配分とチャネルの検討
  5. 今後の希少がん領域の方向性
    • Academia主導の動きを含めて
    • 質疑応答

第2部. 海外データを活用した承認申請と対面助言のポイント

(2017年12月15日 11:30〜13:00)

  1. CDDPにおける海外データの利用状況
    1. 臨床データパッケージにおける 外国データの利用状況 (2017年6月まで)
    2. ブリッジング戦略から国際共同治験へ
  2. ICHE5と海外データ利用の条件
    1. 国際共同試験の基本的考え方とICH E17について
    2. 内因的、外因的民族差について
    3. 国際共同治験における日本人症例数について
    4. 国際共同治験に入るために必要な要件 (最近の動向を踏まえて)
  3. オーファンドラッグの特殊性と海外データの利用状況
    1. オーファンドラッグの特殊性
    2. オーファンドラッグにおける海外データの利用状況
    3. オーファン指定によるメリットとデメリット
  4. 海外データの利用の現在と今後
    1. 早期承認のための各種制度
    2. 医薬品の条件付早期承認制度の実施について
    3. ブリッジングと国際共同試験
    4. M&Sはどこまで利用できるのか
  5. 最近の対面助言の事例より
    • 質疑応答

第3部. 希少疾病用医薬品の薬価算定ルールと採算性確保のための価格戦略のポイント

(2017年12月15日 13:45〜15:15)

  1. 希少疾病用医薬品に関する薬価算定ルール
    1. 類似薬効比較方式と原価計算方式
    2. 希少疾病用医薬品に対する加算評価 (市場性加算、先駆け審査指定制度加算、原価計算方式での営業利益率の加算的評価など)
    3. ポイント制による評価の仕組みと具体的な評価対象項目
    4. 原価計算方式で計上できる費用と控除される費用
  2. 希少疾病用医薬品の薬価設定の実際
    1. 算定事例の紹介と解説
    2. 算定事例から見えてくる問題点と課題
  3. 希少疾病用医薬品の価格戦略のポイント (終わりに)
    1. 薬価申請の留意点 (市場規模予測とその根拠など)
    2. 採算性確保のためには
    • 質疑応答

第4部. 元審査官からみた希少疾病用医薬品における指定申請及び承認申請 (適応拡大を含む) の留意点

(2017年12月15日 15:30〜17:30)

 希少疾病用医薬品として、指定されるためには、3つの要件を満たした上で、指定申請を行う必要がある。その際の留意点について、過去に指定された品目を基に、説明する。また、希少疾病用医薬品の承認申請時の留意点、照会事項対応等について、過去の審査事例等を踏まえて、説明する。

  1. 希少疾病用医薬品の指定申請
    1. 指定要件
    2. 指定申請の流れ
    3. 指定品目を踏まえた留意点
  2. 希少疾病用医薬品の承認申請
    1. 新医薬品の審査の流れ
    2. 規制対応時の留意点
    3. 希少疾病用医薬品の照会事項例
    • 質疑応答

講師

  • 村木 基
    ノバルティスファーマ 株式会社 オンコロジー事業本部 固形腫瘍領域第2事業部
    事業部長
  • 杉原 聡
    メドペイス・ジャパン 株式会社 Regulatory Submissions
  • 松原 喜代吉
    有限会社オフィス・メディサーチ
    代表取締役
  • 浅田 隆太
    国立大学法人 岐阜大学医学部附属病院 先端医療・臨床研究センター
    准教授 / 副センター長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/11 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2024/12/11 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/11 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2024/12/11 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/11 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/12 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/12/12 GLP省令の基礎知識とGLP試験における現場調査 (試験操作調査と施設調査) 手法 オンライン
2024/12/12 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/12/12 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/12/12 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/12/12 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/13 デスクトップで行う医薬品市場予測のスキルアップと精度向上 オンライン
2024/12/13 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/13 承認申請プロセスに関わるPMDA提出資料 (CTD/照会事項回答) 作成のポイント オンライン
2024/12/13 英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/12/13 改正GMP省令、PIC/S DIガイドをふまえたGMP文書・記録の再点検 (データ改竄、捏造、隠蔽防止のための工夫) オンライン
2024/12/13 分析法バリデーションのための統計解析入門と分析能パラメータ計算法入門 東京都 オンライン
2024/12/13 ミトコンドリア医薬における開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2024/12/13 造粒・打錠工程の基礎知識およびスケールアップ方法・トラブル対応 オンライン
2024/12/16 製薬用水の製造法・品質管理・バリデーション方法の基礎、査察事例を踏まえた考察 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)