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形だけのQRMからの脱却

形だけのQRMからの脱却

~成功事例から学ぶICH Q9 (R1) の本質理解と実践要領 / QRMが形骸化する構造的な原因解明・患者リスク診断と実務への落とし込み / ハザード監視事項の選定とWeak Signal検知力の強化~
オンライン 開催
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  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

開催日

  • 2026年9月29日(火) 13時00分16時30分

修得知識

  • 成功の鍵は患者ファーストの『「後工程」はお客様「批判厳禁」の小集団活動』
  • QRMが現場で形式化に警鐘が“構造的な原因”を見抜く検知力アップと立直し
  • 患者リスクベースへの視点転換が必須の説明が役員にできる (共通認識の教材)
  • “患者リスク”とは何?⇒4分類で共通言語化し、判断の揺らぎを消す技術の習得
  • “患者リスク”毎の「ハザード監視事項の選定」とWeak Signal検知力の強化
  • “患者リスク見直し”を支える人材育成とチームワーク技術 (Good Man Practice)
  • 不確実性の発生源を“起承転結”で構造化し、上流に差し戻し「発生源対策」の手法
  • 観測点を揃えてラインの“患者リスク診断”を行い、ギャップから学び改善の事例
  • “患者リスク”診断で「即時リスク判断表」を使いStop the Lineの実践ノウハウを伝授
  • このラインの心配な安全性リスクは何か?「ハザードマップ」で“心配の見える化”
  • 全員参加の「チームファースト」活動で 「コミュニケーションコスト」の削減

プログラム

 本講座は、昨今問題となっている“形だけのQRM”やチームワークの乱れなど、製造所に潜む構造的問題を見抜き、改善へつなげる実践ノウハウを伝承するセミナーです。“患者ファースト/チームファースト”のQRM文化を育てる「後工程はお客様/批判厳禁」の小集団活動で事故を1/10に減らした成功事例を基に、患者リスク4分類の共通言語化、24のハザード監視事項、Weak Signal検知力を高めるため観察軸と判断軸を体系化します。さらに、患者リスク診断 (FLAP) でラインの弱点を可視化し、改善のパフォーマンスを適時評価する仕組みによりQRMの成果を見える化し、担当者の自己効力感を高めます。
 人的バイアス (6+1分類) や人材育成 (Good Man Practice) 教育によるハザード特定精度の向上訓練は、品質文化の醸成に直結する実践ノウハウです。また、「リスクレベル即時判定表」はFDAが奨励するStop – the – Lineを具現化する強力なツールであり、現場の判断の揃いと心理的安全性を実現します。「違和感がないこと自体がリスク」という奈良県薬務課の啓発メッセージに対応し、注意力に頼らない“構造的な気づき力”の育成に活用できます。

  1. 第1章 形だけのQRMに警鐘 (PMDA/FDA)
    1. QRMは法的義務であり、R1は国際標準
      • FDA:Modern GMPの査察軸がQRMの実践
      • 経営陣が品質システムを弱体化させた典型例から学ぶ
    2. QRMは“視界確保装置”である (雨・雪の日の安全運転)
      • 「危険かもしれない」運転で逸失利益 (利益の取りこぼし) の最小化
    3. なぜ“形だけのQRM”が繰り返されるのか (4つの構造問題)
      1. 手順書がガイドラインの写経であり、運転マニュアルになっていない
      2. 曖昧な指示が主観性を増幅し判断が揺らぐ「気になることがあれば報告」
      3. 責任役員の本気度不足 (QRMは誰が守るべきかの不在で他人事)
      4. リスクを見直せ?山程ある「今まで問題なかった」⇒言うのは簡単
    4. 患者リスクベースへの視点転換の必要性
      • 患者リスクを見抜き、レベル判断する「取扱い説明書」を持つ
      • 《深堀》現状とあるべき姿の“違和感”に気付く
      • 《奈良県薬務課》違和感がないこと自体がリスク
  2. 第2章 医薬品製造所の“患者リスク”とは何か (4分類と言語化) <言語不明が“形だけのQRMの火種”>
    “患者リスクを全部洗い出せ” ⇒ あれもこれもで止まる
    1. 患者リスクの定義と4分類 (共通言語化)
      1. 健康被害 (安全性)
      2. 治療効果の低下 (有効性)
      3. 必要な薬が届かない (供給継続性)
      4. 不正・誤情報による不利益 (信頼性)
    2. 言語化が主観性を最小化する理由
      • 観察軸が揃う
      • 判断の揺らぎが減る
      • 組織を超えた共通言語になる
    3. 患者リスク名は「監視項目の母集団」
      • 《知識管理》共通言語教材の提供
      • 《奈良県薬務課》注意力に頼らない「どこを・何を・どう見るか」
  3. 第3章 ハザード監視事項の選定 (監視の軸)
    1. Weak Signalを見落とさない観察軸の設定
      • 患者リスク4分類に沿って体系化
    2. 監視事項を絞る理由 (資源集中)
      • 人が扱えるのは6項目程度
      • あれもこれも心配では重要兆候を見落とす
    3. 合計24の監視事項 (24の目付処)
      • 安全性:6項目
      • 有効性:6項目
      • 供給継続性:6項目
      • 信頼性:6項目
    4. 監視事項の選定基準 (R1:Ongoing Risk Review)
      • 静的ではなく進化するリスク管理
      • 逸脱・苦情・変動傾向・Weak Signal・指摘事項を反映
    5. 「ハザード監視事項」一覧表の解説 (6分類の24項目)
      • モニタリング教育での「ハザード監視」の教育ツール
      • 「安全性のハザード監視事項」6項目 (薬機法56条関連の危害から)
        • 例:
          • 1 無菌性
          • 2 異物
          • 3 汚染
          • 4 混同 (取違え)
          • 5 表示不良
          • 6 生体/動物由来
    6. Weak Signal (気になる兆候) の検知力アップ教育「2段階7分類」
      • 第一段階「何これ」 ⇒いつもと違い説明を求めたくなる違和感
      • 第二段階「大丈夫か?ヒヤリハット」⇒合わない気づき/ヒヤリハット
        • 《知識管理》あれもこれも混ざったままではゴミ、分類すれば資源、紐付すれば思い出す
  4. 第4章 “患者リスク”見直しに大切な「人材育成」 (Good Man Practice)
    1. ラインの弱み (痛い所) を探し出す「成功への道」は
      • 批判厳禁の「チームファースト」でスコアボードは「皆の成果」
      • 「QRM の二層構造 (ダブルGMP) の理解」 (構造図での解説)
      • GMP (無機) とGood Man (有機) を繋ぐチームケミストリー
        • 《北川准教授》成功の秘訣は⇒「ケミストリーはチームワーク」
    2. 「後工程はお客さん」批判厳禁の「小集団活動」が“気づき”を増幅
      • 苦情・事故が1/10に減った
      • 班長はラインの守護者 (線路工事からの気づき)
    3. 「Good Man Practice」がハザード特定精度を左右する 良い人 (Good Man ) の人材育成の教材
      • 「意識/知識/スキル/品質文化の言語/マナー」教育
      • 「小集団活動」で役立った所作 (マナー) 教育例
      • 「三現主義」の所作 (マナー) 教育 (土足で踏み込ませない)
      • 混同防止の「人的バイアス」予防措置の視覚教材
    4. 安全性を揺るがす“人的ハザード”の監視事項
      • 挙動の監視 (Annex 1) の重要性
      • 人的バイアス・ヒューマンエラーの分類 (6+1)
  5. 第5章 不確実性の構造理解 (起承転結)
    1. 危害は訳もなく生まれない (因果構造)
      • 起:構造欠陥 (Baseline Risk)
      • 承:運用の不確実性 (迷い・ばらつき)
      • 転:ハザード (危害源)
      • 結:患者リスク (最終影響)
    2. プロセス理解不足が不確実性を生む
      • 《奈良県薬務課》自分の言葉で説明できないと残留リスクが高い
      • 《知識管理》ハザードと逸脱の違いを即答できるQAへ
    3. だから“診断”が必要になる (プロセスの理解不足がないか)
      • 不確実性→ハザード→患者リスク
      • この流れを断ち切るための診断がFLAP
  6. 第6章 患者リスク診断と改善事例 (FLAPサイクル)
    1. 患者リスク診断とは
      • 見落としやすい患者リスクを捉えるモニタリング手法
      • 安心度ではなく安全度で評価
    2. FLAPサイクル (Find → Learn → Act → Perform)
      • Find:患者リスクを見付ける
      • Learn:ギャップから弱点を学ぶ
      • Act:小集団活動で摘み取り・予防
      • Perform:パフォーマンス評価は「資源還元」への貢献度
    3. 診断表の種類 (5種類)
      • 安全性リスク診断 (査察前に安全性の担保)
      • 主要工程リスク診断 ほか
    4. ライン評価例 (期待値の半分以下が多発)
      • 期待値とのズレ度で、責任者の取組姿勢が試される
      • 「思い込み/知識不足」などで見落としリスクの事例解説
      • 《奈良県薬務課》確認箇所と内容が明確でないと見落とす
  7. 第7章 即時リスク判断表 (A〜E) とStop the Line基準
    1. 患者リスクレベル即時判定 (重大性・検出性・信頼性失墜度・混乱度)
      • A/B:高形式性 (正式QRM)
      • C/D/E:工程検出性に応じて形式性選択
    2. QAレビューが必要なケースの明確化
    3. Stop the Line基準を患者リスクで説明できるようにする
      • 《心理的安全性》判断の揃いがライン停止を可能にする
      • 《FDA》最も強力な手段はライン停止
  8. 第8章 ハザードマップによる“心配の見える化”
    1. 質問:このラインの心配な安全性リスクは何か?
    2. 直ぐに使えるハザードマップのテンプレート事例
  9. 質疑応答

講師

  • 島田 明
    医薬品食品品質保証支援センター
    顧問

主催

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