技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子における架橋反応・メカニズムと測定および物性コントロール手法

高分子における架橋反応・メカニズムと測定および物性コントロール手法

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年2月23日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 高分子ゲル、機能性高分子に関連する技術者
  • 架橋剤の種類・選択・反応・適用例について学びたい技術者

修得知識

  • 多様な架橋反応のメカニズムと構造
  • 各種架橋高分子の特性
  • 架橋度の評価方法
  • 物性制御方法

プログラム

 高分子は未架橋高分子 (熱可塑性) と架橋型高分子に分けられる。架橋型高分子には熱、光、放射線により架橋される多くの高分子、ゴム、エラストマー、ヒドロゲルなどがあり、多様性に富んでいる。
 ここでは、高分子の架橋反応とそのメカニズムについての基礎 (反応、構造、物性) について概説すると共に、架橋密度の評価および物性制御について解説します。また、近年、注目されている新しい特殊架橋反応についても紹介します。

  1. 高分子の架橋反応とメカニズム
    1. 三次元網目の形成理論
      1. 三次元網目形成 (ゲル化)
      2. 編み目形成による物性変化
    2. 架橋反応と架橋構造
      1. 化学架橋
        • 共有結合
      2. 物理架橋
        • 水素結合
        • イオン結合
        • ヘリックス
      3. 特殊架橋
        • 可逆的架橋
        • 可動型架橋
        • クレイ架橋
    3. 架橋高分子材料
      1. 化学架橋により得られる高分子材料
        1. 熱硬化性樹脂
        2. 光硬化性樹脂、
        3. 放射線/プラズマ架橋樹脂
        4. 高分子ゲル
      2. 加硫により得られる高分子材料
        1. ゴム (加硫、シラン架橋)
      3. 物理架橋により得られる高分子材料
        1. 熱可塑性エラストマー
        2. 高分子ゲル
    4. 高分子における特殊架橋
      1. 可逆的架橋反応
      2. 分子認識型架橋
      3. 動的架橋
      4. 可動性架橋 ~ロタキサン結合~
      5. 無機クレイ架橋
  2. 架橋構造・架橋密度の評価
    1. 流動性測定
      1. メルトフロー
    2. 力学測定
      1. 動的粘弾性、
      2. 延伸・圧縮試験
    3. 膨潤度測定 膨潤試験、膨潤に影響する因子
    4. 熱分析・他
      1. DSC測定 (ガラス転移温度)
      2. パルス法NMR)
  3. 架橋高分子の物性コントロール
    1. 耐熱性
    2. 機械的性質
    3. 光学的性質
    4. 表面物性
    5. その他
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 原口 和敏
    日本大学 生産工学部 応用分子化学科
    教授

会場

大田区産業プラザ PiO

6F C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/30 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/1 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/5/1 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/5/2 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/13 ラジカル重合による高分子合成 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン