技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

カーボンナノチューブの用途開発と長尺CNTのドライプロセス技術の可能性

カーボンナノチューブの用途開発と長尺CNTのドライプロセス技術の可能性

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2013年11月25日(月) 13時00分16時30分

受講対象者

  • カーボンナノチューブの応用が見込まれる製品の技術者、開発者、研究者
    • エネルギー分野
      • リチウムイオン電池、二次電池
      • 燃料電池
      • キャパシタ など
    • 樹脂分野
      • エレクトロニクス包装材料
      • 自動車部品 など
      • 複合材料
    • 電子機器分野
      • 導電性ゴム
      • 電子デバイス
      • MEMS
      • 歪みセンサー など

プログラム

第1部 多様なカーボンナノチューブと広がる用途展開

カーボンナノチューブを用いた開発研究は盛んであるが、なかなか高機能製品として市場に登場していない。本講演では、長くCNTの技術開発と応用開発に携わってきた講師が、基盤となる分散技術とそれをベースにした開発事例を概説するとともに、実用化が遅れている真の理由と新たに登場した長尺カーボンナノチューブのドライプロセス技術の可能性について言及する。
  1. カーボンナノチューブの魅力
    1. CNTとは
    2. 多様なCNTの世界
    3. CNTの特性
    4. CNTの期待される用途
  2. 弊社の使命と企業戦略
    1. 技術基盤
    2. 用途開発戦略とネットワーク網の構築
    3. MW‐CNTデータベースの作成と活用
    4. 開発ターゲットの絞り方
  3. カーボンナノチューブの分散技術
    1. 液相分散
    2. 固相分散
  4. カーボンナノチューブ応用開発事例
    1. 透明・静電防止塗料
    2. CNT電極
    3. 透明導電フィルム (ITO代替)
    4. CNT導電ペーパー
    5. CNT導電繊維 (CNTコーティング繊維)
    6. CNT/熱可塑性樹脂複合材料
    7. CNT/ゴム複合材料
    8. CNT/金属複合材料
    9. その他
  5. 実用化が遅れている主な理由
    1. ターゲット設定の困難さ
    2. ナノ粒子としての制約
    3. 孤立分散化の困難さ
    4. 秩序化/組織化の困難さ
  6. 将来展望
    1. CNTを取巻く環境変化と産業界の対応
    2. 進化するCNTの世界
    3. 長尺CNTのドライ・プロセスによる用途展開
    4. 分散剤フリーの分散液による用途展開
    5. イノベーション・プロダクツ創出への私見
    • 質疑応答

第2部 長尺カーボンナノチューブの合成技術とドライプロセスによる応用開拓

 カーボンナノチューブ (CNT) は1991年に飯島澄男氏により発見され20年以上経た現在も、非常に多くの課題 (量産技術、半導体/金属分離、分散技術など) があるためCNTを基幹とする産業に結びついていない。今後は、CNTの優れた電気的・機械的特性を活かすことで、「低炭素社会を実現する」革新的な材料になることが強く期待される。 これまでは、様々な媒体 (樹脂、有機溶剤、水など) にCNTを安定にかつ均一に分散する「ウエットプロセス」で応用開発を進めてきた。CNTの分散剤や可溶化の研究開発が国内外で活発に行われており、製品化までにはまだ課題も多い。 本講座では、大面積基板に直径10nm以下の長尺CNTを超高速で成長する技術、この基板から「ドライプロセス」によるCNT繊維 (ヤーン) やシートを作製する技術を紹介する。「ウエットプロセス」からの大きな変革を迫られているなかで、CNTの「ドライプロセス」により応用開発はこれまでに報告が少なく、製品開発の手法において有効な方法になり得る。

  1. カーボンナノチューブ (CNT) の基礎
    1. 基礎物性と評価技術
    2. 様々な合成方法
    3. 期待されている用途と応用開発事例
  2. 長尺カーボンナノチューブの合成技術
    1. 長尺・高密度・高配向CNTの高速成長技術
    2. 小さな直径で径の揃ったCNTの成長技術
    3. 基板から直接線材化およびシート化可能なCNTの成長技術
  3. ドライプロセスによるCNTの用途開拓
    1. CNT繊維 (ヤーン) の作製と線材化
    2. CNTシートの作製と応用
    3. ドライプロセスで広がるCNTの用途
    4. ドライプロセスによるCNTの構造材料への期待
  4. カーボンナノチューブの毒性や安全性 (情報提供)
  5. カーボンナノチューブの将来展望
    • 質疑応答

講師

  • 角田 裕三
    有限会社スミタ化学技術研究所
    代表取締役
  • 林 靖彦
    名古屋工業大学 大学院 未来材料創成工学専攻
    准教授

会場

大田区産業プラザ PiO

6階 C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/1 日米の次世代スマートメーターの進化と展望 東京都 会場・オンライン
2025/7/3 ナノカーボン材料 (カーボンナノチューブ・グラフェン) の分散技術・凝集制御における物理化学の基礎とマイクロ波加熱による機能化 オンライン
2025/7/4 粉体装置・設備トラブルの原因と予防・対策 オンライン
2025/7/8 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/9 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/9 基礎から学ぶ & サステナブル社会に貢献するフィラー活用術 オンライン
2025/7/10 ナノ粒子・微粒子の分散・凝集の基礎と分散安定性の評価技術 オンライン
2025/7/11 燃料アンモニアの基礎と利用技術および最新動向 オンライン
2025/7/14 燃料アンモニアの基礎と利用技術および最新動向 オンライン
2025/7/18 金属ナノ粒子・微粒子 徹底解説 オンライン
2025/7/18 塗料入門 オンライン
2025/7/23 スラリーを上手に取り扱うための総合知識 オンライン
2025/7/24 宇宙太陽光発電の実用化に向けた最新の国内外研究開発動向と残された課題 東京都 会場・オンライン
2025/7/25 日揮グループが挑む水素・アンモニア製造技術開発とサプライチェーン構築の最前線 東京都 会場・オンライン
2025/7/29 固体酸化物セル (SOFC/SOEC) の基礎・課題・最新動向 オンライン
2025/7/29 微粒子・ナノ粒子の基礎と応用 東京都 会場
2025/7/29 水素エネルギー市場の最新動向と主要国の水素戦略・巨大プロジェクト オンライン
2025/7/29 CFRP向けマトリックス樹脂の設計・開発、トレンド把握と炭素繊維複合材料の最新技術動向 オンライン
2025/7/30 ビルドアップ法 (ボトムアップ法) による (ナノ) 粒子の合成、高効率化、その応用展開 オンライン
2025/7/30 高熱伝導材料の基本、配合設計と熱マネジメント技術 東京都 会場

関連する出版物