技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

製薬企業における品質リスクマネジメントセミナー

製薬企業における品質リスクマネジメントセミナー

東京都 開催 会場 開催

以下、関連セミナーとの同時申し込みで特別割引にて受講いただけます。

開催日

  • 2017年6月15日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 製薬業界におけるリスク
  • ICH-Q9 品質リスクマネジメントに関するガイドライン
  • リスクベースドアプローチの基礎
  • リスクを管理するための具体的なSOP
  • 構造設備に関するリスク分析方法
  • 臨床試験におけるリスクマネジメント

プログラム

 製薬企業にとって、リスクを管理することは非常に重要です。しかしながら、リスクマネジメントは難解です。
 医療機器業界では、欧州が先行し、90年代からIOS – 14971が制定されました。
 しかしながら、医薬品業界は、2005年にICH – Q9「品質リスクマネジメントに関するガイドライン」が合意され、翌年から本邦においても施行されています。
 つまり20世紀は製薬業界において品質リスクマネジメントの概念がないまま、要員の経験と勘でリスクが管理されてきました。
 品質リスクマネジメントは、特定の部署だけが対応したり、手順書を作成するだけではありません。
 研究開発、臨床開発、製造販売後、流通、申請、査察にいたる製品のすべてのライフサイクル全般について、すべての部署がそれぞれの手順にリスクマネジメントの概念を取り込まなければなりません。
 そのためには、品質リスクマネジメントの基本的な考え方と規制当局の期待を十分に理解しなければなりません。
 本セミナーでは、難解なリスクマネジメントを初心者にもわかりやすく解説いたします。またリスクマネジメントに関するSOPのサンプルを配布し、具体的に説明いたします。

  1. はじめに
    • FDAが査察を行う理由
    • 患者やユーザ (消費者) にフォーカスする
    • スイスチーズモデル
    • ソフトウェアに起因した医療機器事故 (1985年〜1987年 Therac – 25)
    • 宇宙ステーション補給機「こうのとり」 (HTV)
    • 日航ジャンボ機墜落事故
  2. リスクとは
    • 「リスク」って何でしょ?
    • リスクに関するテスト #1
    • リスクに関するテスト #2
    • リスクとは
    • 航空機はなぜ飛ばせることができるのか?
    • リスク評価の実際 (R – Map法)
    • 危害の程度
    • 発生頻度のゼロレベル
    • 発生頻度の確率的表現
    • 許容可能なリスク (「安全」の定義)
    • 誤使用・不注意に分類された事故例
    • 誤使用・不注意事故とヒューマンエラー
    • 製品の使用条件とリスクアセスメントの範囲
    • ヒューマンエラーの一般例
    • どうやって安全にするのか?
    • 一般的なリスクマネジメントプロセス
  3. ISO/IECガイド51
    • Definition of “Risk”
    • 機械安全の国際規格
    • ISOとIEC
    • ISO/IECガイド51について
    • 機械安全の国際規格 ISO/IEC
    • ISO/IECガイド51について
    • 本質安全設計方策 Step 1
    • 本質安全設計方策 Step 2
    • 使用上の情報 Step 3
    • ISO/IECガイド51 2014の構成
    • ISO/IECガイド51:2014の主な改正点
    • ISO 12100
  4. 用語解説
    • 一般的なリスクマネジメントプロセス
    • リスクとリスクマネジメント
    • 用語の定義
    • ハザード (hazard) の例
  5. 一般的なリスクマネジメントプロセス
    • ハザード、危害、リスク
    • リスクアセスメント、リスクコントロール、リスクレビュ
    • 一般的な品質リスクマネジメントプロセス
      1. 品質リスクマネジメントプロセスの開始
      2. リスクアセスメント
      3. リスクアセスメント 「リスク特定」
      4. リスクコントロール
      5. リスクコントロール 「リスク低減」
      6. リスクコントロール 「リスク受容」
      7. リスクレビュ
      8. リスクコミュニケーション
      9. リスクマネジメント手法
      10. リスク分析手法
      11. 欠陥モード影響解析 (FMEA:Failure Mode Effective Analysis)
      12. FMEAによる詳細なリスクアセスメント
      13. 詳細なリスクアセスメントの実施
      14. FTA : Fault Tree Analysis
      15. HAZOP : Hazard and Operability Study
  6. リスクベースドアプローチとは
    • コンプライアンスコストの増大
    • 受容可能なレベルまでのリスクの低減
    • コンプライアンス・コスト・マネジメント
    • 規制コストの増大
    • FDA cGMPs for the 21st Century Initiative
    • リスクベースドアプローチとは
    • リスクベースドアプローチの効能
    • cGMPの改革と21 CFR Part 11の改定
    • 製薬企業のコンピュータ化システム関連リスク
    • 製品とプロセスの理解
    • リスクのとらえ方
  7. ICH Q9 「品質リスクマネジメントに関するガイドライン」解説
    • PIC/S GMPの有機的な繋がり
    • ICH (International Conference on Harmonization:日米EU医薬品規制調和国際会議)
    • 品質リスクマネジメントに関するガイドライン (2006年9月1日)
    • ICH Q9とは何か?
    • ICH Q9を実践することによる望ましい状態
    • 序文
    • サイエンスベースの品質リスクマネジメント
    • 重大性と確率 は単純な概念か?
    • どうやってリスクを定義するべきか
    • 適用範囲
    • 品質リスクマネジメントの原則
    • 付属書 I:リスクマネジメントの方法と手法
    • 付属書 II:品質リスクマネジメントの潜在用途
  8. GAMP5におけるリスク管理
    • GMPにおけるコンピュータ化システム
    • GAMP5ガイドライン 目次 (Main Body)
    • 品質リスクマネジメント
    • GAMP 5における5つのキーコンセプト
    • リスクマネジメントのプロセス
    • 初期、機能リスクアセスメントの実施時期
    • 初期リスクアセスメント
    • 詳細なリスクアセスメント
    • 影響の大きいシステムの例
    • さらなるアセスメントの必要性の判断
    • 初期リスクアセスメントチェックシートの作成例
    • カテゴリ3
    • カテゴリ4
    • カテゴリ5
    • リスクアセスメントに関する役割と責任
    • 初期リスクアセスメント実施手順
      1. GxPアセスメント
      2. 電子記録・電子署名に関するリスクアセスメント
      3. 製品とプロセスの理解
      4. システムの規模、複雑性、新規性に関する調査
      5. ハザード分析
      6. 危害分析
      7. 影響分析
      8. 不具合の可能性分析
      9. 不具合の検出可能性分析
      10. より詳細なリスクアセスメントの必要性判断
      11. リスクアセスメント報告書の作成
    • 詳細なリスクアセスメント実施手順
    • トレーサビリティマトリックスと機能リスク評価
    • 詳細なリスクアセスメント実施手順
  9. FMEA実習
    • GMPにおけるコンピュータ化システム
    • 自動倉庫システム概要
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 村山 浩一
    株式会社 イーコンプライアンス
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様でお申込みの場合、1名あたり 38,000円(税別) / 41,040円(税込) で受講いただけます。
  • 3名様以上でお申込みの場合、1名あたり 35,000円(税別) / 37,800円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 76,000円(税別) / 82,080円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 105,000円(税別) / 113,400円(税込)
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

全2コース申込セット受講料について

  • 通常受講料 : 92,340円(税込) → 全2コース申込 割引受講料 61,560円(税込)
  • 通常受講料 : 85,500円(税別) → 全2コース申込 割引受講料 57,000円(税別)

2日間コースのお申込み

割引対象セミナー

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 医薬品品質システム実践のためのバリデーション文書/サイトマスターファイル作成時の必修事項と記載例 東京都 会場・オンライン
2024/11/27 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/11/27 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/11/27 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/28 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 無菌医薬品 GMP入門 東京都 会場・オンライン
2024/11/29 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/11/29 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2024/12/2 ペプチド医薬品原薬の製造プロセス開発とスケールアップの留意点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)