技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

変形性関節症の診断/治療の現状と現場が望む診断薬/治療薬像

変形性関節症の診断/治療の現状と現場が望む診断薬/治療薬像

~ニーズに応じたエンドポイントの設定とは!?~
東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

開催日

  • 2013年5月20日(月) 13時00分16時15分

プログラム

第1部:臨床症状を考慮した変形性関節症の病態 基礎と最近の知見

東京大学 大学院総合文化研究科 教授 博士 (医学) 福井 尚志 氏

 変形性関節症 (osteoarthritis, OA) は我が国で最も患者数の多い関節疾患である。OAの罹患率は年齢とともに著しく増加する。このためOAは高齢者における生活機能の低下、自立喪失の大きな原因となっているが、現在行われている治療はすべて対症療法であって、疾患の進行を抑止する治療方法は確立されていない。この大きな理由はOAの病態が未だに解明されていないことにある。
 OAは従来関節軟骨の疾患と捉えられてきた。しかし最近は関節を構成する軟骨以外の組織、滑膜や軟骨下骨に生じる変化も着目されるようになっており、痛みや腫れといったOAの主な症状の発現には軟骨以外の組織の変化がむしろ重要とも考えられている。
 本講座ではOAの病態に関する現在までの知見をまとめて解説する。OAの病態に関して本質的と思われる知見を紹介するとともに最近の知見についても要点をお伝えし、またOAのバイオマーカー開発の現状と問題点についても概略を述べる。

  1. OAの発症機序
    • 発症に関与する要因
    • 加齢によりOAが発症する機序
  2. OAの進行機序
    • 軟骨細胞の関与
    • 滑膜の関与
    • 軟骨下骨の関与
  3. OAの臨床像
    • 実際の症例に見る進行過程
    • 膝OAの進行と症状の関連
    • 膝OAの臨床所見:痛みはどこから生じるのか?
    • MRIに基いたOAの病態に関する最近の知見
  4. OAのバイオマーカー
    • バイオマーカー確立が困難な理由
    • OAのバイオマーカー確立に関する最近の報告
    • 我々の試みと今までに得られた知見
  5. OAの病態解明に関する我々のアプローチ
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

第2部:変形性膝関節症に対する治療薬の臨床試験デザインのコンセプト

京都大学 大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 准教授 医学博士 青山 朋樹 氏

 本邦において変形性膝関節症に罹患している患者数は700万人と推定され、50歳以上の人の二人に一人が対象となる。これは極めて魅力的なマーケットであり、新薬開発のモチベーションも高い。
 しかしながら周囲を見渡すとそこまで多くの人が痛みを訴えているわけではない。そこに変形性関節症のトリックがあり、臨床試験を行う上で留意しないといけないポイントが隠されている。
 本講演では、生物学的な視点から変形性膝関節症を捉え、病態を見直すことにより、臨床試験のデザインを行う際のポイントを考察する。

  1. 変形性膝関節症の疫学
  2. 関節軟骨の生理
  3. 変形性膝関節症の病態
  4. 関節軟骨を再生することはできるのか?
  5. 変形性膝関節症患者のニーズ
  6. ニーズに応じたエンドポイントの設定
  7. 臨床試験デザイン
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/16 薬物間相互作用の基礎と臨床薬物相互作用試験における評価手法 オンライン
2025/9/16 医薬品包装工程のバリデーション (PV) の重要性と工程トラブル改善事例 東京都 会場・オンライン
2025/9/17 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/9/17 AI創薬入門 オンライン
2025/9/17 医薬品ライセンスを想定した開発早期段階での事業性評価と契約におけるリスク回避策 オンライン
2025/9/17 PIC/S GMP Annex 1 汚染管理戦略につながる無菌医薬品製造設備の設計・エンジニアリング オンライン
2025/9/17 グローバルに伝わる英文メディカルライティングの基礎と頻出表現 東京都 会場・オンライン
2025/9/18 GMP管理ではない (non-GMP) 原材料供給業者の製造・品質管理の要求事項/監査 (書面・実地) のポイントと監査時のチェックリスト・着眼点 オンライン
2025/9/18 GMPに基づいた衛生管理とその徹底 オンライン
2025/9/19 GMPヒューマンエラー防止・削減コース オンライン
2025/9/19 一変・軽微変更の判断基準・承認齟齬・回収リスクを未然に防ぐ実務と教育の工夫 オンライン
2025/9/19 医薬品製造におけるヒューマンエラーの防止そして削減するための効果的な対策・工夫・改善と有効性評価方法 オンライン
2025/9/19 2025年度薬価制度改革の重要点と今後の費用対効果の要点・活用法 オンライン
2025/9/19 開発初期段階・市場データが不足している場合の売上予測・調査方法 オンライン
2025/9/24 査察での指摘ポイントを踏まえた洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定のポイント オンライン
2025/9/24 GMP管理ではない (non-GMP) 原材料供給業者における特有の管理の要求事項と監査ポイント・ (非協力的な場合・監査不適合) 事例 オンライン
2025/9/25 ICH Q2 (R2) /Q14・AQbDをふまえたバイオ医薬品の分析法バリデーションと判定基準の設定方法・許容範囲の考え方 オンライン
2025/9/26 抗体医薬品をはじめとしたバイオ医薬品の特性解析 (構造解析) と規格及び試験方法 (ペプチドマップ、糖鎖プロファイル) オンライン
2025/9/26 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2025/9/26 GCP監査実施におけるQMSの考え方とCAPA作成のトレーニング方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/9/10 生理用ナプキン 技術開発実態分析調査報告書
2014/9/10 生理用ナプキン 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/25 入浴剤 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/25 入浴剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/5 国際基準「JCI認証」取得の実際と検証
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -