技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

日局16改正・PIC/S GMPにおける微生物管理基準の詳細と比較

医薬品の微生物試験実施と管理ノウハウ (全3回)

日局16改正・PIC/S GMPにおける微生物管理基準の詳細と比較

~Bコース : 欧米規制要件編~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2011年10月26日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品製造・製薬における微生物管理の担当者、管理者

修得知識

  • 第十六改正日本薬局方・PIC/S GMPにおける微生物管理基準の詳細と比較、相違点

プログラム

第1部 微生物管理における日局16の改正点の詳細と欧米との比較

 日米EU三局の国際調和は、 PDG で展開されてきているが、 ICH Q4B RAAPAC で相互承認が進められ、微生物関連の調和が図られている。
 日局16改正で、「微生物限度試験法」及び「無菌試験法」はICH加盟地域において相互利用が可能となり、また、「エンドトキシン試験法」についてはICH Q4BでStep 2になっていて、最終調和に向けた努力が継続されている。
 近年、特に無菌医薬品製造における微生物管理の重要性が十分に理解され、三極の規制、指針などが改訂され、ISOに改訂を含め、菌や微粒子管理に対する最新技術を取り込んだ基準が設定されている。
 微生物管理の新たな動向を踏まえて、3局及び日本の当局が加盟に向けて進めている PIC/S(Pharmaceutical Inspection Cooperation Scheme : 医薬品査察相互承認機構) の微生物管理に関する諸要件の比較について解説する。

  1. 微生物試験の種類と三局比較
    1. 微生物列挙試験 (限度試験)
    2. 無菌製品の細菌属性
    3. クリンルーム及び他の制御下環境の微生物評価
    4. 完全性試験
    5. パラメトリック・リリース
    6. 無菌製品の包装の無菌性評価
    7. 滅菌確認用生物指標 (BI)
  2. 製薬用水:注射用水、精製水の三局比較と、菌管理基準値と管理手法
  3. 製薬用水設備の菌管理に対する設計及び運用におけるポイント
  4. 特定菌の管理における留意点
  5. 非無菌医薬品の微生物属性に関する微生物管理、処方及び工程設計、施設、設備、及び水、医薬品原料成分の滅菌、及び微生物試験
  6. 環境計画における重要な要素
  7. 警報基準及び措置基準レベルの考え方と留意点
  8. 培養試験とインライン管理
  9. PATに基づく迅速試験法

第2部 微生物管理における3極およびPIC/S GMP要件の比較

 GMPの実施と微生物管理は密接な関係があります。
 微生物の管理は、1) 設備、プロセスのバリデーションに始まり、2) 日常の製造工程の管理、3) 製品、原材料の微生物汚染の管理、4) 無菌製品の無菌性の確保、非無菌製品にあっては菌数の管理の観点から、GMP実施のうえで極めて大きな役割を果たしています。
 また最近は、微生物管理の重要性が十分に理解され、加えて公的な基準の制定、改訂も行われています。国際的には各種微生物試験法は、日米欧薬局方検討会議 (PDG) で国際調和作業が行われており、ICHの場でも日米欧3局方の微生物関連の調和が図られている。以上の微生物管理の動向を踏まえて、3極及びPIC/S GMP要件のGAP分析を中心して解説します。

  • 医薬品品質保証、GMPと微生物汚染管理の意義
  • GMPにおける微生物管理のポイント
  • 日本薬局方及び国際基準の改定
  • 微生物試験で対象とする微生物とは何か
  • 無菌製剤の微生物汚染管理の留意点
  • 非無菌製剤の微生物汚染管理の留意点
  • 微生物限度試験法による特定微生物の試験
  • 微生物試験法及び工程管理の基準について留意すべきこと
    • 試験結果の解釈
    • 再試験の運営と考え方
    • 滅菌法及び滅菌操作法
  • GMPの規定と微生物管理基準及び汚染防止の方法
    • GMPの規定と微生物管理基準
    • 微生物汚染防止の方法
  • 医薬品の品質保証とバリデーション
  • バリデーションの考え方及びGMPの規定
  • バリデーションのステップ
  • 滅菌条件の設定
  • 滅菌法のバリデーションで必要な項目
  • 試験法のバリデーション
  • 微生物の回収率測定のためのバリデーション
  • バリデーションの手順
  • 消毒手順のバリデーション
  • 製薬用水の微生物管理

講師

  • 村上 大吉郎
    平原エンジニアリングサービス 株式会社
    顧問
  • 人見 英明
    合同会社 ヒトミライフサイエンス研究所

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/5 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/2/5 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/2/7 GMP対応工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/2/7 GMP対応工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 ぬめりにおける材料別 評価法と対策・開発 オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/17 GMP対応工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/21 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/2/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/2/27 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/27 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/2/27 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/4/26 微生物、動物/植物細胞を培養するバイオリアクター:設計とスケールアップの基礎
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 バイオプロセスを用いた有用性物質生産技術
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ