技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

化学品生産 / 石油からシェールガスへの転換

セミナーDVD・予稿集

化学品生産 / 石油からシェールガスへの転換

~シェールガス・オイルの開発技術 / 化学産業へのインパクト / 石油化学品を生産するための触媒技術~

概要

本商品は2013年5月29日開催「化学品生産 / 石油からシェールガスへの転換」の講演のDVDおよび予稿集のCDを収録したものです。

ご案内

 米国で予想以上にシェールガスの生産量が急増し,シェールガスからのエチレンの価格はナフサ原料のエチレン価格の1/4になると推測されている。また,シェールガスの成分には主たるメタンの他,エタンが含まれているが,プロパン,ブタンは少ない。不足が予想されるこれらの化学品の合成技術の確立は急務である。新たな石油化学コンプレックスが見込まれ,まさに「シェール革命」の所以である。
 日本にとっての「シェール革命」を考えると,日本企業は掘削用化学品で環境負荷の少ないものを数多く持っている。すなわち,生分解性逸泥防止材,流体粘度低下剤,砂粒に混ぜるゲルやコーティング剤などである。一方,新しい石化プロセスに必要な様々な反応,そして効率よく反応させるための高性能触媒も多くの日本企業が持っている。
 第3回セミナー (2013年2月開催) は「シェールガス化学の創出と展望」と題するセミナーを開催し,タイムリーな企画と内容であったことで好評であった。今回は,更に充実した内容を盛り込んで第一線でご活躍中の3名の講師の方々にご講演をしていただきき,好評を得ることができた。
 本製品は、時宜にかなった価格内容であると好評を得たセミナー講演をDVDに収録し講演予稿集 (CD) とセットで販売するものである。“シェールガスから石油化学品の生産”に関心をもつ多くの方々のお役にたつものと確信する。

目次

I. シェール革命の創出と展望 (シェールガス・オイルの開発と応用)

  1. シェールガス・オイルとは
    • シェールガス・オイルの埋蔵
    • 1930年の生産
    • 新掘削技術がシェール革命の起爆剤
    • シェールガスの性状
    • シェールオイルの性状
    • 既存と新掘削技術の比較
    • 水平掘削
    • 水圧破砕
    • シェールオイルの歴史
    • シェールラッシュが勃発
    • シェールガス採掘現場
  2. シェールガス・オイルの現状
    • シェールガス供給の傾向
    • 天然ガス価格の推移
    • シェールオイルの経済性
    • シェールガス・オイルの環境問題
    • シェールガス掘削に使用される主な薬剤
    • 自己分解性逸泥防止剤
  3. シェールガス・オイルの未来
    • シェールガス埋蔵地域
    • 国別埋蔵量
    • 石油・天然ガスの寿命
    • エネルギー分野 (米国、中国、欧州、日本の動向)
    • 石油化学分野 (米国、日本の動向)
    • シェールガス・オイルの世界の物流

II. シェールガスを原料とした化学品生産 (Part2)

  1. シェールガス開発の現状
    • シェールガス賦存状況
    • 北米のシェールガスプレイヤー
  2. シェールガス組成と精製
    • フラッキング流体の組成例
    • フラッキング流体の機能
    • シェールガス掘削に伴う環境汚染の可能性
    • 世界のガス価格
    • シュールガス利用による石油化学ビジネスへの影響
  3. ウエットガス田
    • ドライ・ウエット比率による損益分岐点の変化
    • ドライリグからウエットリグ数の変化
    • 米国シュールオイル生産の見通し
    • シェールオイル (バッケン) 対 WTI製品得率比較
    • 北米原油のWTIとの価格プレミアム
  4. シュールガスによるC1化学への展開
    • 天然ガスの化学品への利用現状
    • シュールガスを出発物質とする化学品 (C1化学)
  5. 日本型石油化学コンプレックス
    • 日本の石油化学ビジネス状況
    • 我が国のエチレン生産量の推移
    • 日・米・欧エチレン原料構成比
    • 米国のエチレン原料ソース
    • シェールガスからのエチレン生産の可能性
    • シェールガスからのプロピレン生産の可能性
    • 世界のエチレンの今後の需給動向
    • 世界のプロピレンの今後の需給動向
    • 北米エチレン生産能力増強計画
    • 米国メキシコ湾岸におけるエチレン生産の経済性
    • 米国のエチレン原料ソース
  6. ナフサ分解ガス組成
    • エチレンを出発物質とする化学物質
    • プロピレンと出発物質をする化学物質
    • エチレンからプロピレンの製造
    • 1-ブテンからのブタジエンの製造
    • 米国ブタジエン価格の推移
    • シュールガス,NGLを利用した石油化学コンプレックスオプション
  7. 我が国の石油化学会社の立場
    • シュールガス利用による石油化学品生産 (まとめ)
  8. 参考 便利な簡易換算表

III. シェールガスから化学品を生産するための 触媒技術

  1. 大きな環境の変化
    • シェールガス組成例
    • シェールオイル革命
    • NGL生産による付加価値
    • シェールオイル組成例
    • 北米ドライ・ウェットガス田
    • ガス田の利益率の差
    • 米国NGL 生産見通し
  2. シェールガスの利用
  3. エチレンの製造触媒
    • エチレン, プロピレンの製法
    • ナフサのスチームクラッキング
    • スチームクラッキング生成物
    • 日・米・欧エチレン原料構成比
    • 世界のエチレン生産推移
    • ナフサと原油価格推移
    • エチレン価格比較
    • 北米エチレンプラント建設計画
  4. エタンの直接利用触媒
    • エタンから酢酸の合成
    • エタンから酢酸ビニルの合成
    • ベンゼンとエタンからスチレンの合成
    • ベンゼンとエタンからスチレン
    • エタンの脱水素による芳香族の合成
    • エタンからアセトニトリル, アクリロニトリル
    • エタンの酸化脱水素によるエチレンの合成
    • エタンの酸化脱水素技術
    • エタンとCO2からエチレンとCOの合成
    • E-FLEXフロー
    • E-Flex 国内エチレンクラッカーへの適用
    • Short Time Reaction
  5. 天然ガスのガス化
    • Syngasの利用
    • ガス化技術
    • スチームリフォーミング
    • 水蒸気改質による合成ガスの製造
    • Syngas 製造装置
    • ドライリフォーミング触媒
    • 合成ガスの製造
    • GTL実証プラント
    • メタンの部分酸化 他
  6. C1ケミストリー
    • エチレングリコール
    • DMOの合成
    • シュウ酸ジメチルからエチレングリコールの合成
    • 炭酸ジメチル
    • 酢酸から酢酸ビニル
    • New C1 Chemistry
  7. メタノール合成触媒
    • メタンからの直接メタノールの合成
    • メタンの酸化によるメタノール合成
  8. MTP、MTO技術
    • MTOコスト試算
  9. MTPプロセスと触媒
    • MTPプロセス反応
    • Lurgi MTPプロセスの開発
    • Lurgi MTP触媒
    • Lurgi MTP Process
    • MTPプロセス工業化実績
  10. FMTPプロセス
    • FMTPプロセス
  11. DTPプロセス
    • エチレンとメタノールからプロピレン
    • ブテンとメタノールからプロピレン
    • DTPインテグレーションケース
  12. MTOプロセスと触媒
    • MTO 反応
    • ZSM-5とSAPO-34 炭化水素プールメカニズム
    • 開発されたMTOプロセス
    • 中国DMTOプロセスの開発
    • SAPO-34の合成
    • DMTOパイロットプラント
    • 神華包頭煤化
    • DMTO Process実績
    • 中国DMTO計画
    • 海外でのDMTO建設
    • S-MTO Process MTO process UOP
    • MTOプロセスによるエチレン, プロピレンの合成
    • UOP
    • INEOS OCP プロセス開発経過
    • MTOとOCPの組み合わせ
    • MTO単独とMTOとOCPを組み合わせたプロセスエチレン+プロピレンの収率
    • UOP, TOプロセスの商業化
    • 中国MTO 計画
    • 中国計画中メタノールオレフィンプラント
  13. メタンからエチレンの合成触媒
    • OCM (Oxidation Coupling of Methane) プロセス
  14. メタンからプロピレンの合成触媒
    • GTF (Gas to Fuel)
    • メタンからプロピレンの合成
  15. シェールガスにより不足する 化学品の合成
    • エタンから製造困難な化学品
  16. プロピレンの合成触媒
    • プロピレンの製法
    • Advanced Catalytic Olefins process
    • Catalytic Cracking of Naphtha into Olefins
    • FCCプロセス
    • Petro FCCTM
    • DCC (Deep Catalytic Cracking)
    • HS-FCC
    • 従来FCCとHSFCC生成物収率
    • 低級オレフィンの接触分解によるプロピレンの製造
    • オメガプロセス
  17. プロピレンオンパーパス触媒
    • プロパンの脱水素
    • メタセシス
    • 三井化学Hyper3プロセス
    • 二量化とOCTの組合せ
    • エチレンからプロピレンの合成
  18. ブタジエンの合成触媒
    • スチームクラッキングによる各種原料からのブタジエン収率
    • Lebedev法
    • アセチレン法
    • 脱水素プロセス
    • Houdryブテンの脱水素
    • 1970年代稼働していたブタジエンプロセス
      • ブテンの脱水素
      • ブテンの酸化脱水素
      • 三菱化学ブテンの酸化脱水素
      • 旭化成Mo-Bi系流動床プロセス
      • 三井化学ブテンの脱水素
      • エチレンからブタジエンの合成
      • 三井化学オレフィン戦略
      • 最新の動向
    • 芳香族の合成触媒
      • MTG プロセス
      • Z-Formerプロセス
      • サイクラ―プロセスフロー
      • エタンの脱水素による芳香族の合成

執筆者

幾島 賢治

IHテクノロジー 株式会社

専務取締役

八木 宏

HychemTechno 技術士事務所

所長

室井 髙城 (室井 高城)

アイシーラボ

代表 / 工業触媒コンサルタント

出版社

お支払い方法、返品の可否は、必ず注文前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本出版物に関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(出版社への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

体裁・ページ数

セミナー収録DVD + 予稿集CD 0ページ

発行年月

2013年5月

販売元

tech-seminar.jp

価格

30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/24 NOx (窒素酸化物) 対策と水素・燃料アンモニアの導入方策 オンライン
2024/4/25 二酸化炭素 (CO2) 吸収・分離・回収の基礎知識及び応用分野と、これら技術の今後のゆくえ オンライン
2024/5/9 ゼロから学ぶ再エネビジネス基礎講座 (全2回) オンライン
2024/5/9 再エネ電力・環境価値取引で抑えたい知識と実務 オンライン
2024/5/10 容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点 (全2回) 会場・オンライン
2024/5/10 ゼロから学ぶ電気事業と容量市場 東京都 会場・オンライン
2024/5/15 エネルギービジネスの未来を読み解くための情報収集・利活用ノウハウ 東京都 会場・オンライン
2024/5/17 電力・ガス業界のしくみ・ビジネス概説と秘話 東京都 会場・オンライン
2024/5/21 再生可能エネルギー源としての木質系バイオマス利用の道標 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 出光興産株式会社における苫小牧CCUS構想と今後の課題 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 核融合炉 (フュージョン・エネルギー) の最新動向と構成材料の課題 オンライン
2024/5/22 核融合発電の最新開発動向、課題と実現への見通し 東京都 会場・オンライン
2024/5/23 FIP、コーポレートPPA等、2023年4月施行を踏まえて抑えたい知識と実務 オンライン
2024/5/24 核融合の開発競争とビジネスインパクト 東京都 会場・オンライン
2024/5/27 核融合 (フュージョン) のイノベーション技術と産業応用 オンライン
2024/5/29 エクセルギーの基礎と実践的な計算・解析方法 オンライン
2024/5/30 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 オンライン
2024/5/30 洋上風力発電を取り巻く最新動向と今後の事業戦略 東京都 会場・オンライン
2024/6/4 核融合炉 (フュージョン・エネルギー) の最新動向と構成材料の課題 オンライン
2024/6/4 ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/2/25 2024年版 水素エネルギー市場の実態と将来展望
2024/1/26 2024年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2023/11/24 2024年版 脱炭素エネルギー市場・技術と将来展望
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/5/31 アンモニアの低温・低圧合成と新しい利用技術
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/17 2023年版 水素エネルギーの市場予測と将来展望
2023/1/20 2023年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術 (CD-ROM版)
2022/11/11 2023年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2022/9/30 水素の製造とその輸送、貯蔵、利用技術
2022/7/15 2022年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2022/2/18 2022年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2022/1/21 2022年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2021/12/16 カーボンニュートラルに向けた中低温産業排熱の最新利用技術と実践例
2021/12/10 2022年版 スマートデバイス市場の実態と将来展望
2021/11/19 世界のカーボンニュートラル燃料 最新業界レポート
2021/9/17 2021年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望