技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医学統計 入門講座

統計結果の"意味・正誤"を理解するための

医学統計 入門講座

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年10月26日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

本講座は医学・保健学・看護学・生物学・心理学などの実務・研究者や関連の職種 (メーカー) の方を対象に統計学の概念からデータのまとめ方と考え方を理解いただくことを目的とする。

  • 各種の論文に記載されている統計結果の意味が分からない。
  • 論文作成に必要な統計処理方法が選択できない。
  • ソフトの統計解析結果が理解出来ないので正しいのか分からない。
    などを聞く。
    それらを攻略するために、データ収集方法から母集団と標本による統計量の違いを知り、記述統計の指標 (代表値や散らばりや関連) から要約統計量を整理する。その結果の比較からその有意性と信頼区間を知ることで統計的検定と推定を理解していただく。これらを基本にして分散分析手法 (一元配置・二元配置) 、多重比較を学習する。更に特異度と感度の関係からROC分析を理解していただく。臨床では必須の基準範囲や判断値、オッズ比にも触れる。
    この講座を修了することで文献の読破と自信を持った論文の作成とプレゼンに役に立つことを期待する。スライドと拙書を教科書として簡単な計算を行い理解を深めていただきたい。

  1. 論文・学会発表での統計学の役割
    1. データの種類とStevens尺度 … 尺度を理解することで解析が有利になる
    2. パラメトリック法とノンパラメトリック法 … この2法を選別できるように
    3. 母集団と標本の関係 … 誤差の大きさとデータ数の関連を知る
  2. 1変数の統計
    1. 代表値とばらつきの統計量、標準誤差と信頼区間、分布の形状 (歪と尖り)
    2. 分散の加法性 … 分散という統計量を身近に
    3. 度数分布表と箱ひげ図
    4. 正規性 … パラメトリック法の基本
    5. 外れ値処理 … 外れ値の処理は重要です
  3. 2変数間の関係と予測
    1. ピアソン相関係数とスペアマン順位相関係数 … この2つの相関係数を武器に
    2. 決定係数 … この指標の意味は?
    3. 相関係数と因果関係
  4. 回帰直線 y=a + b・x
    1. 回帰式の誤差と信頼区間、残差分析、Durbin-Watson比 … よく使う指標を詳しく!
  5. 検定と推定の基礎 対立仮説と帰無仮説
  6. 代表値に関する検定
    1. 母平均値の検定 … 目標値との比較にはこれ
    2. 独立2標本の平均値の差 Student-tとWelch-tの方法 … よく使うt検定!?
    3. 対応2標本の平均値の差 Paired-t … よく使うt検定!?
  7. 2標本の代表値に関する検定 … ノンパラメトリック法
    1. 独立2標本の代表値の差
    2. 対応2標本の代表値の差
  8. 分散に関する検定
    1. 母分散
    2. 分散比 … F検定です
  9. 度数・分割表に関する検定
    1. 適合度
    2. 独立性 (関連性)
  10. 分散分析法 (一元配置、二元配置) … この手法は必須です
  11. 多重比較 (Bartlett法、Dunnett法)
  12. 比率に関する検定
    1. 母比率
    2. 独立2標本の比率の差
    3. 対応ある2標本の比率の差
  13. 2×2表から統計量 感度と特異度など
  14. ROC分析の基礎と概念
  15. 生存分析の基礎と概念
  16. 技術的性能と有用性の評価法
    1. 精密さの評価
    2. 正確さの評価
  17. 基本的性能評価
    • 干渉物質の影響、直線性、最小検出限界、安定性
  18. 不確かさ評価
  19. 基準範囲の計算法
  20. メタ分析、多変量解析
    • 質疑応答

講師

  • 井野 邦英
    アキュプレック有限会社
    取締役社長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 アンケート調査の基本と実践 オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 “データサイエンス入門”の入門 オンライン
2024/11/28 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/28 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 「統計的品質管理」総合コース2024 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 「統計的品質管理」総合コース2024 オンライン
2024/11/29 プロセスバリデーションと年次照査 (APR) への応用 オンライン
2024/11/29 無菌医薬品 GMP入門 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/6/30 生産プロセスにおけるIoT、ローカル5Gの活用
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/8/31 医療機器の設計開発における統計的手法とそのサンプルサイズ設定
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ