技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

創薬・創剤における物性・ADME特性の課題

創薬・創剤における物性・ADME特性の課題

~初期物性評価から臨床薬物動態試験までの留意点~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、新薬開発の成功につなげるための必要な、薬物動態データの見方について詳解いたします。

開催日

  • 2011年10月18日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品の臨床試験に関連する担当者、管理者

修得知識

  • 薬物動態試験の基礎
  • 薬物動態データの見方
  • 前臨床動態と臨床動態の照合
  • 臨床試験の結果を見据えた非臨床研究

プログラム

 薬物動態試験は、新薬開発の各段階 (探索・非臨床・臨床段階) に応じて、重厚にならない範囲で、着実にかつ迅速に行わなければならない。また臨床試験の段階で安全性や有効性の問題が大きくならないうちに薬物動態特性を的確に把握し、有効な手立てを打っていくことが大切である。
 本講演においては、非臨床および臨床試験で実施される薬物動態試験のデータを、多角的に眺め、その新薬の開発の成功につなげるための必要な、薬物動態データの見方について、焦点を当て解説を行う。

第1部 前臨床薬物動態試験一般

第1章 研究開発の流れ
  • 創薬研究・開発研究の流れにおける前臨床研究
  • リード最適化における安全性・物性・動態試験の実施計画 (検討項目)
  • 候補化合物の非臨床試験 (ADME試験) の実施計画
    (試験項目と実施時期)

第2部 薬物動態特性の正しい見方

第1章 動態バラメータが指し示すもの (CLtot、Vdss、MRT)
  • クリアランスと肝代謝
  • 分布容積とタンパク結合
  • 持続性
第2章 吸収性の評価とヒト予測
  • Caco-2細胞を用いた膜透過性試験
  • 溶解度と膜透過からみた吸収性評価 (吸収率のマトリックス表示)
  • 不完全吸収の機構 (モデル解析)
  • 吸収性改善:限界と可能性 (シクロスポリンの例)
  • BCSの分類における数値的判断基準 (提案)

第3部 前臨床動態と臨床動態の照合

第1章 未変化体に着目したヒト動態解析
  • 吸収性からみた線形性の検証 (不完全吸収を示した事例)
  • 代謝からみた線形性の検証 (代謝の飽和、誘導を示した事例)
  • 種さ (分布において大きな種さが見られた事例)
  • 薬物動態変動 (遺伝子多型)
  • 相互作用 (AUCの増加率が100倍を超える相互作用の事例)
第2章 代謝物に着目したヒト動態解析
  • 代謝物の安全性に関する当局からのガイダンス
  • 代謝物検索と安全性担保の確認 (非臨床試験との照合)
  • ヒト特有の代謝物 (in vitro 試験からの予測)
  • 代謝物の異状蓄積 (代謝物が生体成分と結合した事例)

第4部 臨床試験の結果を見据えた非臨床研究

第1章 Attritionの理由
  • 臨床試験の各ステージにおける課題
  • 毒性の分類と中止薬物の例
  • 臨床試験 (PhaseIIb) に関する当局からのガイダンス
第2章 反応性代謝物に着眼した化合物の最適化
  • 反応性代謝物を化学構造
  • タンパク結合能のin vitro評価 (上市された医薬品の例)
  • 血管障害の予測 (COX-II阻害薬の事例)
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

タイム24ビル
東京都 江東区 青海2丁目4-32
タイム24ビルの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2人目は無料 (2名で49,980円)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/15 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/11/15 GMP省令が求める医薬品品質システム (PQS) と実行的な品質マネジメントシステムの構築 オンライン
2024/11/15 ライフサイエンス領域における医療トレンドとポストコロナビジネスに求められる対応手法 オンライン
2024/11/15 治験・臨床研究に関わる補償・賠償の実務対応 オンライン
2024/11/15 再生医療等製品・遺伝子治療薬開発のための生物由来原料基準/カルタヘナ法 徹底解説 オンライン
2024/11/16 CMC部門・研究部門での電子実験ノート利用における規制の実務対応 オンライン
2024/11/18 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/11/19 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/19 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/19 ラボと製造の現場におけるデータインテグリティ実務とCSV 監査証跡の定期レビューとQAレビュー オンライン
2024/11/19 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/11/19 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/19 臨床試験方法論入門講座 オンライン
2024/11/20 製薬用水の基礎と実践知識を理解する オンライン
2024/11/20 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン
2024/11/20 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/11/20 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2024/11/20 リポソームと脂質ナノ粒子の基礎・調製・評価および応用のポイント オンライン
2024/11/20 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/11/21 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情