技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

研究開発ポートフォリオのマネジメントの全体像と具体的展開法

価値づくり特集セミナー

研究開発ポートフォリオのマネジメントの全体像と具体的展開法

~研究開発マネジメントを俯瞰し、全体で最適化するために~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年11月22日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 研究開発部門、研究開発企画、技術企画、経営企画部門の方
  • 研究開発戦略の策定に関与されている方
  • 研究開発ポートフォリオに関心を持たれている方
  • 研究開発のマネジメントを俯瞰的に見たいと考えている方 など

修得知識

  • 場当たり的ではなく、将来を見据えた戦略的な経営資源の配分
  • 研究開発ポートフォリオで利用する評価軸、現状の姿、目指すべき姿、仕組み構築の全体像
  • プロジェクトのリスクの管理・分散、選択と集中による資源の適正配分、ビジネスサイクルの高速化への対応
  • 研究開発ポートフォリオの種類と事例、構築法、運用法

プログラム

 言うまでもなく、民間企業の研究開発活動は長期的にそして継続的に収益を創出することに貢献することを目的としています。そして、それは様々な活動を通して実行されます。例えば、既存事業分野での活動をとっても、既存の重要顧客への対応、新たな価値創出、コストの低減、環境問題等社会的ニーズへの対応、新製品分野の創出、など多様な活動を求められています。また、当然将来の新たな事業の継続的創出も研究開発部門の重要な仕事です。加えて、近年あらゆる産業においてIoTやビッグデータが重要となるという状況や、対象とする技術や科学も人間の本質的な研究など更に深化する傾向にあり、またオープンイノベーションも重要な取り組みとなりつつあります。この様に、企業の経営者にとって研究開発マネジメントにおいて対処しなければならない変数は、ますます拡大する傾向にあります。
 この様な状況の中、今企業の経営者は、研究開発マネジメントにおいて場当たり的ではなく、将来を見据えた戦略的な経営資源の配分をしていかなければなりません。
 本セミナーにおいては、このような環境において考えていかなければならない視点を、様々な研究開発ポートフォリオの軸として説明し、その対処策としての研究開発ポートフォリオの全体像を紹介した後、実際に研究開発ポートフォリオを構築し、そしてそのポートフォリオをマネジメントしていくための具体的活動を紹介します。また、最後にはX社の研究開発ポートフォリオを例に、グループワークによる演習をしていただき、研究開発ポートフォリオのマネジメントの実際を体験いただきます。

  1. 最初に
    1. 日本企業の置かれている現実
      • アジアの新興企業の対象:Low Hanging Fruits
      • 日本企業のあるべき対象:High Hanging Fruits
    2. 日本企業の研究開発マネジメントの現実
      • 将来への備えがおざなり
      • 緊急度が低く、重要度の高い長期テーマ
    3. 研究開発ポートフォリオの大きな目的
  2. 研究開発ポートフォリオ・マネジメントとは?
    1. ポートフォリオとは何か?
    2. 研究開発におけるポートフォリオの意味
    3. その1:未来に向かっての準備の確実化
    4. その2:キャッシュの流れのマネジメントツール
    5. その3:リスクの分散
    6. その4:研究開発の目的とそのマネジメントの視点の明確化
    7. 経営者の役割とポートフォリオ・マネジメントの関係
  3. 研究開発ポートフォリオの企業事例
    • 日立製作所
  4. 研究開発ポートフォリオで利用する評価軸例
    1. 市場×製品 (アンゾフの成長マトリクス)
    2. 市場×技術 (自社精通・自社未知・世界未知)
    3. 自社技術体系中の技術
    4. 対象事業
    5. 研究開発のタイプ (改善・革新・基礎)
    6. 広義の研究開発の活動
    7. SEDAモデル
    8. What vs. How
    9. 技術の成熟度 (揺籃・成長・成熟・老衰)
    10. 技術の重要度 (萌芽・途上・戦略・基盤)
    11. 技術水準
    12. 市場投入までの時期
    13. 研究開発ステージ
  5. 研究開発ポートフォリオの仕組み構築の全体像
  6. ステップ1:研究開発の大きな方向性の設定
    1. タスク1:現状での重要課題認識のまとめ
    2. タスク2:マクロ環境分析
    3. タスク3:SWOTを利用しての戦略・施策のまとめ
    4. タスク4:研究開発の大きな方向性のまとめ
  7. ステップ2:研究開発ポートフォリオ軸の設定
    1. 本ステップの位置付け
    2. 研究開発ポートフォリオ軸設定上の注意点
  8. ステップ3:研究開発ポートフォリオの目指すべき姿構築
    1. 研究開発ポートフォリオ資源配分案設定作業手順
    2. タスク1:各象限での目標数値 (アウトプット) の設定
    3. タスク2:経営資源インプット算定ロジックの構築
    4. タスク3:経営資源インプット設定
    5. 注意点:毎年見直し、進化させる
  9. ステップ4:研究開発ポートフォリオの現状の姿調査
    1. 研究開発ポートフォリオの現状の姿調査の方法
    2. タスク1:自社の技術体系の設定
    3. タスク2:テーマ毎の技術への展開と技術単位での評価
    4. タスク3:全体集計
    5. タスク4:現状ポートフォリオ上の問題の分析
  10. ステップ5:研究開発テーマ評価の仕組み構築
    1. 本ステップの位置付け
    2. テーマ承認・中止の評価項目の設定
    3. テーマ承認・中止の意思決定法の設定
    4. タスク1:事前の成果物の評価者への提出と準備
    5. タスク2:検討会での発表と質疑応答
    6. タスク3:検討会での評価者間の議論と意思決定
  11. ステップ6:研究開発テーマ創出の仕組み構築
    1. 本ステップの位置付け
    2. 研究開発テーマ創出のためのフレームワーク
  12. 演習: X社の研究開発ポートフォリオについて (グループワーク)
    • 提示されたポートフォリオの問題点の議論
    • 資源配分のあるべき方向性の議論
    • 質疑応答

講師

  • 浪江 一公
    ベクター・コンサルティング 株式会社
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6F 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/23 自社コア技術から発想するテーマ創出法 オンライン
2024/4/25 研究開発・技術部門が行う情報収集とそのセオリー、ノウハウ オンライン
2024/4/25 潜在ニーズを見つける具体的かつ体系的な活動 オンライン
2024/4/26 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/4/26 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/10 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/14 研究・実験データ収集、管理への仕組み作りと蓄積データの活用 オンライン
2024/5/14 R&Dマーケティング「基本編」「実践編」2日間セミナー オンライン
2024/5/14 研究者・技術者が価値ある活動を行うために絶対に知っておかなければならないマーケティングの基本理論 オンライン
2024/5/15 コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な育成と強化手法 オンライン
2024/5/15 企業間データ連携の推進・課題と材料開発への活用 会場
2024/5/15 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/5/21 研究開発部門が真に価値ある成果を生み出すために実行しなければならない日々のマーケティング活動 オンライン
2024/5/22 新価値創造のための技術棚卸の進め方と戦略的技術マネジメント オンライン
2024/5/23 自社保有技術の棚卸しと新規事業テーマの創出 オンライン
2024/5/23 研究開発部門による3つの重要要素に基づいた「良い事業戦略」の構築と策定 オンライン
2024/5/23 技術者・研究者のための競合情報・市場情報の収集方法 オンライン
2024/5/24 シナリオプランニングをとりいれた市場・製品・事業・技術ロードマップの策定と実行手法 オンライン
2024/5/24 研究開発のための技術ロードマップの作成・活用法と策定事例 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/12/27 実験の自動化・自律化によるR&Dの効率化と運用方法
2023/10/31 出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方
2022/8/31 研究開発部門と他部門の壁の壊し方、協力体制の築き方
2022/4/28 研究開発部門へのDX導入によるR&Dの効率化、実験の短縮化
2021/10/29 “未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方
2021/3/31 研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方
2020/10/30 研究開発者のモチベーションの高め方と実践事例
2018/12/27 R&D部門の“働き方改革”とその進め方
2018/9/28 コア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方
2014/11/21 マサチューセッツ工科大学〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/11/21 マサチューセッツ工科大学〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/20 防虫剤・殺虫剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/20 防虫剤・殺虫剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/5 給湯器 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/5 給湯器 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/1 ブレーカー(遮断器) 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/1 ブレーカー(遮断器) 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/11/20 シンチレーション検出器 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/11/20 シンチレーション検出器 技術開発実態分析調査報告書