技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

査察対応を念頭においたSOP/指図/記録のチェック/レビューの方法と記録の残し方

医薬品QC/QA担当者向け

査察対応を念頭においたSOP/指図/記録のチェック/レビューの方法と記録の残し方

~チェック&レビュー手法・工夫とそのタイミングとは / 査察で疑われないための仕組みと記録のチェック&レビューの方法~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年11月29日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • チェック&レビューの手法と工夫・タイミング
  • 査察で疑われないための仕組みと記録のチェック&レビューの方法

プログラム

 QC/QA担当者として、品質管理の注意すべき項目について説明する。SOP/指図/記録は査察時に必ず見られるものであり、そこに矛盾や誤りがあると、製造/試験自体が疑われる。疑われるとさらに徹底的に調査を受けることになる。そうならないための仕組みと記録のチェック&レビューの方法と注意事項について紹介する。
 レビューの技術を上げるためには、製造/試験をよく知ることである。そのための知識も本セミナーでは説明する。レビュー者の任務はチェックしてミスを指摘するだけでは終わらない。ミスのない記入にすることが究極の目的である。記入ミスを減らす取り組みについても紹介する。

  1. 製造記録/GMP文書の記録の重要性
    1. 無通告査察の意味すること
    2. 記録の2面性
    3. FDAのドキュメント不備の指摘事項から
  2. QAによる文書管理上の注意事項
    1. SOP
    2. 製造指図記録書
    3. 逸脱報告
    4. 苦情報告
    5. 変更管理
    6. 自己点検
    7. 教育訓練
    8. CAPA (是正予防処置)
  3. QCとQAが絡む文書管理上の注意事項
    1. OOS/OOT
      1. OOS/OOTについて
      2. ラボエラー調査
      3. 製造工程の調査
      4. 再試験実施の問題点
      5. 再サンプリング時の問題点
    2. 品質情報対応
      1. 製品苦情
      2. 原料・資材の不良
  4. QAによる製造記録のチェック
    1. 原料・資材の指図
    2. 計量工程
    3. 仕込み工程
    4. 混合・造粒・整粒工程
    5. 打錠・充填・分封工程
    6. 注射剤 (ろ過・滅菌)
    7. 外観選別
    8. ラベル貼付・包装工程
    9. 記入ミス低減のための施策
      • パレート図の活用
      • ミス低減の特性要因図
      • 記入ミス原因の追究
  5. QAによる出荷承認の注意点
    1. 製造所出荷と市場出荷
    2. GQPとの関係
    3. 逸脱・OOSの確認
    4. 変更管理 (軽微・一変申請) 有無の確認
    5. 市場出荷の判定
  6. 委託製造所の製造管理/品質管理の確認
    1. 品質の取決め事項
    2. 逸脱発生時の確認
    3. OOS/OOT発生時の確認
    4. 委託製造所のOOSトラブルによる欠品リスクの事例
  7. 外部試験機関の管理
    1. 試験委託契約
    2. OOS/OOT発生時の対応
  8. 原料の使用期限管理
    1. 原料メーカーの保証
    2. 自製造所での担保データによる保証
    3. 使用期限切れが使用されない仕組み
  9. サンプリングの注意点
    1. 第三者によるサンプリング
    2. サンプリングの方法
    3. サンプリング時の注意事項
    4. サンプリング数
    5. サンプリングと試験のタイミング
      • 先行サンプル・添付サンプル ・中間製品での出荷試験代用
  10. 標準品等の管理
    1. 国の標準品とのトレーサビリティ
    2. 二次標準品設定
    3. 製剤の標準品は99.0%以上の活用
    4. ファクターのある試液/試薬の管理
      1. 自ら作成/検定する場合
      2. 購入する場合
      3. 都道府県の指摘
  11. 製造販売承認書との齟齬
    1. 齟齬による製品回収の事例
    2. 齟齬が発見された時の判断のディシジョン・ツリー
    3. 発見された時の実際の当局への報告対応事例
    4. 齟齬を防ぐには
  12. 試験室に関するGMP査察事例
    1. PMDA GMP適合性調査 実地調査時の指摘事項
    2. 日本医薬品原薬工業会主催講習会
    3. 日本医薬品原薬工業会会員会社12社における海外行政の査察について
    4. 東京都健康安全研究センター
    5. 大阪府におけるGMP指摘事項
    6. FDAのシステム査察のポイント
    7. Warning Letter に見るFDAに指摘事項
    8. 6つのギャップに関する査察チェックリスト (奈良県)
    9. GMP適合性調査で製品回収に至ったケース
    10. GMP管理が適切でなく苦情から製品回収に至ったケース
    11. PMDAの韓国原薬製造所のGMP適合性調査時の指摘事項
    12. PMDAの事前査察時の農薬とのコンタミの指摘事項
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/30 バイオ医薬品におけるタンパク質の凝集分析と処方決定までの具体的事例 オンライン
2024/7/30 医薬品不純物管理のための許容量 (PDE) 設定の基礎と実践 オンライン
2024/7/30 製造・品質試験/輸送・安定性試験/承認申請コース 全3コース オンライン
2024/7/30 再生医療等製品・遺伝子治療用製品の製造・品質試験の実際と未来 オンライン
2024/7/31 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2024/7/31 Excelスプレッドシートの運用管理・バリデーション方法と信頼性確保と当局指摘事例 オンライン
2024/7/31 製薬用水設備の設計・バリデーション・適格性評価と管理 オンライン
2024/7/31 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン
2024/7/31 CMC試験における信頼性の基準適用のポイントとQC/QA対応 オンライン
2024/7/31 GMP医薬品工場建設 (計画・設計・施工) およびバリデーションのポイント 東京都 会場・オンライン
2024/7/31 脂質ナノ粒子を用いた核酸・遺伝子送達技術の基礎と応用 オンライン
2024/7/31 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/7/31 マイクロバイオーム創薬における生菌製剤化/開発技術と品質管理・有効性評価 オンライン
2024/8/1 GxP適合クラウドのCSV実践セミナー: SaaSのバリデーションとIaaS/PaaSクラウド基盤の適格性評価 東京都 会場・オンライン
2024/8/1 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2024/8/1 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2024/8/2 医薬品製造現場におけるQuality Culture醸成とCAPAの推進 オンライン
2024/8/2 バリデーション入門 オンライン
2024/8/2 海外製品導入/導出品のCTD-Q (CMC申請資料) 作成の留意点 オンライン
2024/8/5 バイオ医薬品 原薬製造工程・セルバンク管理/申請コース オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析