技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

固体高分解能NMR法の基礎と測定・解析ノウハウ

実測事例から学ぶ!

固体高分解能NMR法の基礎と測定・解析ノウハウ

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年2月7日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 複合材料の構造評価に関連する技術者
  • NMRに関連する技術者

修得知識

  • NMRの原理からの基礎的な事柄
  • 固体高分解能NMR法の理論的なバックグラウンド
  • 材料中の異なる運動領域や結晶相
  • 非晶相などのドメインの大きさ
  • ポリマーブレンドなどのドメイン
  • 運動性などの解析方法

プログラム

 固体高分解能NMR法は、有機、無機を問わず様々な材料に適用され、構造解析、分子運動解析に利用されています。溶液NMRと異なり、固体NMR法はルーチンで自動測定する状態にはまだ至っていません。どうしても測定のノウハウがあり、また解析もいろいろな測定手法があるため、NMRを勉強していない方には、現在においても少しハードルが高い機器です。
 この講座を受講することで、測定のときにどこに気をつけるべきなのか、また解析はどうやって行い、データを読み取れば良いのか、基礎から学ぶことができるでしょう。

  1. NMRの基礎 (溶液)
    1. 化学シフトとスピン結合
    2. FT法とパルス
    3. 緩和
  2. 固体高分解能NMR法の基礎と特徴
    1. パルスと照射パワー
    2. 高出力パワー1Hデカップリング
    3. MAS法とCP法
    4. トラブル回避その1 (チューニング)
    5. トラブル回避その2 (90°パルスの調整とMAS角調整)
    6. トラブル回避その3 (CPの調整)
    7. トラブル回避その4 (化学シフト値と観測幅)
    8. トラブル回避その5 (CPの長さとMASの速さ)
    9. トラブル回避その6 (温度校正)
    10. 緩和時間とスピン拡散 (測定法と注意点)
    11. CPMAS法とDDMAS法 (結晶相と非晶相の分離、運動性の違いによるスペクトルの変化)
    12. スペクトルならびに緩和曲線の解析法 (波形解析ならびに1Hスピン拡散)
  3. 固体NMRの応用1-ポリマーアロイ・ブレンド類
    1. 相溶性解析
    2. 相溶性と相分離過程
    3. 相溶性と分子運動、熱安定性、相互作用
    4. 結晶相の構造変化と非晶相の吸湿効果:衝撃力との関連性
    5. 結晶多形
  4. 固体NMRの応用2-有機/無機複合体
    1. 常磁性緩和の利用
    2. 高分子/粘土鉱物複合体のモルフォロジー解析
    3. 結晶相の大きさと高分子の融点
  5. 固体NMRの応用3-ネットワーク形成およびゴム材料
    1. 水溶液性エポキシ樹脂の反応過程
    2. ポリアミドの架橋反応と運動性 (緩和時間)
    3. SBR/Siの1H 緩和時間の温度依存性とMAS速度
    4. 天然ゴムの静止状態13C NMRスペクトル
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 浅野 敦志
    防衛大学校 応用化学群 応用化学科
    教授

会場

東京都中央区総合スポーツセンター

2F 第1+2会議室

東京都 中央区 日本橋浜町2丁目59番1号 区立浜町公園内
東京都中央区総合スポーツセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/3 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/2/5 最新のCFRP成形加工法と製品への適用事例 オンライン
2025/2/5 脱炭素と循環型経済社会の実現に向けたプラスチックリサイクルの課題と展望 オンライン
2025/2/6 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/2/6 エポキシ樹脂の構造、物性と耐熱性向上技術および諸特性との両立 オンライン
2025/2/7 バイオマス由来モノマーの開発と応用事例 オンライン
2025/2/7 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/2/7 パルスNMRによる高濃度分散体の分散状態および各種材料の「ぬれ性」評価、HSP値評価への応用 オンライン
2025/2/7 カーボンニュートラル時代のプラスチック入門 オンライン
2025/2/7 高分子材料の相溶性・相分離現象の基礎と相容化剤を用いたポリマーブレンド材料およびマテリアルリサイクルへの応用 東京都 会場
2025/2/12 防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/2/12 プラスチック加飾技術の最新動向と環境負荷低減に向けた展望 オンライン
2025/2/12 プラスチック材料・製品の耐久性向上、劣化度評価、寿命予測 オンライン
2025/2/12 CFRPリサイクルとLCA オンライン
2025/2/13 高分子の (黄変・ピンク変など) 変色・劣化の発生メカニズム、変色箇所の評価、その対策 オンライン
2025/2/13 ポリイミドの基礎・合成・材料設計のポイントおよび応用展開 オンライン
2025/2/13 ゴム材料の分析手法および劣化現象とその分析 オンライン
2025/2/13 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/2/14 高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用 オンライン
2025/2/14 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特性および解析方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/27 リチウムイオン2次電池の革新技術と次世代2次電池の最新技術
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/8/20 導電性ポリマー技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/20 導電性ポリマー技術 技術開発実態分析調査報告書