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中長期『研究開発テーマ』の発掘・選定とその進め方

中長期『研究開発テーマ』の発掘・選定とその進め方

~5年後、10年後の未来をどのように描き、新しい研究開発テーマに落とし込んでいるのか~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年2月14日(火) 10時00分 17時45分

プログラム

第1部. 富士フイルムにおける中長期研究開発テーマの発掘と選定の仕方

(2017年2月14日 10:00〜11:30)

 企業にはそれぞれにビジョン・ミッションがあり、中長期テーマの考え方は様々である。そして、市場環境、社会環境などの変化が激しい現在では、その考え方や一度設定したテーマそのものも適宜修正する必要がある。中長期テーマは短期間で成果がはっきり見えてこないが故に、どのように評価し、どのタイミングで開発継続可否を判断すればよいかも悩むところである。
 本講座では、高機能材料開発のケース、BtoBビジネスの中長期研究開発テーマを取り扱い、オープンイノベーションの観点を交えてテーマ発掘、選定、評価の仕方を説明する。

  1. 研究開発テーマの分類
  2. ビジネス業態の分類 (BtoCとBtoBの違い)
  3. BtoBビジネスのテーマ発掘、選定のKFS
  4. MOTマーケティング
  5. 信頼関係
  6. 顧客価値創造
  7. コア技術
  8. Open Innovation
  9. M&A

第2部. 三菱化学科学技術研究センターにおける中長期研究開発テーマ発掘の仕組み

(2017年2月14日 11:30〜12:45)

 本講演では、演者が所属する 株式会社 三菱化学科学技術研究センターにおける中長期研究開発テーマ発掘のしくみについて、事例をまじえながら紹介する。
 講演では、過去から現在に至るまで、どのようなしくみが社内に作られ、それらのうまくいった点と行かなかった点、その後どのように展開したか、そして最後に三菱ケミカルへの統合に向けて、どのような議論が行われているかを紹介する。

  1. 三菱化学 株式会社 のご紹介 (歴史と事業の変遷)
  2. 株式会社 三菱化学科学技術研究センターの歴史と現在の体制
  3. コーポレートR&Dと事業部R&D
  4. 継続的な性格を持つ事業部R&D
  5. 旧三菱化成・総合研究所時代の仕組み (ICAST, PCAST)
  6. ICAST, PCAST: その後どうなったか?
  7. その後の研究テーマ発掘・提案の仕組みの変遷
  8. 仕組みを変えるとどうなるか?
  9. ステージゲート制が研究テーマ発掘に与える影響
  10. 三菱ケミカル社への統合に向けた議論

第3部. ハリマ化成におけるR&D戦略と研究開発テーマの発掘

(2017年2月14日 13:30〜14:45)

 化学系の中堅素材企業として会社の成長を考えた時に、新規事業・新規商品の開発は必須課題である。
 しかし世の中で良くいわれるようにその成功確率としては、甚だ不満足であるのが現況ではないかと思われる。
 特に世界的なものの飽和、低経済成長の時代に入りつつある状況の中でいかに新規分野の開発に取り組んで行くべきか、成功確率を上げる為に考慮すべき課題と対応について、ハリマ化成での基本的な考え方について紹介する。

  1. ハリマ化成紹介
    • 会社概要
    • コア技術と事業拡大の歩み
  2. 新規テーマを考える上での困難性
    • 単純なもの作りだけでは儲からない
    • 新規テーマは落とし穴だらけ
  3. 成功確率向上へ向けての考え方
    • イノベーションの本質論は外せない
    • 不確定要因、潜在リスクの洗い出し
    • ニーズは確かか、技術は本物か
    • 変化をチャンスに
    • 多産多死
    • オープンイノベーション
    • 分野として取り組む
    • 下流展開
  4. ハリマ化成のRD基本戦略

第4部. 堀場製作所における将来ビジョンの設定と研究開発テーマの発掘

(2017年2月14日 15:00〜16:15)

 株式会社堀場製作所は、分析・計測機器を中心に、自動車、環境、医用、半導 体、科学の5つのセグメントで事業を展開している。
 全てのビジネスセグメントは、研究開発設計機能を世界各地に配置しており、それぞれのセグメント毎に事業方針を定め、技術開発や製品開発の計画を策定し推進している。
 各セグメントの取り組みを紹介すると共に、マトリックス経営やグローバルな人財 育成など、既存のビジネス領域から一歩踏み出し、拡大の可能性を追及するための取り組みを 紹介する。

  1. 堀場製作所の会社概要
  2. 各ビジネスセグメントの事業内容
  3. グローバルマトリックスオペレーション
  4. 開発・製品化プロセスの変革
  5. 研究開発の変化と対外連携
  6. グローバルな人財育成

第5部. オリンパスの中期経営計画 (16CSP) に基づいた技術開発戦略と研究開発テーマの発掘

(2017年2月14日 16:30〜17:45)

 オリンパスでは、主力の医療事業に経営資源を重点投下し、長期的には“医療分野における世界のトッププレイヤー“になることを主眼とした中期計画 (16CSP) を構築した。
 オリンパスの医療事業の提供すべき顧客価値として設定している「早期診断」「低侵襲治療」をベースに、消化器内視鏡ビジネスのシェア確保・収益性の維持拡大と処置具・外科ビジネスの飛躍的拡大を狙う。
 5年間で売上高を135%に拡大し、経営目標値として営業利益率15%レベル、ROE15%レベルを狙うというアグレッシブな中期計画となっている。
 これに基づいた技術開発戦略と、4K・8K/AI/IoT/ロボティクス等の技術トレンドを取り入れた研究開発テーマの発掘について、その基本的考え方と発掘プロセスについての概要を述べる。

  1. オリンパスの紹介
  2. 新中期経営計画 (16CSP) の概要
  3. 技術開発部門の課題
  4. 16CSP 技術開発機能戦略の概要
  5. コア技術マネジメントをベースにした研究開発テーマの発掘
  6. まとめ

講師

  • 後藤 孝浩
    富士フイルム株式会社 バイオサイエンス&エンジニアリング研究所
    研究主幹
  • 清水 史彦
    株式会社 三菱化学科学技術研究センター 合成技術研究所
    所長
  • 稲葉 正志
    ハリマ化成グループ 株式会社
    顧問
  • 石川 純代
    株式会社 堀場製作所 開発本部 開発企画センター 開発プロセス改革部
    部長
  • 小川 治男
    オリンパス 株式会社
    取締役専務執行役員 技術統括役員 兼 技術開発部門長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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