技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

なぜこの医薬品包装は問題 (視認、識別事例など) なのか

なぜこの医薬品包装は問題 (視認、識別事例など) なのか

~医療従事者が求めるデザイン、形態、使用感を考える~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年12月10日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品包装に携わる担当者

プログラム

 製薬企業の包装デザイン設計に関わる専門家が、自社内で議論を重ね開発・採用に至った医薬品包装であっても、そのデザインが医療従事者から高い評価を得られるとは限らない。技術的・デザイン的には画期的な包装であっても、医療現場での評価と乖離が存在しては意味をなさない。そこで本講座が、現在流通する医薬品包装の医療現場における評価を知ることで、メディケーションエラーを回避するための包装設計に向けた一助になれば幸いである。

 東日本大震災後の医療支援では、医薬品の確保は元より、患者が震災以前に服薬していた医薬品を視認、識別し、手持ちの在庫からどの医薬品を選択するべきか判断するいわば「平時のルーチン業務」が、薬剤師の役割として大変重要であることが再認識された。調剤というルーチン業務では、医薬品を素早く視認、識別し、処方せん上に展開されている薬物療法を正確に再現することが求められる。この医薬品を視認、識別するプロセスの中で最も重要となるのが医薬品の包装形態である。包装形態にメディケーションエラーを生むリスクが内在していると、当該医薬品の不適切な使用を誘発する温床となる。
 そこで本講では以下に示した項目に従い、元病院勤務薬剤師の立場から、現在臨床現場で使用されている医薬品包装のデザイン、形態、使用感に関する医療医従事・患者からの評価を交え、当該包装の何が現場で問題なのかを具体的に提示する。同時に、医療現場で評価される医薬品包装や、現場で今後必要とされる医薬品包装のヒントについても提示したい。

【医療現場で問題となる医薬品包装・表示デザイン事例】
  1. 現行医薬品の包装・表示ラベルの問題点
    • 外見が類似している医薬品
    • 包装形態に問題がある医薬品
    • ラベル表示に問題がある医薬品
    • 使用期限の表示に問題がある医薬品
    • PTPシートの表示に問題がある医薬品
    • ブリスター表示に問題がある医薬品
  2. ジェネリック薬品の問題点
    • 薬用量の表記方法とメディケーションエラー
    • 誤解を生みやすいラベル、商品名
    • 使い方が難しい経口製剤の例

【医療現場で評価される医薬品包装・表示デザインの例】
  • キット製剤・プレフィルド製剤の医療現場での評価
  • ピッチ印刷によりリスク軽減が期待できる医薬品の例
  • カードブリスターによりリスク軽減が期待できる医薬品の例
  • イラストやシンボルマークの導入によりリスク軽減が期待できる医薬品の例

【医薬品包装・表示デザイン改善策のヒント】
  • キット化が望まれる医薬品
  • プレフィルド化が望まれる医薬品
  • ブリスター化が望まれる医薬品
  • 外部包装に工夫が望まれる医薬品
  • 新バーコードの表示に伴う理想的な包装デザイン

【薬学教育現場で医薬品包装の重要性をどう伝えるのか】
  • 薬学生を対象とした、PBLT (Problem Based Learning Tutorial) による医薬品包装デザイン創生を指向した演習の取り組み

  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 下枝 貞彦
    東京薬科大学 薬学部 臨床薬剤学教室
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/14 薬物の消化管吸収について - 評価・予測 オンライン
2025/3/14 バイオ医薬品の製造・品質管理・品質保証のポイントと査察対応 オンライン
2025/3/14 信頼性基準適用試験における運用への落とし込み・記録の残し方と (国内外) 委託時の信頼性保証 オンライン
2025/3/14 メディカル系分野 (体外診断薬・医療機器・再生医療) における情報収集戦略とAIを駆使した情報収集事例と分析 オンライン
2025/3/14 成功例・失敗例を踏まえた適切な医薬品売上予測とデータ収集法 オンライン
2025/3/14 DMFの登録・作成・変更・照会対応 入門講座 オンライン
2025/3/14 アクティブターゲティング型DDSの現状と展望 オンライン
2025/3/14 各種製剤におけるヒト経口吸収予測法と品質規格の設定 オンライン
2025/3/17 中国における薬事規制 / 薬価・保険制度と現地対応ノウハウ オンライン
2025/3/17 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 オンライン
2025/3/17 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/3/17 臨床試験を行う上で知っておくべき臨床医薬統計 基礎講座 オンライン
2025/3/17 データ駆動型がんバイオマーカー探索のポイント オンライン
2025/3/18 FDA査察指摘2,500事例に基づくラボと製造のデータインテグリティ実務の必須ポイント オンライン
2025/3/18 開発早期段階における患者数、売上、薬価予測 オンライン
2025/3/18 GLP省令:施設/試験で押さえるべき信頼性確保と最終報告書・生データの信頼性 オンライン
2025/3/19 バリデーション入門講座 オンライン
2025/3/19 抗体医薬品と核酸医薬品に関する特許調査手法および最適な特許戦略構築のポイント オンライン
2025/3/19 早期承認取得のためのPMDA申請戦略および提出資料 (照会事項回答) 作成のポイント オンライン
2025/3/21 無菌医薬品製造における汚染管理戦略 (CCS) の立案と実践 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (PDF版)
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版)
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版 + CD版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/6/30 日本と海外グローバルブランド40社のSDGs環境戦略