技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

創薬におけるiPS細胞を活用した安全性評価への応用

創薬におけるiPS細胞を活用した安全性評価への応用

~創薬スクリーニング (毒性評価) への応用と実用化の要件~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、製薬企業の実務担当者に向け、第一線で活躍する講師陣がヒトiPS細胞を活用した創薬、安全性について詳解いたします。

開催日

  • 2011年7月15日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製薬企業の実務担当者 (創薬・安全性など)

修得知識

  • ヒトES/iPS細胞を活用した創薬、安全性研究
  • ヒトiPS細胞とヒト誘導肝幹細胞を活用した創薬、安全性研究
  • iPS細胞を活用したin vitro毒性評価

プログラム

第1部 ヒトiPS細胞の創薬研究への応用 ―現状と課題― (10:30~12:40)

 創薬研究にかかる莫大なコストとリスク削減のため、候補化合物のヒト生体内動態予測や毒性評価を如何に行うかが重要な課題となっている。
 iPS細胞のヒト肝細胞への分化誘導研究の現状を紹介し、薬剤評価への応用の可能性について議論する。

  1. 幹細胞とは?
    1. 幹細胞の定義
    2. 幹細胞の分類—iPS/ES細胞と組織幹細胞
    3. 幹細胞の特性—分化能と自己複製能
    4. 幹細胞を創薬研究に応用するメリット
  2. 肝細胞への分化誘導
    1. 肝細胞への分化誘導研究の世界的動向
    2. どの発生段階までヒト肝細胞は分化誘導が出来ているのか?
    3. どの程度の量のヒト肝細胞を分化誘導により創り出せるのか?
    4. 分化誘導したヒト肝細胞の均質性はどの程度担保できるのか?
    5. 分化誘導したヒト肝細胞のバリデーションの重要性
    6. 絶対定量プロテオーム解析によるヒト肝細胞評価法の確立
    7. 絶対定量プロテオーム解析を用いた薬物代謝酵素群の発現評価
    8. 絶対定量プロテオーム解析を用いた抱合代謝酵素群の発現評価
    9. 絶対定量プロテオーム解析を用いた輸送担体群の発現評価
  3. iPS細胞の薬剤評価への応用
    1. リード化合物の最適化プロセスにおける課題
    2. それらの課題をiPS細胞を活用することにより解決できるのか?
    3. In vitro評価系への応用
    4. In vivo評価系への応用
    5. 個人差の評価への応用—ファーマコセロミクスの新展開
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 ヒトiPS細胞とヒト誘導肝幹細胞を活用した創薬、安全性研究への応用 (13:30~14:30)

 ヒトiPS細胞と増殖が不可能なヒト成人肝細胞の実用上の課題を克服した細胞が望まれる。
 無限の自己複製能と肝細胞の機能を合わせ持つ細胞が樹立可能であれば、創薬などのために必要な細胞を安定かつ長期的に供給できる。

  • 多能性幹細胞を体細胞から樹立
  • コロニー形態、長期培養、染色体解析
  • 免疫染色、ALP 活性
  • ゲノムワイドな遺伝子発現
  • 多能性の確認
  • ヒトiPS細胞のドナー細胞の確認
  • ヒトiPS細胞の主要組織適合抗原
  • 肝分化のプロトコル
  • 株間での肝分化能の差
  • コロニーは1個の細胞由来?
  • ヒトiPS細胞はモノクローン?
  • シングルセルの計測データとの関連性
  • ヒトiPS細胞のシングルセルソーティング
  • 生細胞のダメージレスソーティング
  • ダメージレスソーティングの原理
  • モノクローナルヒトiPS細胞の核型と染色体
  • ヒトiPS細胞と肝細胞の創薬応用
  • 分化誘導は簡単でない
  • ダイレクトリプログラミング
  • ヒト誘導肝幹細胞の樹立
  • 無限増殖可能なヒト誘導肝幹細胞
  • ヒト誘導肝幹細胞は特有の遺伝子発現
  • ヒト誘導肝幹細胞の特徴解析
  • 質疑応答・名刺交換

第3部 創薬におけるiPS細胞を活用したin vitro毒性評価 (14:45~16:30)

 遺伝子導入技術を駆使したヒトES/iPS細胞から肝細胞への分化誘導法の開発に関する研究とその創薬応用に関して紹介する。

  • iPS細胞の医療応用への可能性
  • ヒト肝細胞を用いた毒性評価の現状と問題点
  • 各種毒性評価系のメリット・デメリット
  • ヒトiPS細胞から肝臓、心臓、神経細胞への分化誘導
  • 機能遺伝子の導入による高効率分化誘導
  • iPS細胞研究における遺伝子導入ベクターの役割
  • 細胞分化誘導と遺伝子導入ベクター ―求められる用件―
  • 細胞分化誘導と遺伝子導入ベクター ―各ベクターの特徴―
  • 改良型アデノウイルスベクターによる高効率遺伝子導入
  • アデノウイルスベクターによる細胞分化制御
  • ヒトES細胞やヒトiPS細胞から肝細胞への分化誘導の問題点
  • どの程度の活性を有した分化誘導肝細胞の作製を目指すのか?
  • SOX17遺伝子による高効率内胚葉分化
  • HEX遺伝子による高効率肝幹前駆細胞分化
  • SOX17、HEX遺伝子の組み合わせによる高効率肝細胞分化
  • 肝成熟化の促進に向けたアプローチ
  • 3種の遺伝子導入による肝細胞への高効率分化誘導
  • 分化誘導肝細胞のLDL取り込み、グリコーゲン貯蔵、ISG取り込み能
  • 分化誘導肝細胞のALB、ASGR1発現量
  • 分化誘導肝細胞の薬物代謝反応関連遺伝子発現レベル
  • 分化誘導肝細胞のCYP活性評価と酵素誘導
  • 分化誘導肝細胞の肝毒性を有する薬物への応答性
  • 分化誘導肝細胞の形態評価
  • 細胞株による肝細胞マーカー発現レベルの相違
  • アデノウイルスベクター遺伝子導入細胞の遺伝子発現期間
  • まとめと今後の課題
  • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

東京ビッグサイト

会議棟 8階 802

東京都 江東区 有明3-11-1
東京ビッグサイトの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/12 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/13 デスクトップで行う医薬品市場予測のスキルアップと精度向上 オンライン
2024/12/13 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/13 承認申請プロセスに関わるPMDA提出資料 (CTD/照会事項回答) 作成のポイント オンライン
2024/12/13 英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/12/13 改正GMP省令、PIC/S DIガイドをふまえたGMP文書・記録の再点検 (データ改竄、捏造、隠蔽防止のための工夫) オンライン
2024/12/13 分析法バリデーションのための統計解析入門と分析能パラメータ計算法入門 東京都 オンライン
2024/12/13 ミトコンドリア医薬における開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2024/12/13 造粒・打錠工程の基礎知識およびスケールアップ方法・トラブル対応 オンライン
2024/12/16 製薬用水の製造法・品質管理・バリデーション方法の基礎、査察事例を踏まえた考察 オンライン
2024/12/16 試験検査室管理におけるOOS/OOT対応とサンプリング実施のポイント オンライン
2024/12/16 医薬品承認申請書のコンプライアンスとグレー部分への対応 オンライン
2024/12/16 ペプチド医薬品の疾患別事例からみる市場性およびペプチドの合成・分析のポイント オンライン
2024/12/17 省力化・効率化で実践するCSVへのヒント オンライン
2024/12/17 デスクトップで行う医薬品市場予測のスキルアップと精度向上 オンライン
2024/12/17 動物細胞におけるバイオリアクターの装置・操作設計/スケールアップと大量培養における注意点 オンライン
2024/12/17 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/17 LNP (脂質ナノ粒子) 製剤における品質評価/製剤設計・品質管理・製造プロセスとDDS技術・動向 オンライン
2024/12/17 GMPが空調設備に求める交叉汚染防止要件とその管理 オンライン
2024/12/17 無菌製剤・再生医療等製品の工場における査察対応とGMP改善業務 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/4/26 微生物、動物/植物細胞を培養するバイオリアクター:設計とスケールアップの基礎
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 バイオプロセスを用いた有用性物質生産技術
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ