技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリウレタン原料・製品の総合分析

2009年版

ポリウレタン原料・製品の総合分析

概要

本書は、ポリウレタンについて「原料と製品の需要と供給」「原料各論」「製品各論」の3章構成で日本のウレタン市場を分析し、まとめた1冊です。

ご案内

刊行のねらい

 ポリウレタンはウレタン結合を含む高分子化合物だが、ウレタン結合はポリイソシアネートとポリオールの重付加反応により合成される。ポリイソシアネート、ポリオールとも数多くの種類があり、この組み合わせによる応用領域の幅と深さは他の化学品にない大きな特徴である。
原料、製品とも市場規模が年間10万トン単位から数10トン単位まであり、応用領域は汎用樹脂・化学品からスペシャリティーポリマー・ファインケミカル製品まで広範囲にわたっている。原料、製品の種類、関連メーカーが多く、ポリウレタン市場の全体像をとらえることはかなり難しい業界である。
 小社はシーエムシー出版の市場情報部門である、プラネット事業部が分離した会社で、プラネット事業部時代から長年ウレタンのテーマを追跡してきた。市場調査レポート「ポリウレタン原料・製品の総合調査」 (1997年) 、「新版ポリウレタン原料・製品の総合調査」 (2000年) 、「2005年版ポリウレタン原料・製品の総合分析」 (2005年) を発行、関連調査も多数実施した。本書は2005年版の改定版であるが官庁、業界団体のデータを徹底的に整理・分析し、業界取材で裏付けを取り、前記既刊書で得られなかった情報・業界統計等も数多く収録した。日本のウレタン関連市場は成熟しているが、アジア、とりわけ中国の発展が目覚しい。前回刊行から3年経たがこの間変化が著しい。中国は大増設が進行し、アジアの業界構造が大きく変化し、日本はこの影響を大きく受けている。本書の構成は可能な限り2005年版を踏襲し、変化を浮き彫りにした。
 本書は3編から構成され、第1編は原料と製品の需要と供給を総括した。併せてアジアを中心とする原料の需給とその変化、 今後の展望を収録した。第2編は原料各論、第3編は製品各論で日本のウレタン市場を分析した。
 ウレタンに関わる多くの方々のお役に立てると確信している。
本書の刊行に際し、多数の方々に取材等で多大なご協力をいただいた。紙上を借りて御礼申し上げる次第である。

2008年11月 シーエムシー・リサーチ 編集部

目次

第1編 内外のポリウレタン原料・製品の需要と供給

第1章 ポリウレタン原料の業界構造とその変化
  • 1. ポリウレタン原料の種類
  • 2. ポリウレタン原料の品種別市場規模,価格水準
    • 2.1 ポリオール
    • 2.2 イソシアネート
  • 3. ポリウレタン原料の供給と需要の構造
    • 3.1 ウレタン原料の種類別メーカーと生産能力
    • 3.2 日本メーカーのシェア変化
      • (1) ポリオール
      • (2) イソシアネート
    • 3.3 ポリウレタン原料の需要構造
第2章 海外のウレタン原料動向
  • 1. 海外のウレタン原料
    • 1.1 世界のウレタン需要を牽引する中国
    • 1.2 世界のウレタン原料の需要動向
  • 2. アジアのウレタン原料メーカー
    • 2.1 アジアの国別ポリウレタン原料新増設計画
    • 2.2 主要メーカーの概要
    • 2.3 中国の大型計画と進出企業
      • (1) 煙台万華ポリウレタン
      • (2) BASF,ハンツマン,中国の合弁企業
      • (3) バイエル
      • (4) 中海シェル石油化工
    • 2.4 日本企業のアジア進出
第3章 ポリウレタン製品
  • 1. ポリウレタン製品の種類と用途
  • 2. ポリウレタン製品の用途別需要推移
  • 3. ポリウレタン製品別メーカー
    • 3.1 メーカー別生産品目
    • 3.2 主要品目のメーカー別販売量

第2編 ポリウレタン原料の分析

第1章 ポリオール各論
  • 1. ポリプロピレングリコール (PPG)
    • 1.1 概 要
      • (1) 軟質フォーム用PPG
      • (2) 硬質フォーム用PPG
    • 1.2 原料POの需給バランスと将来見通し
      • (1) POのメーカー別生産量
      • (2) POの用途別需要内訳推定から見たPPGの生産量
      • (3) POの需要見通し
    • 1.3 供給の動向
      • (1) メーカー別生産能力,生産量およびメーカー動向
      • (2) 生産・出荷推移
      • (3) メーカー別販売量
      • (4) 中国の需要動向
    • 1.4 用途別需要構造
      • (1) PPGの用途別出荷量・需要構成
      • (2) 需要構造の特徴と需要動向
      • (3) 需要予測
    • 1.5 価格および価格動向
  • 2. ポリテトラメチレンエーテルグリコール (PTMG)
    • 2.1製品概要
    • 2.2供給の動向
      • (1) メーカー別生産能力,生産量およびメーカー動向
      • (2) 輸出入動向
      • (3) 供給推移
      • (4) アジアの供給動向
    • 2.3用途別需要構造
      • (1) 用途別需要推移
      • (2) 需要見通し
    • 2.4価格および価格動向
  • 3. ポリマーポリオール (POP)
    • 3.1概 要
    • 3.2供給の動向
      • (1) メーカー別生産能力,生産量およびメーカー動向
      • (2) 供給推移
      • (3) アジアの供給動向
    • 3.3 用途別需要構造
      • (1) 需要動向
      • (2) 需要見通し
    • 3.4 価格および価格動向
  • 4. ポリエステルポリオール (PEP)
    • 4.1概 要
    • 4.2供給の動向
      • (1) メーカー別生産能力,生産量および供給動向
      • (2) アジアの供給動向
    • 4.3 需要構造
      • (1) 用途別需要量,需要動向
      • (2) 需要見通し
    • 4.4 価格動向
  • 5. 植物由来のポリエステルポリオール
    • 5.1 概 要
    • 5.2 植物由来ポリエステルポリオールの用途と開発目標
    • 5.3脂肪族二塩基酸,ひまし油の業界構造と需要動向
      • (1) アジピン酸
      • (2) セバシン酸
      • (3) ひまし油
  • 6. ポリカプロラクトンポリオール (PCL)
    • 6.1 概 要
    • 6.2 供給の動向
    • 6.3 需要動向
    • 6.4 価格動向1
  • 7. ポリカーボネートジオール (PCD)
    • 7.1 概 要
    • 7.2 供給の動向
    • 7.3 需要動向
    • 7.4 価格動向
  • 8. ポリブタジエンポリオール (PBP)
    • 8.1 概 要
    • 8.2 供給の動向
    • 8.3 需要動向
    • 8.4 価格動向
  • 9. 1,4-ブタンジオール (1.4-BD)
    • 9.1 概 要
    • 9.2 供給の動向
      • (1) メーカー別生産能力,生産量
      • (2) アジアの供給動向
    • 9.3 需要構造
      • (1) 用途別需要量と需要構造の特徴
      • (2) 需要見通し
    • 9.4 価格動向
  • 10. 1,6-ヘキサンジオール (1.6-HD)
    • 10.1 概 要
    • 10.2 供給の動向
    • 10.3 需要動向
      • (1) 用途別需要量と需要動向
      • (2) 需要見通し
    • 10.4 価格動向
  • 11. 1,5-ペンタンジオール (1,5-PD)
    • 11.1 概 要
    • 11.2 供給の動向
    • 11.3 需要動向
    • 11.4 価格動向
  • 12. 3-メチル-1,5-ペンタンジオール (3MPD)
    • 12.1 概 況
    • 12.2 供給の動向
    • 12.3 3MPDの用途
    • 12.4 価格動向
  • 13. トリメチローロールプロパン (TMP)
    • 13.1 概 要
    • 13.2 供給の動向
    • 13.3 需要動向
    • 13.4 世界のトリメチロールプロパンメーカー別生産能力
    • 13.4 価格動向
  • 14. ネオペンチルグリコール (NPG)
    • 14.1 概 要
    • 14.2 供給の動向
    • 14.3 需要動向
    • 14.4 価格動向
  • 15. 1,3-プロパンジオール (1,3-PDO)
    • 15.1 PDO,PTTの開発経緯と企業化動向
      • (1) デュポンの開発状況
      • (2) シェルの開発状況
      • (3) その他メーカーの開発動向
    • 15.2 1,3-プロパンジオールの製法
      • (1) エチレンオキサイド法 (シェル法)
      • (2) アクロレイン水和法
      • (3) バイオ法
    • 15.3 1,3-プロパンジオールのコスト試算
    • 15.4 PDOの用途
      • (1) PTTの市場規模
      • (2) PTTの非繊維分野の可能性
      • (3) ポリウレタンの可能性
第2章 イソシアネ-ト各論
  • 1. トリレンジイソシアネ-ト (TDI)
    • 1.1 概 要
    • 1.2 供給の動向
      • (1) メーカー別生産能力,生産量およびメーカー動向
      • (2) 需給推移
      • (3) メーカー別販売量
      • (4) アジアの供給動向
    • 1.3 需要構造
      • (1) 用途別需要量
      • (2) 需要見通し
    • 1.4 価格動向
  • 2. ジフェニルメタンジイソシアネート (MDI)
    • 2.1 概 要
    • 2.2 供給の動向
      • (1) メ-カ-別生産能力,生産量およびメ-カ-動向
      • (2) 需給推移
    • 2.3 アジアの供給動向
    • 2.4 需要構造
      • (1) 用途別需要量と需要動向
      • (2) 需要見通し
    • 2.5 価格動向
  • 3. その他イソシアネ-トの輸出入
    • 3.1 輸 入
    • 3.2 輸 出
  • 4. その他イソシアネ-ト類の市場動向
    • 4.1 HDI
      • (1) 概 要
      • (2) 市場規模の推移
      • (3) 需要構造の特徴および需要動向
      • (4) 価格動向
    • 4.2 イソホロンジイソシアネート (IPDI)
      • (1) 概 要
      • (2) 市場規模の推移
      • (3) 需要動向
      • (4) 価格動向
    • 4.3 ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート (H12MDI)
      • (1) 概 要
      • (2) 市場規模の推移
      • (3) 需要構造の特徴および需要動向
      • (4) 価格動向
    • 4.4 ナフタレンジイソシアネート (NDI)
      • (1) 概 要
      • (2) 市場規模の推移
      • (3) 需要構造の特徴および需要動向
      • (4) 価格動向
    • 4.5 テトラメチレンキシリレンジイソシアネート (TMXDI)
      • (1) 概 要
      • (2) 市場規模の推移
      • (3) 需要構造の特徴および需要動向
      • (4) 価格動向
    • 4.6 トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート (TMDI)
      • (1) 概 要
      • (2) 市場規模の推移
      • (3) 需要構造の特徴および需要動向
      • (4) 価格動向
    • 4.7 ダイマー酸ジイソシアネート (DDI)
      • (1) 概 要
      • (2) 市場規模の推移
      • (3) 需要構造の特徴および需要動向
      • (4) 価格動向
    • 4.8 キシリレンジイソシアネート (XDI)
      • (1) 概 況
      • (2) 市場規模の推移
      • (3) 需要構造の特徴および需要動向
      • (4) 価格動向
    • 4.9 水添キシリレンジイソシアネート (H6XDIまた水添XDI)
      • (1) 概 要
      • (2) 市場規模の推移
      • (3) 需要構造の特徴および需要動向
      • (4) 価格動向
    • 4.10 ノルボルネンジイソシアネート (NBDI)
      • (1) 概 要
      • (2) 市場規模の推移
      • (3) 需要構造の特徴および需要動向
      • (4) 価格動向

第3編 ポリウレタン製品各論

第1章 ウレタンフォーム
  • 1. ウレタンフォームの種類と製法
  • 2. ウレタンフォームの需要と供給
  • 3. 需要動向
    • 3.1 用途別需要推移
    • 3.2 用途別需要動向
      • (1) 軟質フォーム
      • (2) 硬質フォーム
  • 4. 発泡剤の動向
    • 4.1 フロン系発泡剤HCFC-141bの規制と代替品の企業化動向
    • 4.2 HCFC-141b代替発泡剤の問題点
    • 4.3 発泡剤の価格
    • 4.4 日本のウレタン業界の対応
      • (1) 日本ウレタンフォーム工業会の対応
      • (2) 軟質フォーム業界
      • (3) 硬質フォーム業界
  • 5. 主要ウレタンメーカー
第2章 ウレタンエラストマー
  • 1. ポリウレタンエラストマーの種類と特徴
    • 1.1熱可塑性ポリウレタンエラウトマー (TPU)
    • 1.2 熱硬化性ポリウレタンエラウトマー (TSU)
  • 2. 業界構造と市場規模推移
  • 3. 熱可塑性ポリウレタンエラウトマーの需要と供給
    • 3.1 需要推移
    • 3.2 主な用途と需要構造の特徴
    • 3.3 主要メーカーとシェア動向
  • 4. 熱硬化性ポリウレタンエラウトマーの需要と供給
    • 4.1 熱硬化性ポリウレタンエラウトマーの用途と特徴
    • 4.2 熱硬化性ポリウレタンエラウトマーの需要動向
第3章 スパンデックス
  • 1. 概 要
  • 2. 供給の動向
    • 2.1 メーカー別生産能力と生産量
    • 2.2 日本のスパンデックスの供給推移
  • 3. 需要構造の特徴と需要動向
    • 3.1 用途と特徴
    • 3.2 需要構造
    • 3.2 メーカー動向
  • 4. 日本のスパンデックス繊維価格
  • 5. 中国を中心とするアジアの動向
第4章 ポリウレタン樹脂塗料
  • 1. 概 要
  • 2. 需要と供給の動向
    • 2.1 生産・出荷量推移
    • 2.2 塗料用ポリウレタン樹脂の推移と同用途向けイソシアネート量推定
    • 2.3 需要構造の特徴と需要動向
      • (1) ポリウレタン樹脂塗料のタイプと用途・特徴
      • (2) ポリウレタン樹脂塗料の需要動向
  • 3. ポリウレタン樹脂塗料の主要メーカー別シェアと動向
  • 4. ポリウレタン樹脂塗料の価格
第5章 接着剤
  • 1. ポリウレタン系接着剤と特徴
  • 2. ポリウレタン系接着剤の需要動向
    • 2.1 需要構造の特徴
    • 2.2 反応型ポリウレタン系接着剤の用途と需要動向
      • (1) 反応型ポリウレタン系接着剤の需要構成
      • (2) ラミネート分野の競合と需要の分析
      • (3) 建築用分野の競合と需要の分析
    • 2.3 水性高分子-イソシアネート系接着剤の用途と需要動向
  • 3. ポリウレタン系接着剤メーカー
第6章 土木・建材
  • 1. 土木・建材用ポリウレタンの概要
    • 1.1 土木・建材用ポリウレタンの用途と需要推移
    • 1.2 ウレタン建材メーカー
  • 2. 防水材
    • 2.1 防水材の種類
    • 2.2 ウレタン防水材の需要動向
    • 2.3 ウレタン防水材メーカー
  • 3. シーリング材
    • 3.1 シーリング材の種類
    • 3.2 需要動向
    • 3.3 建材用ウレタンシーリング材メーカー
  • 4. その他のウレタン建材
    • 4.1 床 材
      • (1) ウレタン床材の種類と特徴
      • (2) 需要動向
      • (3) ウレタン床材メーカー
    • 4.2 弾性舗装材
      • (1) 弾性舗装材の特徴と用途
      • (2) 需要動向
      • (3) メーカー
第7章 人工皮革・合成皮革
  • 1. 種類と特徴
  • 2. 供給及び需要構造
    • 2.1 合成皮革の生産と需要の動向
    • 2.2 人工皮革の生産と需要の動向
  • 3. 人工皮革メーカーの動向
    • 3.1 クラレ
    • 3.2 帝人コードレ
    • 3.3 東レ
    • 3.4 三菱レイヨン・テキスタイル
    • 3.5 旭化成せんい
    • 3.6 FILWEL
  • 4. ポリウレタン系人工皮革の用途別需要構成
  • 5. 合成皮革,人工皮革の価格
第8章 水系ウレタン樹脂
  • 1. 概 要
  • 2. 用途と特徴
  • 3. 需要動向
    • 3.1 水系ウレタン樹脂の用途別需要構成
    • 3.2 水系ウレタン樹脂の用途別需要動向
      • (1) 接着剤
      • (2) 塗料
      • (3) その他
  • 4. 水系ウレタン樹脂の主要メーカー別シェアと動向
  • 5. 水系ウレタン樹脂の価格

出版社

お支払い方法、返品の可否は、必ず注文前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本出版物に関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(出版社への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

体裁・ページ数

A4判 並製本 297ページ

発行年月

2008年11月

販売元

tech-seminar.jp

価格

65,000円 (税別) / 71,500円 (税込)

これから開催される関連セミナー