技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

『分散レシピ』設計の基礎講座

最適な分散系材料開発に向けた

『分散レシピ』設計の基礎講座

~実用系 分散系材料の設計技術 3カ月連続徹底解説セミナー Aコース~
東京都 開催 会場 開催

関連するセミナーと同時申し込みで、特別割引にて受講いただけます。

概要

本セミナーでは、微粒子分散の基本的な考え方から、理論による理解、分散剤の使いこなし、溶剤系・水性系における配合設計・豊富な事例まで解説いたします。

開催日

  • 2016年11月29日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 微粒子・粉体を扱う技術者、開発者、研究者
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品
    • セラミックス
    • 印刷 (インク・塗料・トナー)
    • 肥料
    • 化学原料
    • 電子材料
    • 金属材料
    • 電池材料
    • 粉末治金 など
  • 微粒子・粉体を扱う入門者、初心者、これから粉体を扱う方
  • 微粒子・粉体で課題を抱えている方

修得知識

  • 粒子分散レシピ設計に必要な配合成分間の親和性に関する基本的な考え方
  • 溶剤、分散剤、バインダー樹脂の選択・設計指針と評価法
  • 分散のための粒子選択の視点
  • 溶解性パラメーターの概要と、代表的な溶剤の溶解性パラメーター値 (リスト配布)

プログラム

 粒子が分散した材料 (以下、分散系材料) は、導電剤、電池、セラミックス、機能性コーティング、塗料、インキ、など様々な分野で利用されているが、「ポテポテで流動性が無い。」、「うまく塗れない。」、「時間が経つと沈降したり、粘度が増加したりする。」、「粒子そのものは小さいはずだが、スラリー中でなかなか小さくできない。」などの問題に直面するケースが多い。
 本講座では、上記の諸問題が生じ難い実用的な分散レシピを設計するにあたり必要となる、粒子を微粒化し、分散安定するための基本的な考え方、粒子と分散剤 (高分子) と溶剤の最適な組み合わせ方、親和性を定量的に考えるための評価尺度などを平易に解説する。

  1. 粒子分散の基本的な考え方
    1. 分散系の作り方 ~ブレークダウン法とビュルドアップ法
    2. 粒子分散とは一次粒子の凝集体 (二次粒子) を解凝集する工程である。
      1. さまざまな形の一次粒子 ~この形状はフロキュレートしやすい~
      2. 吸油量
    3. 粒子分散の単位過程 ~ぬれ、機械的解砕、分散安定化~
      1. ぬれ ~ぬれを左右する因子、親和性が高いからぬれるのではない~
      2. 分散安定化 ~微粒化された粒子が再凝集するのを防止する~
      3. 高分子吸着による分散安定化とアンカー部の分布の影響
    4. 主要成分 (粒子、分散剤や樹脂、溶剤) の親和性はどうあるべきか
    5. 粒子の分散状態や分散安定性と粒子分散系の性質
      1. 流動性 ~フロキュレーションがポテポテとサラサラを左右する~
      2. 沈降 ~微粒化すると沈降しないのは何故?~
      3. 光の散乱 (ヘイズ) と粒子径
      4. 乾燥被膜表面の平滑性と分散度
      5. 複数種類の粒子が共存する際に生じる問題 ~共凝集、膜内分離~
      6. 溶解ショック ~粒子分散液に何かを混ぜると凝集するのは何故~
  2. 有機溶剤系における分散レシピ設計で押さえておきたい事項
    1. 溶剤、粒子の表面張力とぬれ性 ~溶剤系は分散安定化だけ考えればよい~
    2. 溶剤系での粒子、高分子、溶剤の親和性を取り扱うための尺度
    3. 粒子、高分子 (分散剤や樹脂) の親和性は酸塩基で考える ~あとは酸塩基性の評価法~
      1. 非水電位差滴定法
      2. 等電点と等酸点
    4. バインダー樹脂で分散する ~酸塩基変性による分散用樹脂の調製~
    5. 溶剤選択は溶解性パラメーターで
      1. 溶解性パラメーターとは ~溶解性パラメーターが近いもの程、良く混じる・良く溶ける~
      2. 三次元溶解性パラメーター ~Hansenパラメーター~
      3. 様々な溶剤の溶解性パラメーター
      4. 高分子の溶解性パラメーターの決め方
      5. 溶解性パラメーターと表面張力 ~根っこは同じ凝集エネルギー~
  3. 水性系における分散レシピ設計で押さえておきたい事項
    1. 水の溶剤としての特異性
    2. 水性系での疎水性粉体の分散ではぬれのプロセスが重要
      1. 粒子の親水 – 疎水性度とぬれ
      2. 粒子の乾燥凝集状態とぬれ ~ガス吸着を用いた凝集隙間の評価~
    3. 水性系における分散安定化の考え方
      1. DLVO理論のエッセンスと実用分散系に適用する際の注意事項
      2. 高分子吸着による分散安定化と吸着のドライビングフォース ~疎水性相互作用と静電引力~
    4. ぬれと分散安定化を両立する粒子表面の最適親水性度
    5. 共存有機溶剤の影響
    • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

複数コース申込セット受講料について

  • 全3コース
    • 通常受講料 : 138,510円(税込) → 全2コース申込 割引受講料 112,860円(税込)
  • 2コース
  • 通常受講料 : 92,340円(税込) → 全2コース申込 割引受講料 76,950円(税込)

全3日間コース

割引対象セミナー

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/24 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/4/25 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2024/4/26 スプレードライ (噴霧乾燥) の基本原理、運転管理と実用総合知識 オンライン
2024/4/26 セラミック粉体プロセスの基礎と高機能セラミックスの創製 オンライン
2024/5/1 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/5/10 スプレードライヤ (噴霧乾燥) の基礎と実践および応用技術 東京都 会場・オンライン
2024/5/10 スラリーの分散状態の制御と調製、評価技術 オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/14 スプレードライ (噴霧乾燥) の基本原理、運転管理と実用総合知識 オンライン
2024/5/16 金属・セラミックスの焼結技術 オンライン
2024/5/16 導電性カーボンブラックの使用テクニック オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/23 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 乳化・懸濁重合の反応機構と装置設計、重合反応の制御 オンライン
2024/5/27 粉体の付着・凝集・流動メカニズムとその評価、トラブル回避の考え方 オンライン
2024/5/29 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/29 高分子微粒子における各種合成法の基礎と形状制御・評価技術 オンライン
2024/5/29 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン