技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

創薬・創剤における物性・ADME特性の課題

創薬・創剤における物性・ADME特性の課題

~初期物性評価から臨床薬物動態試験までの留意点~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、新薬開発の成功につなげるための必要な薬物動態データの見方について詳解いたします。

開催日

  • 2012年2月29日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品・製薬に関連する技術者

修得知識

  • 前臨床薬物動態試験の基礎
  • 薬物動態特性の正しい見方
  • 前臨床動態と臨床動態の照合
  • 臨床試験の結果を見据えた非臨床研究

プログラム

 薬物動態試験は、新薬開発の各段階 (探索・非臨床・臨床段階) に応じて、重厚にならない範囲で、着実にかつ迅速に行わなければならない。また臨床試験の段階で安全性や有効性の問題が大きくならないうちに薬物動態特性を的確に把握し、有効な手立てを打っていくことが大切である。
 本講演においては、非臨床および臨床試験で実施される薬物動態試験のデータを、多角的に眺め、その新薬の開発の成功につなげるための必要な、薬物動態データの見方について、焦点を当て解説を行う。

第1部 前臨床薬物動態試験一般

第1章 研究開発の流れ
  • 創薬研究・開発研究の流れにおける前臨床研究
  • リード最適化における安全性・物性・動態試験の実施計画 (検討項目)
  • 候補化合物の非臨床試験 (ADME試験) の実施計画 (試験項目と実施時期)

第2部 薬物動態特性の正しい見方

第1章 動態バラメータが指し示すもの (CLtot、Vdss、MRT)
  • クリアランスと肝代謝
  • 分布容積とタンパク結合
  • 持続性
第2章 吸収性の評価とヒト予測
  • Caco-2細胞を用いた膜透過性試験
  • 溶解度と膜透過からみた吸収性評価 (吸収率のマトリックス表示)
  • 不完全吸収の機構 (モデル解析)
  • 吸収性改善:限界と可能性 (シクロスポリンの例)
  • BCSの分類における数値的判断基準 (提案)

第3部 前臨床動態と臨床動態の照合

第1章 未変化体に着目したヒト動態解析
  • 吸収性からみた線形性の検証 (不完全吸収を示した事例)
  • 代謝からみた線形性の検証 (代謝の飽和、誘導を示した事例)
  • 種さ (分布において大きな種さが見られた事例)
  • 薬物動態変動 (遺伝子多型)
  • 相互作用 (AUCの増加率が100倍を超える相互作用の事例)
第2章 代謝物に着目したヒト動態解析
  • 代謝物の安全性に関する当局からのガイダンス
  • 代謝物検索と安全性担保の確認 (非臨床試験との照合)
  • ヒト特有の代謝物 (in vitro 試験からの予測)
  • 代謝物の異状蓄積 (代謝物が生体成分と結合した事例)

第4部 臨床試験の結果を見据えた非臨床研究

第1章 Attritionの理由
  • 臨床試験の各ステージにおける課題
  • 毒性の分類と中止薬物の例
  • 臨床試験 (PhaseIIb) に関する当局からのガイダンス
第2章 反応性代謝物に着眼した化合物の最適化
  • 反応性代謝物を化学構造
  • タンパク結合能のin vitro評価 (上市された医薬品の例)
  • 血管障害の予測 (COX-II阻害薬の事例)
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2人目は無料 (2名で49,980円)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/27 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/3/28 海外当局によるGMP査察への準備と対応 オンライン
2025/3/28 試験室QCと信頼性確保を踏まえた分析法バリデーションの統計・基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2025/3/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/31 GMP基礎講座 (2日間) オンライン
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/5/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築