技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオマスプラスチックの自動車部材への応用

バイオマスプラスチックの自動車部材への応用

東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、自動車採用に求められる「耐熱性」「耐衝撃性」「耐加水分解性」の改善事例や、今後バイオマスプラスチックが採用される自動車部材の予測など詳しく解説いたします。

開催日

  • 2015年5月18日(月) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部 植物由来のバイオプラスチックの自動車内装材への応用

(2015年5月18日 10:30〜12:00)

 生分解性と射出成形能をもつ植物由来ポリ乳酸の物性を天然ゴム,セルロースナノファイバー等の天然物や生分解性樹脂等の上市品あるいは汎用調製可能な配合品の調整によって改善した.
 最大98重量%の高植物度の射出成形品で,ポリプロピレンに匹敵する物性 (耐熱性,耐衝撃性) を与える技術を開発の解説から,バイオプラスチックの自動車部品を中心とした汎用品への応用へのヒントを提供したい.

  1. 植物由来バイオプラスチックポリ乳酸の物性改善
    • 結晶化促進剤
    • 柔軟剤
    • ミクロ相分離
    • 相溶化剤
    • 界面結合
    • ステレオコンプレックス
  2. 天然素材の活用
    • 天然ゴム
    • エポキシ化天然ゴム
    • セルロースナノファイバー
  3. 加水分解抑制剤
    • 配合最適化
    • ポリカルボジイミド (PCDI)
    • 分子量制御
  4. 射出成形のサイクルタイム (PCDIの配合最適化)
  5. 配合及び射出成形時のノウハウ
  • 質疑応答・個別質問・名刺交換

第2部 新規乳酸共重合体の開発ならびにポリ乳酸複合化材の自動車内装材への適用

(2015年5月18日 12:45〜14:15)

 グリーンプラとバイオマスプラの概要ならびにポリ乳酸 (PLA) の特性を述べた後に、PLA物性改善策としての乳酸共重合体の新規開発例を示す。
 後半では、自動車内装材用プラスチックの必要物性と、それに対応した高植物度PLA系複合化材の内装材への適用例などを述べる。

  1. グリーンプラとバイオマスプラ
    1. グリーンプラ
    2. バイオマスプラ
    3. ポリ乳酸 (PLA) の合成・特性ならびに物性改善策
  2. 新規乳酸共重合体の開発
    1. 新規モノマーの開発
    2. 新規乳酸共重合体の合成
    3. 新規乳酸共重合体の物性と生分解性
  3. 自動車用内装材としての必要物性
    1. 自動車モジュール部品とその必要物性
    2. 射出成形時の問題点
  4. 内装材適用のためのポリ乳酸 (PLA) 物性の改善
    1. 結晶化速度 (耐熱性)
    2. 耐衝撃性
    3. 耐加水分解性
    4. 成形加工性
    5. 成形物の物性 (信頼性) 評価
  5. 今後の展望
    1. 検討すべき課題
    2. 製造原料の問題 (可食原料から非可食原料へ)
    3. 次に考えられるバイオマスプラスチックの自動車部材への適用予測
  • 質疑応答・個別質問・名刺交換

第3部 自動車軽量化に向けた植物由来エンプラの適用状況と開発技術

(2015年5月18日 14:30〜16:00)

 近年、ポリ乳酸など植物由来樹脂の新規用途開発が盛んに検討されているが、自動車分野への展開は耐熱性や耐加水分解性の制限によりあまり進んでいない。
 本講演では、既に50年前に工業化が確立され、かつ自動車分野で長い実績を持つ唯一の植物由来エンプラである、ポリアミド11の歴史と特長を述べた後、ポリアミド11およびそれを核としたポリアミド11系材料の自動車用途およびその他の用途事例および今後の技術動向、市場動向を紹介する。

  1. ポリアミド11とは
    1. アルケマのご紹介
    2. 原料としてのヒマシ油
    3. ヒマシ油からポリアミド11まで
    4. エンプラとしてのポリアミド11の位置付け
    5. ポリアミド12との比較
  2. ポリアミド11の用途展開
    1. 既存用途
      1. 自動車分野
      2. 電気・電子分野
      3. その他の分野 (一般産業、スポーツ)
  3. ポリアミド11およびポリアミド11を核とした新規高機能材料の新用途展開
  • 質疑応答・個別質問・名刺交換

講師

  • 第1部
    • 白石 浩平 氏
  • 第2部
    • 白浜 博幸 氏
  • 第3部
    • 宮保 淳 氏
  • 白石 浩平
    近畿大学 工学部 化学生命工学科/ 大学院システム工学研究科/ 次世代基盤技術研究所
    教授
  • 白浜 博幸
    西邦エンジニアリング株式会社 生分解性樹脂事業部
    開発技術部長
  • 宮保 淳
    アルケマ株式会社 京都テクニカルセンター
    取締役副社長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/30 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/1 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/5/1 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/5/2 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン

関連する出版物