技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック・ゴム製品のための視覚的価値の付与技術

プラスチック・ゴム製品のための視覚的価値の付与技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年9月14日(金) 10時30分16時30分

プログラム

 ヒトに入る外界情報の8割は視覚経由であることが広く知られるようになりました。これに呼応するように、視覚的な印象性を付与した製品に、広い分野からの関心が寄せられ始めています。
 長い間、高分子製品開発の中心軸は強度・耐熱性・経済性の向上に置かれていました。それらの用途展開が一段落した現在、新たな方向性として ”使う人の心を満たす製品とそれを具現化する技術”に注目が集まりつつあります。
 本講座は「高分子製品に視覚的な感性価値を付与する」という単一課題に必要な、多面的な技術をプログラムに組み入れました。ヒトの心理・生理学や光学、顔料の化学的な構造と発色の関係性、外観制御のための製造配合技術などについて、基礎的事項と相関性を余すところなく解説します。

  1. 視覚のメカニズムとヒトの感性
    1. ヒトの色相認知機能と脳の働き
    2. シルクと真珠の光沢から学ぶ”美しい”という感覚
    3. “安っぽく感じる外観”の理由を探る
    4. 「塗装面」と「印刷面」における可視光認識の真逆
  2. 付加価値実現のための顔料の理解と基礎知識
    1. 顔料の語源 ・ 歴史 ・ 蘊蓄
    2. 有機顔料の種類と特徴と配合効果
    3. 有機顔料の発色メカニズム
    4. 電子論で説明する染料と顔料の違い
    5. 新顔登場「構造色顔料」の可視光制御機構
  3. 製品差別化に求められる技術
    1. 視覚的付加価値製品が求められている社会背景 考
    2. 組成物技術者のための 二酸化チタンの矛盾
    3. 微妙な黒色を調整する技術と光学
    4. 顔料微粒子化のメリットとデメリット
    5. 評価技術の基礎と応用 ~ 演色 ・ 分散 ・ 色差
  4. 外観に影響を与える基本的技術
    1. 印象としての重厚感と軽快感への関与因子
    2. ゴムの外観に変化を与える配合技術
    3. 表面粗度の制御と製造方法との関連性
    4. 長期的な製品外観変化の予測技術
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 渡辺 聡志
    材料技術研究所
    技術コンサルタント

会場

連合会館

5階 502会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 35,750円 (税別) / 38,610円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき7,560円割引
  • 3名以上で参加の場合、1名につき10,800円割引
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/2 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2025/6/4 高分子の劣化・変色のメカニズムと寿命評価及びトラブル解析事例 大阪府 会場
2025/6/5 エポキシ樹脂のフィルム化と接着性の付与技術とその応用 オンライン
2025/6/5 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2025/6/5 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2025/6/5 欧州における再生プラスチックの市場拡大に向けた規制と対応 東京都 会場・オンライン
2025/6/6 プラスチック製品の強度設計 オンライン
2025/6/6 樹脂用添加剤 超入門 東京都 会場
2025/6/9 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2025/6/9 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2025/6/10 溶解度パラメータ (SP値、HSP値) の基礎、求め方、応用技術 オンライン
2025/6/10 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2025/6/11 加飾技術の環境負荷低減に向けた開発と自動車への応用 オンライン
2025/6/11 溶解度パラメータ (SP値、HSP値) の基礎、求め方、応用技術 オンライン
2025/6/11 ポリマーアロイにおける相溶化剤の使い方、分散条件の設計、評価解析 オンライン
2025/6/11 高分子材料における結晶化プロセスの基礎、構造形成とその制御および構造解析技術 オンライン
2025/6/11 ポリ乳酸の高性能化を実現する添加剤の選定と配合設計技術 オンライン
2025/6/11 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2025/6/12 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2025/6/13 熱分析入門 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/10/20 食品賞味期限設定における商品別事例と官能評価対応ノウハウ
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 “使いやすさ”の定量評価と製品設計への落とし込み方
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術