技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

化学蓄熱/潜熱蓄熱材料の最新研究開発動向と今後の展望

化学蓄熱/潜熱蓄熱材料の最新研究開発動向と今後の展望

~2日間開催セミナー 蓄熱材料開発の最前線 (2日目)~
東京都 開催 会場 開催

「蓄熱技術の基礎と蓄熱システム開発動向」との同時申し込みで特別割引にて受講いただけます。

概要

本セミナーは、化学蓄熱/潜熱蓄熱材料の最新研究開発動向について解説いたします。

開催日

  • 2015年10月15日(木) 10時30分 15時40分

受講対象者

  • 蓄熱に関連する担当者や技術者、管理者

修得知識

  • 化学蓄熱/潜熱蓄熱材料の最新研究開発動向

プログラム

第1部 化学蓄熱技術の現状と高性能化学蓄熱材の開発

(2015年10月15日 10:30〜11:50)

蓄熱技術の将来展望を解説する。とくに次世代技術と期待される化学蓄熱の現状を基礎及び開発事例から解説する。エンジン等から排出される200~400℃域の中温熱の回収・有効利用向けの、中温排熱利活用ための化学蓄熱が注目されている。これに対応が可能な酸化マグネシウム/水系化学蓄熱技術を中心にその原理、応用事例を示す。さらに、新たな材料開発事例など化学蓄熱関連の発展可能性を解説する。
  1. 蓄熱概論
    1. 省エネルギーと熱利用の必要性
    2. 蓄熱技術の社会貢献性
  2. 化学蓄熱の基礎
    1. 化学蓄熱の基礎
    2. 化学蓄熱導入のための技術ポイント
    3. 化学蓄熱の分類
  3. 酸化マグネシウム/水系化学蓄熱の開発
    1. 化学蓄熱装置構成
    2. 化学蓄熱装置の原理と応用
    3. 化学蓄熱装置の研究開発事例
    4. 化学蓄熱装置の実用化
  4. 化学蓄熱の高性能化学蓄熱材の開発
    1. 新しい化学蓄熱材料の検索
    2. 新しい化学蓄熱材料の開発事例
  5. まとめ:開発の要点、将来展望
    • 質疑応答

第2部 高温用潜熱蓄熱材料の最新開発動向

(2015年10月15日 12:00〜13:20)

古くて新しい技術、潜熱蓄熱法がエネルギー有効利用のために注目され、進化を遂げている。エクセルギーの概念に基づくと、高温ほど仕事をする高いポテンシャルを有しているが、これまでの相変化物質 (PCM) は100℃以下であり、より高温のPCMを開発するためには、耐腐食性、高熱伝導性を有するPCMを開発する必要がある。 そこで本講演では、最新開発動向として、1) 合金を使った高温用PCMマイクロカプセル化技術、2) 太陽熱利用への可能性、3) 製鉄所から化学プラントへの熱輸送コンテナ構想を紹介する。
  1. 高温用PCMマイクロカプセル化 (MEPCM) 技術
    1. 諸言
      (MEPCMの利点、高温用PCMの問題点、MEPCMの先端的概念)
    2. 実験
      (合金材料、手順、評価法)
    3. 結果および考察
      (モルフォロジーと熱物性、カプセル化のメカニズム)
    4. 結言
      (まとめとMEPCMの期待される将来技術)
  2. 太陽熱利用への可能性
    1. 諸言
      (潜熱蓄熱 (LHS) とは、熱交換器の種類)
    2. 高温用LHSの最近の進展
      (レビュー、糖類とその応用 (潜熱輸送) 、溶融塩とその応用 (集熱型太陽発電) )
    3. エクセルギーの観点からの潜熱蓄熱の将来
      (未来型LHSのための高品質PCM開発、エクセルギー再生のための先端的PCMの設計、期待されるLHSの挑戦)
  3. 製鉄所から化学プラントへの熱輸送コンテナ構想の可能性
    1. 諸言
      (製鉄業の排熱状況、LHSの原理)
    2. 排熱輸送の概念とその利点
    3. 実験
      (排熱輸送のためのPCM (熱物性と化学的安定性) とコンテナ)
    4. 結果および考察
      (融点と潜熱量、コスト、DSC、潜熱量の経時変化、システム解析 (投入エネルギー、エクセルギー損失、CO2排出量)
    • 質疑応答

第3部 TBAB水和物スラリの特性と蓄熱システムへの展開

(2015年10月15日 14:20〜15:40)

冷房空調に最適な相変化温度を持つ蓄熱材の一つとして、TBAB水和物が注目されている。TBAB水和物は、生成条件によっては、微細な水和物結晶とTBAB水溶液の混合状態であるスラリーを形成し、スラリーとなることで、高い搬送性と熱交換性能を有することとなる。本セミナーでは、TBAB水和物の特性の他、水和物スラリーの流動、熱伝達特性などについて概説する。
  1. 水和物系蓄熱材の特徴
  2. TBABの特徴
  3. TBAB水和物の特徴
    1. TBAB水和物の相図
    2. TBAB水和物スラリー
  4. TBAB水和物の熱物性
    1. TBAB水和物の融解潜熱
    2. TBAB水和物のその他の物性値
  5. TBAB水和物スラリーの流動特性
    1. TBAB水和物スラリーの流動性
    2. 非ニュートン性による特性把握
  6. TBAB水和物スラリーの熱伝達特性
    1. TBAB水和物スラリーの伝熱性能
    2. 層流・乱流における伝熱予測
  7. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 加藤 之貴
    東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所
    教授
  • 秋山 友宏
    北海道大学 大学院 工学研究院附属エネルギー・マテリアル融合領域研究センター
    教授/センター長
  • 熊野 寛之
    青山学院大学 理工学部 機械創造工学科
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6階 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

全2コース申込割引受講料について

  • 通常受講料 : 81,000円(税込) → 割引受講料 76,950円(税込)
  • 通常受講料 : 75,000円(税別) → 割引受講料 71,250円(税別)

対象セミナー

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/31 非鉛系ペロブスカイト太陽電池の高耐久、高効率化 オンライン
2025/2/6 ペロブスカイト化合物の構造、特性、太陽電池などへの応用、今後の展望 オンライン
2025/2/12 脱炭素で注目の水素エネルギーその活用のための「水素取り扱いの基礎」 東京都 会場・オンライン
2025/2/13 リチウムイオン電池におけるドライプロセスの現状とバインダーの技術展望 オンライン
2025/2/18 ペロブスカイト太陽電池の製造技術と軽量モジュールの社会実装に向けた課題 東京都 会場・オンライン
2025/2/26 バイオマス資源を用いた製法転換技術 オンライン
2025/2/28 情勢変化・駆動源変遷に対応する自動車熱マネジメント技術の現状 オンライン
2025/2/28 二酸化炭素を原料とした液体合成燃料の製造技術と最新動向 オンライン
2025/3/6 ペロブスカイト太陽電池の製造技術と軽量モジュールの社会実装に向けた課題 オンライン
2025/3/13 米トランプ政権のエネルギー・環境政策と天然ガスの需給、新規LNGプロジェクトの最新動向 会場・オンライン
2025/3/14 蓄熱蓄冷および熱エネルギー搬送技術の基礎と最新の研究開発動向 オンライン
2025/3/18 水素貯蔵材料の基礎・応用、水素利用における経済性評価 オンライン
2025/3/27 米トランプ政権のエネルギー・環境政策と天然ガスの需給、新規LNGプロジェクトの最新動向 オンライン
2025/3/28 バイオマスを取り巻く最新動向と日本企業の事業戦略 オンライン
2025/3/31 ゼロから学ぶ再エネビジネス基礎講座 (全2回) オンライン
2025/3/31 再エネ電力・環境価値取引で抑えたい知識と実務 オンライン
2025/3/31 FIP、コーポレートPPA等、2023年4月施行を踏まえて抑えたい知識と実務 オンライン
2025/4/10 水素・燃料電池の基本からアプリケーションまで オンライン
2025/4/22 水素吸蔵材料の基礎と様々な水素貯蔵材料とその応用 オンライン
2025/4/25 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン

関連する出版物