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自己修復材料 / コーティングの特性と技術トレンド

自己修復材料 / コーティングの特性と技術トレンド

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、自己修復材料の最先端から実用化・商品化までを幅広く網羅し、高分子材料の劣化・損傷の修復、微粒子コンポジットポリマーの特性を利用した自己修復、耐擦り傷性の付与について詳解いたします。

開催日

  • 2012年5月23日(水) 10時00分17時00分

受講対象者

  • 高分子系複合材料の設計開発・加工に携わる研究者、技術者
  • 高分子系複合材料の応用製品に関連する技術者
    • 自動車・自動車部品
    • 民間航空機
    • 軍用機
    • ヘリコプター
    • 航空宇宙機器・ロケット
    • 船舶
    • 鉄道
    • スポーツ用品
    • ノートパソコン
    • 住宅・土木・建築材料
    • 医療機器
    • 風力発電のブレード など
  • 高分子材料の寿命延長、破損の未然防止、リサイクル化などに新たなアプローチを導入したい技術者
  • 高分子の自己修復の基本的な機構を学習したい方
  • 金属材料の防食表面処理に携わる技術者、研究者
  • 自己修復材料に関連する材料研究者、製品開発者など

修得知識

  • 高分子系複合材料の基礎的特性と応用分野
  • 自己修復性防食コーティングの特性と応用展開
  • ポリウレタン塗料の構造設計と自己修復機能の付与
  • 自己修復型自動車塗膜の適用事例と留意点

プログラム

第1部 自己修復高分子材料の修復機構と新たな応用展開

(2012年5月23日 10:00~11:30)

 高分子材料の原子・分子レベルの損傷として、主鎖の切断、主鎖間の架橋の切断があり、マクロレベルではクラックの発生と成長がある。これらに対する自己修復機構を解説する。これらの自己修復機構は、高分子材料の劣化・損傷の修復だけでなく、自己修復コーティングの開発やリサイクル化などの指針となる。

  1. 高分子材料の損傷・劣化
    1. 高分子材料に損傷・劣化をもたらす要因
    2. 高分子材料のミクロからマクロの損傷・劣化
  2. 高分子材料の自己修復機構
    1. 主鎖切断の自己修復
    2. 主鎖間の架橋切断の修復
    3. マイクロクラックの修復剤内包カプセルによる自己修復
    4. マイクロクラックの修復剤内包ファイバーによる自己修復
    5. 自己修復効果の計測・評価
  3. 自己修復高分子材料の応用
    1. 高分子材料の架橋修復によるリサイクル化
    2. 修復剤内包カプセルによる自己修復のコーティングへの応用
    3. 紫外線架橋結合による自己修復コーティング
  4. 自己修復高分子材料の課題と今後の期待される展開
    1. 自己修復高分子材料の課題、コスト、修復対象など
    2. 新たな分野の開拓、生体材料、CFRP、コアシステムのコア材料など
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 自己修復性防食コーティングの特性と応用展開

(2012年5月23日 12:10~13:40)

 金属材料の腐食を防止する方法にコーティング処理があり、欠陥が生じた場合に新たな防食皮膜が自然に形成する自己修復性が有効である。各種の高分子材料、ナノ粒子、pH感受性有機補修剤、微粒子コンポジットポリマーの特性を利用した自己修復性防食コーティングについて述べる。

  1. 金属材料の腐食現象
    1. 腐食の基礎、アノード反応、カソード反応
    2. 腐食の電気化学的評価方法
  2. 自己修復性防食コーティングとは
    1. 自己修復性防食コーティングの開発思想
    2. 修復剤
    3. コーティングの構造
    4. 修復のドライビングフォース
  3. 自己修復ポリマーコーティング
    1. 各種ポリマーコーティングの自己修復性
    2. 金属粒子添加の効果
  4. フルオロカーボン自己修復性表面処理
    1. 各種フルオロカーボンの自己修復性
    2. 最適条件の検討
  5. ナノ粒子と有機補修剤による自己修復コーティング
    1. ナノ粒子による構造皮膜
    2. 自己修復メカニズム
  6. 微粒子コンポジットポリマーによる自己修復性
    1. 微粒子添加の効果
    2. 自己修復メカニズム
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 ポリウレタン塗料の構造設計と自己修復機能の付与

(2012年5月23日 13:50~15:20)

 日常製品の高機能化と耐久性の向上の一つに、耐擦り傷性の付与がある。各種手法があるがポリウレタン塗料の機能性強化の一つとしての自己修復性とそれによる耐擦り傷性付与について説明する。

  1. ポリウレタン塗料の基礎
    1. イソシアネート
    2. ポリオール
    3. 水性PUR
  2. 自己修復機能とは?
  3. 擦り傷防止の方向性
    1. ハードコートによる擦り傷防止
    2. セルフヒィーリング
  4. 今後の方向性
    1. HS
    2. WB
    • 質疑応答・名刺交換

第4部 自己修復型自動車塗膜の適用事例と留意点

(2012年5月23日 15:30~17:00)

 前半は、日産自動車の自己修復型自動車塗膜「スクラッチシールド」および開発フローを解説する。後半では、市場実績の無い新規機能性樹脂を自動車塗膜へ適用する際の留意点を解説する。

  1. 自己修復型自動車塗膜「スクラッチシールド」の開発
    1. 自動車用塗装
    2. お客様ニーズ
    3. 目標性能
    4. アプローチ
    5. 検証
  2. 新規樹脂を自動車塗膜へ適用する際の留意点
    1. 自動車塗膜に要求される要件
    2. 代表的な塗膜試験項目
    3. 代表的な塗装作業性評価項目
    4. 自己修復型自動車塗膜の留意点
    • 質疑応答・名刺交換

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 52,500円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき49,980円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で52,500円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき52,500円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

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