技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

全固体電池の開発動向と実用化への道のり

全固体電池の開発動向と実用化への道のり

~高安全性・高容量化を実現するポストリチウムイオン電池 ”大本命” の現在と未来~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、安全性に優れ、高容量化が実現でき、実用化への研究開発が進んでいる全固体二次電池について、2名の講師が全固体電池の研究開発動向をそれぞれの立場から解説いたします。

開催日

  • 2017年9月25日(月) 13時00分16時30分

修得知識

  • 全固体リチウムイオン電池の開発動向
  • 硫化物固体電解質を用いた全固体リチウムイオン電池の作製技術
  • 界面イオン輸送現象
  • 無機固体電解質材料の基礎
  • 全固体リチウム電池の研究動向
  • 硫化物系固体電解質材料の評価方法
  • 今後の研究動向、展望

プログラム

第1部 全固体電池の特性と開発動向、実用化に向けた技術的な課題

(2017年9月25日 13:00〜14:40)

 リチウムイオン電池の全固体化は、有機溶媒電解質に起因する問題を解決するものとして期待されている。
 講演では、リチウムイオン電池の全固体化に向けて開発された固体電解質、それらを使用した際に界面で生じる課題ならび解決に向けた取り組みについて紹介するとともに、高容量負極の可能性についても言及する。

  1. リチウムイオン電池の全固体化
    1. リチウムイオン電池の課題
    2. 全固体化への期待
    3. リチウムイオン伝導性固体電解質
  2. 硫化物固体電解質系全固体電池における正極界面
    1. 硫化物固体電解質系における課題
    2. 正極界面におけるナノイオニクス
    3. ナノイオニクスに基づく界面設計
    4. 高出力界面の構築
  3. 硫化物固体電解質系全固体電池における負極界面
    1. 全固体電池におけるシリコン合金負極
    2. シリコン合金負極のサイクル特性
  4. 酸化物固体電解質系全固体電池の研究動向
    1. 酸化物固体電解質系の課題
    2. 界面現象へのアプローチ
    • 質疑応答

第2部 硫化物系電解質を用いた全固体電池の可能性と今後の展望

(2017年9月25日 14:50〜16:30)

 電気自動車の普及に向けて、より安全で信頼性の高い次世代蓄電池の出現が強く望まれている。硫化物型全固体リチウム二次電池は、とりわけ実用化に向けての研究が加速している次世代電池系である。
 ここでは、まず硫化物型全固体電池の特徴と最近の研究動向について紹介し、結晶、ガラス、ガラスセラミック電解質の電気的性質、機械的性質、大気安定性について説明する。また、リチウムイオン電池を全固体化する際の課題や対策について、固体-固体界面構築やプロセス探索を中心に説明する。さらに、次世代全固体電池としての高容量リチウム-硫黄系全固体電池を紹介し、その将来展望について述べる。

  1. はじめに
    1. 硫化物型全固体リチウム電池とは
    2. 硫化物型全固体リチウム電池の研究動向
  2. 硫化物系固体電解質材料
    1. 高リチウムイオン伝導性結晶、ガラス、ガラスセラミックス材料
    2. 硫化物系固体電解質材料の機械的性質
    3. 硫化物系固体電解質材料の大気安定性
  3. リチウムイオン電池の全固体化における課題と対策
    1. 活物質 – 固体電解質界面の構築
    2. 電極活物質に対する固体電解質のコーティング
    3. 硫化物電解質の液相プロセス
  4. 次世代全固体電池 – リチウム-硫黄系全固体電池
    1. 硫黄や硫化リチウムを正極活物質とする全固体電池
    2. 硫黄系高容量正極複合体の創製
  5. おわりに – まとめと展望
    • 質疑応答

講師

  • 高田 和典
    国立研究開発法人 物質・材料研究機構 エネルギー環境材料研究拠点
    拠点長
  • 辰巳砂 昌弘
    大阪府立大学 大学院 工学研究科 物質・化学系専攻
    教授

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/11/7 CO2原料メタノールの合成技術と社会実装の展望 オンライン
2025/11/7 容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点 (全2回) オンライン
2025/11/7 ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場 オンライン
2025/11/10 交流インピーダンス測定の基本とデータ解析の実践法 オンライン
2025/11/10 新しいリチウムイオン電池の電極構成、特性と材料 & プロセス技術 オンライン
2025/11/11 バッテリマネジメントシステムの基礎とバッテリパックの設計手法 東京都 会場・オンライン
2025/11/13 全固体電池の開発動向と電池特性改善に向けた界面設計技術 オンライン
2025/11/13 電力需要の増加と蓄電池ビジネス、送電網増強への最適事業戦略 東京都 会場・オンライン
2025/11/14 EV電池技術の現在地と未来像 オンライン
2025/11/18 定置用蓄電池の市場・政策動向とビジネスチャンス 東京都 会場・オンライン
2025/11/19 交流インピーダンス測定の基本とデータ解析の実践法 オンライン
2025/11/19 新しいリチウムイオン電池の電極構成、特性と材料 & プロセス技術 オンライン
2025/11/19 産業分野の排熱回収技術とバイナリー発電の原理、特徴、適用例 オンライン
2025/11/20 産業分野の排熱回収技術とバイナリー発電の原理、特徴、適用例 オンライン
2025/11/21 水素・アンモニア・メタノールの低コスト化に向けた技術革新と用途展開の最新動向について オンライン
2025/11/21 固体高分子形燃料電池の基礎と最新の数値解析技術 オンライン
2025/11/21 核融合 (フュージョン) エネルギー、小型核融合炉技術の基礎と課題 オンライン
2025/11/21 2050年 再生可能エネルギー9割の未来 その科学的根拠と国際議論の最新動向 オンライン
2025/11/26 EV電池技術の現在地と未来像 オンライン
2025/11/27 次世代レドックスフロー電池の基礎・研究開発から実証・市場動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/5/10 東芝 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/10 東芝 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/25 2014年版 スマートコミュニティの実態と将来展望
2014/4/15 燃料電池車 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/15 燃料電池車 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/3/28 2014年版 キャパシタ市場・部材の実態と将来展望
2014/3/15 ガス13社 技術開発実態分析調査報告書
2014/3/15 ガス13社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/3/1 コージェネレーションシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/3/1 コージェネレーションシステム 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/28 2014年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2014/2/20 電力監視装置 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/20 電力監視装置 技術開発実態分析調査報告書
2014/1/24 2014年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2014/1/20 太陽電池 技術開発実態分析調査報告書
2014/1/20 太陽電池 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/1/6 Liイオン電池の規格・特性試験・安全性試験・輸送手順
2013/12/13 2014年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望