技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

3極規制要件をふまえたコンピュータ化システムの種類別CSV実践方法

3極規制要件をふまえたコンピュータ化システムの種類別CSV実践方法

~構造設備 (プロセスコントロール) 編・分析機器編・ITアプリケーション編~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2012年7月19日(木) 10時30分 16時30分
  • 2012年7月20日(金) 10時30分 16時30分

プログラム

 CSVを実施する際に留意しなければならないことは、コンピュータ化システムには以下の4種類があるということです。

  • 構造設備 (プロセスコントロール)
  • 分析機器
  • ITアプリケーション
  • インフラストラクチャ

 上記4種類のコンピュータ化システムは、それぞれCSVの実施方法が異なります。GAMPでは、もともとハードウェアを中心とした構造設備を中心に記載されていました。しかしながら、近代ではソフトウェアを中心としたITアプリケーションの利用が増大しています。したがって、GAMP 5では、ITアプリケーションを中心とした記載に変更されています。一方で「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」は、構造設備を中心とした記載になっています。問題は、構造設備とITアプリケーションでは、CSV実施方法が全く異なるのに、そのことを知らないままCSVを実施していることです。また、構造設備とITアプリケーションの両方のCSVを熟知した専門家は皆無といっても過言ではないでしょう。
 本セミナーでは、各分野の専門家が集結し、コンピュータ化システムの種類毎のCSV実施方法を具体的に解説いたします。

第1部 『コンピュータ化システムの種類別CSV実践方法 ~総論編、ITアプリケーション編、分析機器編~』

(2012年7月19日 10:30-16:30)

  1. 【総論編】CSV入門
    • 医薬におけるバリデーションとは
    • システムの品質保証のために必要となるスキル
    • システムライフサイクル (SLC) とは
    • V-Modelとは
    • カテゴリ分類とは
    • トレーサビリティマトリックスとは
    • 適格性評価 (IQ、OQ、PQ) とは
    • 最新のグローバルCSV規制
  2. 【総論編】コンピュータ化システムの種類別のCSV実施方法
    • コンピュータ化システムの4つの種類
    • 構造設備とは
    • 構造設備の特徴とCSV実施方法概要
    • ITアプリケーションとは
    • ITアプリケーションの特徴とCSV実施方法概要
  3. 【総論編】GAMP 5入門
    • GAMPとは
    • GAMPの歴史
    • GAMP 4とGAMP 5の違い
    • コンピュータ化システムの4つのカテゴリ
    • GAMP 5のキーコンセプト
    • リスクベースドアプローチとは
    • サプライヤの活用方法
  4. 【ITアプリケーション編】ITアプリケーションのバリデーション方法
    • ITシステムとは
    • ITシステムの特徴
    • ITシステムに関するバリデーションの実施方法
    • ITシステムのバリデーション実施例
  5. 【分析機器編】分析機器のバリデーション方法
    • 分析機器の3つの種類
    • 分析機器に関するバリデーションの実施方法
    • 分析機器のバリデーション実施例
  6. 【分析機器編】Excelのバリデーション方法
    • Excelの3つのカテゴリ
    • Excelに関するバリデーションの実施方法
    • Excelのバリデーション実施例
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 『コンピュータ化システムの種類別CSV実践方法 ~製造設備 (プロセスコントロール) 編~』

(2012年7月20日 10:30-13:00)

 工業製品の製造に関しては、製品および製造工程の特徴、製品の数量および品質、ビジネス上の特徴など、多様な観点からの分類および解析がされている。医薬品も多くの固有の特徴を有しているが、本セミナーでは固形製剤の製造工程を想定モデルとして、特に製造工程と法規制対応の観点から医薬品製造の特徴について整理する。

  1. 医薬品の製造工程
  2. 医薬品製造におけるコンピュータの利用
  3. 医薬品製造に関する法規制 (GMP規制) とコンピュータシステム
  4. コンピュータシステムに対するGMP法規制と厚生労働省ガイドラインの概要
  5. 厚労省ガイドライン対応の考え方
    1. 厚労省ガイドライン対応に関する大阪府の通知および関連する項目
    2. ガイドラインに記載されていない方式の活用
    3. 参考図書の利用
    4. コンピュータ化システムの厚労省ガイドライン適否の判断
    5. システムアセスメント
      1. ソフトウエアのカテゴリ分類
      2. 製品品質に対するリスクアセスメント
      3. 供給者アセスメント
    6. 設計時適格性評価 (DQ) に関して
    7. 欧米の法規制対応との両立
  6. PLCと表計算ソフトの厚労省ガイドライン対応
    1. PLC (シーケンサ) の厚労省ガイドライン対応
    2. 表計算ソフト (EXCEL等) について
  7. 今後を見据えて
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 『コンピュータ化システムの種類別CSV実践方法 ~FDA査察およびGMP調査への対応の実践編~』

(2012年7月20日 13:50-16:30)

 日本で開発した医薬品を、米国に輸出する場合には、米国に承認の申請をし、FDAの査察にパスをしなければなりません。FDAによる査察は、どのような形で実施されるのか、またその査察への対応は、どこに注意をし、どのように行うべきなのかを、CSV活動を中心に分かり易く解説をします。
 また、FDAは既にPIC/Sに加盟していますし、日本もPIC/Sへの加盟申請をしました。PIC/S加盟に向け、日本のGMP調査要領が改正されて、2012年7月から実施されます。EU GMPとPC/S GMPはほぼ同じ内容ということを考えると、今後は、FDA査察だけでなく、GMP調査に関しても十分留意する必要があります。

  • はじめに
  1. EU GMP Annex11
    1. 改訂のポイント
    2. PIC/Sとの関連
    3. Part11への対応
  2. PIC/S GMPガイドライン
    1. 事務連絡
    2. PIC/S加盟申請
    3. PIC/Sガイドラインの活用
    4. 国内ガイドラインへの取り込み
  3. GMP調査
    1. GMP調査とは
    2. GMP調査要領の制定
  4. FDAシステム査察概要
    1. ガイダンスマニュアル
    2. 対象システム
    3. 各種ミーティング
    4. プラントツアー
    5. ドキュメントレビュー
  5. 査察への対応
    1. 準備作業
    2. 留意すべきポイント
    3. 査察対応の考え方
    4. 対応者の心得
    • まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 村山 浩一
    株式会社 イーコンプライアンス
    代表取締役
  • 横井 昭彦
    ITエンジニアリング(株) P-ITソリューション統括 製薬ソリューション部
  • 杉本 隆之
    株式会社ソアズ
    代表取締役

会場

機械振興会館

6F 6D-4

東京都 港区 芝公園3-5-8
機械振興会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 63,000円 (税込)
複数名
: 53,000円 (税別) / 55,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/27 英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/12/27 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/27 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/27 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2025/1/6 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2025/1/6 改正GMP省令、PIC/S DIガイドをふまえたGMP文書・記録の再点検 (データ改竄、捏造、隠蔽防止のための工夫) オンライン
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/6 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2025/1/7 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2025/1/8 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2025/1/8 失敗成功事例から学ぶ原薬の各ステージでのスケールアップ製造のポイント オンライン
2025/1/8 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2025/1/8 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2025/1/8 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2025/1/9 注射剤の異物検査の方法と基準設定及び異物低減方法 オンライン
2025/1/9 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2025/1/9 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン
2025/1/9 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/10 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/1/10 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策