技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

粉粒体の固結メカニズムと流動性の向上、評価

粉粒体の固結メカニズムと流動性の向上、評価

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年5月23日(火) 10時00分 16時00分

受講対象者

  • 粉粒体に関連する技術者
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品
    • セラミックス
    • トナー
    • 肥料
    • 化学原料
    • 電子材料
    • 金属材料
    • 電池材料
    • 粉末治金 など
  • 粉粒体を扱う入門者、初心者、これから粉体を扱う方

修得知識

  • 固結が起こる原因と過程、対策と未然防止策
  • 固結防止剤の使い方
  • 粉体の流動性評価
  • 粒子間付着力の測定方法
  • 付着性と付着力の違い
  • 付着性と粉体流動性
  • 粉体流動性と粒度・粒子形状の関係

プログラム

第1部 粉粒体の固結要因とそのメカニズム

(2017年5月23日 10:00〜12:00)

食塩その他粉粒体の食品や工業原料が自然に固まってしまい、使用に困難をきたすことは一般家庭でも生産現場でもしばしば経験することである。それを防ぐためにはその根本原因を知ることが大事である。また、固結の起こるメカニズムやそれを調べる方法を知ることにより、対策が立てられる。食塩の場合を中心に実例を紹介する。
  1. 粒が大きくなろうとするわけ
    1. 粒を小さくしようとする力 ~表面エネルギー・表面張力~
    2. 小さな液滴は蒸発しやすく、小さな固体は溶けやすい
    3. 液体による固体表面の濡れと毛管現象 ~接触角~
    4. 接触部の凹んだ表面が水を集め、粒を凝集させる~毛管凝縮・毛管力~
    5. 結晶も形を変えようとする
  2. 粒の表面での原子の動き
    1. 固体の表面にある原子の階段
    2. 原子の階段の動きを観察する方法 ~原子間力顕微鏡~
    3. 塩の階段は湿度によってどのように動くか
    4. 原子の階段は熱によっても動く ~タンマン温度・粉末冶金~
  3. 固結の過程を見る ~食塩を例として~
    1. 実験法 ~顕微鏡観察と温度・湿度の制御~
    2. 結晶粒子間の橋架け過程の観察
    3. 相手がいなくても勝手に結晶が成長する場合~微細孔からのホイスカー成長、クリーピング~
    4. 低温固結の場合 ~圧力も重要~
  4. 固結防止剤のはたらき
    1. さまざまな固結防止剤の湿度上昇抑制効果
    2. 媒晶効果・乾燥効果・湿度保持効果など
    • 質疑応答

第2部 シリカの特長と粉・粒状製品の流動性向上、固結防止

(2017年5月23日 12:45〜14:15)

  1. シリカの製法
  2. シリカの特徴
  3. シリカの機能
  4. 流動性改良剤、固結防止剤としての応用
    • 質疑応答

第3部 付着性にフォーカスした粉体流動性の評価方法

(2017年5月23日 14:30〜16:00)

 粉体の付着性に着目し、粉体流動性の評価方法を紹介する。
 粉体を取り扱う設備で起きる障害について、流動性の観点から解決できる可能性について測定事例なども含めて紹介する。

  1. 粉体とは
    1. 粉体の構成
    2. 粉体と流体
    3. 粉体流動性
  2. 粉体流動性の評価
    1. 安息角測定
    2. 動的流動性測定
    3. 流動性評価装置
    4. 付着性の評価
    5. 一面せん断試験
    6. 通気試験
  3. 流動性と粉体操作
    1. 粉体の保管
    2. 粉体の移送
    3. 流動層
  4. 評価事例と応用
    1. 化成品
    2. 製剤
    3. 食品
    4. 積層造形
  5. 流動性に関連する評価装置
    1. Powder Rheometer FT4
    2. Morphologi G3SE
    3. Mastersizer 3000
    • 質疑応答

講師

  • 新藤 斎
    中央大学 理工学部 応用化学科
    教授
  • 藤野 秀之
    エボニック ジャパン 株式会社 スペシャルティシリカ部 アプライドテクノロジー
  • 平村 行慶
    スペクトリス 株式会社 マルバーンパナリティカル事業部
    アプリケーションスペシャリスト

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/12 微粒子の分析技術、磁化率測定の基礎、粒子の開発・評価・品質管理への活用 オンライン
2025/2/14 溶解度パラメータ (HSP値、4DSP値) の基礎、溶解性/分散性の制御と評価、材料開発への応用例 オンライン
2025/2/14 粉体の付着・固結・閉塞(詰まり)・滞留(たまり)・分離偏析(かたより)・摩耗・粉体設備トラブルの原因と予防・対策 オンライン
2025/2/14 無機ナノ粒子の合成、表面処理・表面修飾と分散技術 オンライン
2025/2/17 パルスNMRによる高濃度分散体の分散状態および各種材料の「ぬれ性」評価、HSP値評価への応用 オンライン
2025/2/18 粉体・微粒子における帯電・付着力の基礎と応用、制御および評価 オンライン
2025/2/21 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2025/2/21 銅ナノ粒子のインク化と実用化に向けたプロセス オンライン
2025/2/21 カーボンナノチューブの分散・成膜および応用展開 オンライン
2025/2/26 溶解度パラメータ (HSP値、4DSP値) の基礎、溶解性/分散性の制御と評価、材料開発への応用例 オンライン
2025/2/27 液中の粒子分散制御及び評価の要点 オンライン
2025/2/27 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2025/2/27 マイクロ波加熱のメカニズムと導入・利用時の注意点、安全対策 オンライン
2025/2/27 バイオ医薬品の凝集体分析と安定化戦略 オンライン
2025/3/5 微粒子・ナノ粒子の作製・表面修飾・分散・応用 オンライン
2025/3/7 粉体装置・設備の設計、エンジニアリングとトラブル対策 オンライン
2025/3/7 カーボンナノチューブの分散・成膜および応用展開 オンライン
2025/3/11 スラリー中粒子の分散・凝集状態制御と評価技術 オンライン
2025/3/11 銅ナノ粒子のインク化と実用化に向けたプロセス オンライン
2025/3/14 分散度と安定性を両立させるナノ粒子・微粒子分散の具体的方法と勘所 オンライン